先生 前編 -10- (完)

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師匠シリーズ
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問題文

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(「そろそろしゅくだいやんないとやばい。うちのがっこうごっそりでるんだ」というと、)

「そろそろ宿題やんないとヤバイ。うちの学校ごっそり出るんだ」と言うと、

(「たいへんだな」とうなずいてしげちゃんはそれいじょうむりにさそってこなかった。)

「大変だな」と頷いてシゲちゃんはそれ以上無理に誘ってこなかった。

(このあたりにもおやぶんとしてのきりょうがうかがえる。)

このあたりにも親分としての器量が伺える。

(ただ、あさからそとにとびだしていくしげちゃんがいきなりかえってくることは)

ただ、朝から外に飛び出していくシゲちゃんがいきなり帰ってくることは

(まずなかったけど、ねんのために「あ、でもきぶんてんかんにさんぽくらいするかも」)

まずなかったけど、念のために「あ、でも気分転換に散歩くらいするかも」

(とよぼうせんをはっておくこともおこたらなかった。)

と予防線を張っておくことも怠らなかった。

(ぼくはなんとなくちんじゅのもりをこえていくなつやすみがっこうのことを)

僕はなんとなく鎮守の森を超えて行く夏休み学校のことを

(ほかのひとにしられたくなかった。とくにしげちゃんにしられてしまうと、)

ほかの人に知られたくなかった。特にシゲちゃんに知られてしまうと、

(せんせいとふたりだけのじかんをぶちこわしにされてしまいそうで。)

先生と二人だけの時間をぶち壊しにされてしまいそうで。

(せんせいもしげちゃんのことをしってたし、しげちゃんがちんじゅのもりのさきを)

先生もシゲちゃんのことを知ってたし、シゲちゃんが鎮守の森の先を

(「なんにもないよ」とうそをついたことがずっときになっていたのだった。)

「なんにもないよ」と嘘をついたことがずっと気になっていたのだった。

(あさからあそびにいくしげちゃんをみおくってからこっそりといえを)

朝から遊びに行くシゲちゃんを見送ってからこっそりと家を

(ぬけだすのだけれど、ごごからはきっちりしげちゃんたちと)

抜け出すのだけれど、午後からはきっちりシゲちゃんたちと

(あそびまわったし、とくにあやしまれることはなかったとおもう。)

遊びまわったし、特に怪しまれることはなかったと思う。

(もんだいはいもうとのよっちゃんだ。まいあさ「どこいくの」ときいてくる。)

問題は妹のヨッちゃんだ。毎朝「どこ行くの」と聞いてくる。

(そのたびに「さんぽ」とかてきとうなことをいっておいはらうのだけれど、)

そのたびに「散歩」とか適当なことを言って追い払うのだけれど、

(いえからぬけだすたびにびこうされていないかとちゅうで)

家から抜け出すたびに尾行されていないか途中で

(なんどもふりかえらなくてはならなかった。)

何度も振り返らなくてはならなかった。

(せかいしのこうぎはろーまていこくのこうぼうからいすらむせかいのはってんへとうつり、)

世界史の講義はローマ帝国の興亡からイスラム世界の発展へと移り、

(せんせいのつくるおりづるもだんだんとふえてきょうしつのまどにすずなりになっていった。)

先生の作る折り鶴もだんだんと増えて教室の窓に鈴なりになっていった。

など

(きゅうけいのじかんにもぼくはならいながらつるをおった。)

休憩の時間にも僕は習いながら鶴を折った。

(ぼくはこつをおしえてもらってもへたくそで、へんなつるができた。)

僕はコツを教えてもらってもヘタクソで、変な鶴ができた。

(ぜんたいてきにゆがんでいて、あんまりぶかっこうでくやしいので、せねてものかっこつけに)

全体的に歪んでいて、あんまり不格好で悔しいので、せねてもの格好付けに

(はねのさきをくいっとたてるようにいのった。せんとうきみたいに。)

羽の先をくいっと立てるように祈った。戦闘機みたいに。

(せんせいはにこにことわらいながらそのつるもかざってくれた。)

先生はにこにこと笑いながらその鶴も飾ってくれた。

(あさからあめがぽつぽつとふりはじめていたのに、ちんじゅのもりをぬけると)

朝から雨がぽつぽつと降り始めていたのに、鎮守の森を抜けると

(からっとはれていたことがあって、せんせいはぼくのそのはなしをきいたあと)

カラッと晴れていたことがあって、先生は僕のその話を聞いたあと

(「やまだからね」とうなずいてから「でもあのもりってふしぎなことがよくあるのよ。)

「山だからね」と頷いてから「でもあの森って不思議なことがよくあるのよ。

(わたしもこどものころに・・・・・」とかいだんじみたはなしをしてくれたりした。)

私も子どものころに・・・・・」と怪談じみた話をしてくれたりした。

(せんせいのしろいふくのみじかいそでからのぞくうではほそくてたよりない。とかいもんのてだ。)

先生の白い服の短い袖から覗く腕は細くて頼りない。トカイもんの手だ。

(せんせいはぼくのしっているせんせいとくらべてもわかすぎて、)

先生は僕の知っている先生と比べても若すぎて、

(まるできんじょのおねえちゃんみたいだった。)

まるで近所のお姉ちゃんみたいだった。

(でもそんなおねえちゃんのくちからまるくす・あうれりうすあんとにぬすだとか)

でもそんなお姉ちゃんの口からマルクス・アウレリウス・アントニヌスだとか

(はーるーん・あっらしーどなんてなまえがぱしぱしとでてきて、)

ハールーン・アッラシードなんて名前がパシパシと出てきて、

(それがへんにかっこよかったのだった。)

それが変にカッコよかったのだった。

(そして、そのひがやってきた。)

そして、その日がやってきた。

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