携帯電話 -7-(完)

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プレイ回数116難易度(4.9) 3077打 長文 長文モードのみ
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 berry 7620 7.7 97.9% 389.2 3029 63 61 2025/03/23
2 はく 7416 7.7 95.7% 396.0 3072 135 61 2025/03/24
3 kuma 3762 D++ 4.0 93.3% 749.2 3037 218 61 2025/03/25
4 STPRLOVE 2427 F++ 2.6 93.6% 1181.8 3077 208 61 2025/03/22

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問題文

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(ふられていたししょうのてがさがり、なにかをといかけるぽーずにかわる。)

振られていた師匠の手が下がり、なにかを問いかけるポーズに変わる。

(「そのめでみるまで、どうしてわからなかったんだ?」)

「その目で見るまで、どうして分からなかったんだ?」

(phsがみみもとに、つめたいこえをながしこんでくる。)

PHSが耳元に、冷たい声を流し込んでくる。

(がらすまどのむこうに、ししょうがよりそっているおおきなき。このがくしょくでも)

ガラス窓の向こうに、師匠が寄り添っている大きな木。この学食でも

(とおくにきこえているせみのこえは、きっとそこからもはっされているだろう。)

遠くに聞こえている蝉の声は、きっとそこからも発されているだろう。

(ちかくにいれば、みみをなぶるようなぼうりょくてきなおんりょうで。)

近くにいれば、耳をなぶるような暴力的な音量で。

(ようやく、おれはきづいた。phsから、そのせみのこえがきこえてこないことに。)

ようやく、俺は気付いた。PHSから、その蝉の声が聞こえてこないことに。

(「まえになにかのほんでよんだことがあったんだけど、)

「前になにかの本で読んだことがあったんだけど、

(どうやらけいたいでんわはせみのこえをひろわないってのはほんとうらしいね」)

どうやら携帯電話は蝉の声を拾わないってのは本当らしいね」

(たしかにきこえない。ただ、なんともいえないざわざわしたかんじが)

確かに聞こえない。ただ、なんとも言えないざわざわした感じが

(ししょうのこえのはいごにしているだけだ。)

師匠の声の背後にしているだけだ。

(「よしだせんぱいが、きこえるはずのないせみのこえをきいたのだとすると、)

「吉田先輩が、聞こえるはずのない蝉の声を効いたのだとすると、

(そのやすもとしのなまえでちゃくしんのあったでんわはおかしいな」)

その安本氏の名前で着信のあった電話はおかしいな」

(ひるひなかにぞくぞくとからだのなかからさむけがわいてくるようなきがした。)

昼ひなかにゾクゾクと身体の中から寒気が湧いてくるような気がした。

(「ほかのふたりのせんぱいに、ぼくがさっきすいりしたようないたずらをしたのか)

「他の二人の先輩に、僕がさっき推理したようなイタズラをしたのか

(かくにんしてみるひつようがある。もし、いたずらではなく、ほんとうにやすもとしの)

確認してみる必要がある。もし、イタズラではなく、本当に安本氏の

(ばんごうからのちゃくしんだったなら、よしだせんぱいから、そのおぼえていたら)

番号からの着信だったなら、吉田先輩から、その覚えていたら

(しぬってことばは、ぜったいにきくな」)

死ぬって言葉は、絶対に聞くな」

(おれは、はい、といった。)

俺は、はい、と言った。

(がらすまどのむこうでししょうはうなずくと、こちらをゆびさしながら「かたづけといて」)

ガラス窓の向こうで師匠は頷くと、こちらを指差しながら「片づけといて」

など

(といってけいたいをきった。そしてどこかへさっていく)

と言って携帯を切った。そしてどこかへ去って行く・

(がくしょくのなか、ふたつならんだとれーのまえにひきもどされたおれは、)

学食の中、二つ並んだトレーの前に引き戻された俺は、

(うでにたったとりはだのあとをなかばむいしきにさすっていた。)

腕に立った鳥肌の跡を半ば無意識にさすっていた。

(けっきょく、ごじつあったふたりのせんぱいはそんないたずらはしてないといった。)

結局、後日会った二人の先輩はそんなイタズラはしてないと言った。

(うそをついているようすはなかった。)

嘘をついている様子はなかった。

(よしださんにもかくにんしたが、ほんとうにやすもとというしんだはずのひとの)

吉田さんにも確認したが、本当に安本という死んだはずの人の

(ばんごうからだったらしい。けれどそれからいちどもそのばんごうからの)

番号からだったらしい。けれどそれから一度もその番号からの

(ちゃくしんはなかったそうだ。)

着信はなかったそうだ。

(あるはずはないのだ。そのけいたいでんわはばいくじこのときに、)

あるはずはないのだ。その携帯電話はバイク事故の時に、

(ほんにんのあたまといっしょにこなごなになっていたのだから。)

本人の頭と一緒に粉々になっていたのだから。

(しばこんにはこなかったけれど、よしださんもにちがたつにつれていつもの)

芝コンには来なかったけれど、吉田さんも日が経つにつれていつもの

(ちょうしをとりもどし、やがてぶじににじゅういっさいのたんじょうびをむかえたようだった。)

調子を取り戻し、やがて無事に二十一歳の誕生日を迎えたようだった。

(そのちゅうがくじだいにはやったというのろいのことばが、やはりただのうわさばなしの)

その中学時代に流行ったという呪いの言葉が、やはりただの噂話の

(ひとつにすぎないということだったのか、それともにじゅういっかいめの)

一つに過ぎないということだったのか、それとも二十一回目の

(たんじょうびをむかえたひにたまたまそれをわすれていのか、かくにんはしていない。)

誕生日を迎えた日にたまたまそれを忘れていのか、確認はしていない。

(せみのこえについて、ししょうのことばにきょうみをもったのでじぶんなりに)

蝉の声について、師匠の言葉に興味を持ったので自分なりに

(しらべてみたが、しゅるいなどによってしゅうはすうにばらつきがあり、)

調べてみたが、種類などによって周波数にバラつきがあり、

(けいたいでんわでひろうこともあるらしい。)

携帯電話で拾うこともあるらしい。

(じぶんでためしたときにはきこえなかったけれど。)

自分で試した時には聞こえなかったけれど。

(ただあるひのよる、けんきゅうしつでいっしょになるきかいがあり、)

ただある日の夜、研究室で一緒になる機会があり、

(「あのとき、ほんとうにせみのこえをきいたんですか」)

「あの時、本当に蝉の声を聞いたんですか」

(とたずねると、よしださんは「どうしてしってるんだ」)

と訊ねると、吉田さんは「どうして知ってるんだ」

(とおどろいたかおをしてからつづけた。)

と驚いた顔をしてから続けた。

(「でもきこえるはずはないんだよ」と。)

「でも聞こえるはずはないんだよ」と。

(わりとゆうめいなはなしなのかとおもい、おれはせみのこえがけいたいからきこえることも)

割と有名な話なのかと思い、俺は蝉の声が携帯から聞こえることも

(あるということせつめいした。)

あるということ説明した。

(しかしよしださんはそもそもしゅうはすうのたかすぎるおとがけいたいでんわを)

しかし吉田さんはそもそも周波数の高すぎる音が携帯電話を

(とおらないというはなしじたいははつみみなようで、おれのはなしにやたらかんしんしていた。)

通らないという話自体は初耳なようで、俺の話にやたら感心していた。

(「それはしらなかった」)

「それは知らなかった」

(「じゃあどうしてきこえるはずがないなんておもったんですか」)

「じゃあどうして聞こえるはずがないなんて思ったんですか」

(「だって」)

「だって」

(とよしださんはことばをきってから、なにかをおもいだそうとするように)

と吉田さんは言葉を切ってから、何かを思い出そうとするように

(ゆびをくるくるとまわした。)

指をくるくると回した。

(そしてみみにてのひらをあてるまねをして、「これこれ」といった。)

そして耳に手の平を当てる真似をして、「これこれ」と言った。

(つられておれもみみをすました。)

つられて俺も耳を澄ました。

(けんきゅうしつのまどから、よるののうみつなくうきがながれてきている。)

研究室の窓から、夜の濃密な空気が流れてきている。

(そのなかに、しょしゅうのものがなしいせみのこえがただよう。)

その中に、初秋の物悲しい蝉の声が漂う。

(ないているような、わらっているような。)

泣いているような、笑っているような。

(「あんなひるまに、きこえるはずないだろう?」)

「あんな昼間に、聞こえるはずないだろう?」

(よしださんはめにみえないなにかをおそれるように、そっとつぶやいた。)

吉田さんは目に見えない何かを畏れるように、そっと呟いた。

(ひぐらしって、いうんだっけ・・・・・)

ヒグラシって、いうんだっけ・・・・・

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