木 -1-

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プレイ回数72順位1372位  難易度(4.4) 2096打 長文 長文モードのみ
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 berry 8103 8.2 98.1% 249.4 2060 39 48 2025/05/17
2 HAKU 7069 7.4 94.8% 279.1 2086 113 48 2025/05/18
3 てっちゃん 4140 C 4.4 94.3% 484.2 2132 127 48 2025/05/18

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問題文

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(だいがくにかいせいのはるだった。)

大学二回生の春だった。

(ちかくをとおったので、おかるとどうのししょうのいえにふらりとたちよった。)

近くを通ったので、オカルト道の師匠の家にふらりと立ち寄った。

(あぱーとのどあをのっくしてからあけると、へやのなかではししょうが)

アパートのドアをノックしてから開けると、部屋の中では師匠が

(たたみのうえにあぐらをかいてなにかをしきりにながめている。)

畳の上にあぐらをかいてなにかをしきりに眺めている。

(ちかづいていくと、うしろむきのままのししょうとめがあった。)

近づいていくと、後ろ向きのままの師匠と目が合った。

(「よお」)

「よお」

(たくじょうにしてはおおきく、すがたみにしてはちいさいちゅうとはんぱなおおきさのかがみだった。)

卓上にしては大きく、姿見にしては小さい中途半端な大きさの鏡だった。

(かるくいやなよかんがする。)

軽く嫌な予感がする。

(「かがみですか」といわずもがなのことをきくと、「うん」とうなずいたきり)

「鏡ですか」と言わずもがなのことを訊くと、「うん」と頷いたきり

(かがみのなかのしせんをはずしてしょうめんをまじまじとみつめている。)

鏡の中の視線を外して正面をまじまじと見つめている。

(おれはそのよこにすわってそんなししょうをじっとかんさつする。)

俺はその横に座ってそんな師匠をじっと観察する。

(なにをしているのだろう。)

なにをしているのだろう。

(まずふつうにかんがえると、おかるてぃっくないわくつきのかがみをにゅうしゅしたので)

まず普通に考えると、オカルティックないわくつきの鏡を入手したので

(ごまんえつのず。)

ご満悦の図。

(じてんで、ただのじぶんのかおをみている。)

次点で、ただの自分の顔を見ている。

(どっちかだろう。)

どっちかだろう。

(かがみはたてにながいだえんけいをしていて、とうきのようにみえるだいざのちゅうおうから)

鏡は縦に長い楕円形をしていて、陶器のように見える台座の中央から

(しちゅうがのび、りんぐじょうのわくにつながっている。)

支柱が伸び、リング状の枠につながっている。

(かがみのわくのさゆうからでたぼうでささえられており、)

鏡の枠の左右から出た棒で支えられており、

(じょうげにくるくるまわるしくみになっているようだ。)

上下にくるくる回る仕組みになっているようだ。

など

(ふるそうにもみえるが、そんなにおどろおどろしいいんしょうはうけなかった。)

古そうにも見えるが、そんなにおどろおどろしい印象は受けなかった。

(「なにしてるんです」)

「なにしてるんです」

(かがみをみつめつづけるししょうにしびれをきらしたおれがといかけると、)

鏡を見つめ続ける師匠にしびれを切らした俺が問いかけると、

(ようやくまえのめりのじゅうしんをもどした。)

ようやく前のめりの重心を戻した。

(「かんがえごとをしていた」)

「考えごとをしていた」

(そういっていきをはく。まるでこきゅうすることをようやくおもいだしたというていで。)

そう言って息を吐く。まるで呼吸することをようやく思い出したという体で。

(「かがみについて?」)

「鏡について?」

(そうきくと、「ふ」とわらい、ゆっくりとこちらにむきなおる。)

そう訊くと、「ふ」と笑い、ゆっくりとこちらに向き直る。

(「こんなはなしある」)

「こんな話ある」

(かたてでかがみをくるりとうらがえしながら。)

片手で鏡をくるりと裏返しながら。

(「だれもいないもりのおくで、きがたおれた。)

「だれもいない森の奥で、木が倒れた。

(さて、そのときおとはしたのか、しなかったのか」)

さて、そのとき音はしたのか、しなかったのか」

(あ。)

あ。

(きいたことがある。)

聞いたことがある。

(だれもいないもりのおくできがたおれたのなら、)

だれもいない森の奥で木が倒れたのなら、

(そのおとをきいたひともいなかったということだ。)

その音を聞いた人もいなかったということだ。

(かんさつしゃであるにんげんをかいさずに、おとがそんざいしうるかというもんだい。)

観察者である人間を介さずに、音が存在しうるかという問題。

(「それ、なんかよくわかんないんですよね。)

「それ、なんかよく分かんないんですよね。

(おとがしたにきまってるんじゃないですか。だってほんらい、かんさつしゃがいないんだから)

音がしたに決まってるんじゃないですか。だって本来、観察者がいないんだから

(きがたおれたっていうぶぶんからしてうたがってかかるべきなのに、)

木が倒れたっていう部分からして疑ってかかるべきなのに、

(そこをぜんていにされてるんなら、おとだってしたでしょうよ」)

そこを前提にされてるんなら、音だってしたでしょうよ」

(「それでもつきはそこにある、っていったのはあいんしゅたいんだったかな。)

「それでも月はそこにある、って言ったのはアインシュタインだったかな。

(・・・・・まあいい。このめいだいは「おと」をしんどうそのものとしてとらえるか、)

・・・・・まあいい。この命題は「音」を振動そのものとしてとらえるか、

(しんどうがせいぶつのちょうかくきかんにちかくされたものととらえるかによって)

振動が生物の聴覚器官に知覚されたものととらえるかによって

(かんがえかたがちがってくるけど、おとはした、っていうのが)

考え方が違ってくるけど、音はした、っていうのが

(ほとんどのひとのかいとうだろう」)

ほとんどの人の回答だろう」

(ししょうはそこまでいうとかがみにてをのばしてひとさしゆびでうらめんをおし、かいてんさせた。)

師匠はそこまで言うと鏡に手を伸ばして人さし指で裏面を押し、回転させた。

(「では、つぎのもんだいはどうだ」)

「では、次の問題はどうだ」

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