怪人二十面相20

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問題文

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(そうたろうしは、あまりのとっぴなもうしでに、めをまるくしないでは)

壮太郎氏は、あまりのとっぴな申し出に、目をまるくしないでは

(いられませんでした。)

いられませんでした。

(「そうです。ちょっとかんがえると、むずかしそうですが、ぼくたちには、)

「そうです。ちょっと考えると、むずかしそうですが、ぼくたちには、

(このほうほうはしけんずみなんです。せんねん、ふらんすのかいとうあるせーぬ=るぱん)

この方法は試験ずみなんです。先年、フランスの怪盗アルセーヌ=ルパン

(のやつを、せんせいがこのてで、ひどいめにあわせてやったことがあるんです。」)

のやつを、先生がこの手で、ひどいめにあわせてやったことがあるんです。」

(「そうじのみにきけんがおよぶようなことはありませんか。」)

「壮二の身に危険がおよぶようなことはありませんか。」

(「それはだいじょうぶです。あいてがちいさなどろぼうですと、かえってきけんですが、)

「それは大じょうぶです。相手が小さな泥棒ですと、かえって危険ですが、

(にじゅうめんそうともあろうものが、やくそくをたがえたりはしないでしょう。)

二十面相ともあろうものが、約束をたがえたりはしないでしょう。

(そうじくんはぶつぞうとひきかえにおかえしするとういのですから、きけんが)

壮二君は仏像とひきかえにお返しするとういのですから、危険が

(おこるまえにちゃんとここへもどっていらっしゃるにちがいありません。)

おこるまえにちゃんとここへもどっていらっしゃるにちがいありません。

(もしそうでなかったら、そのときには、またそのときのほうほうがあります。)

もしそうでなかったら、そのときには、またそのときの方法があります。

(だいじょうぶですよ。ぼくはこどもだけれど、けっしてむちゃなことは)

大じょうぶですよ。ぼくは子どもだけれど、けっしてむちゃなことは

(かんがえません。」)

考えません。」

(「あけちさんふざいちゅうに、きみにそういうきけんなことをさせて、まんいちの)

「明智さん不在中に、きみにそういう危険なことをさせて、まんいちの

(ことがあってはこまるが。」)

ことがあってはこまるが。」

(「ははは・・・・・・、あなたはぼくたちのせいかつをごぞんじないのですよ。)

「ハハハ……、あなたはぼくたちの生活をごぞんじないのですよ。

(たんていなんてけいさつかんとおなじことで、はんざいそうさのためにたおれたらほんもう)

探偵なんて警察官と同じことで、犯罪捜査のためにたおれたら本望

(なんです。しかし、こんなことはなんでもありませんよ。きけんという)

なんです。しかし、こんなことはなんでもありませんよ。危険という

(ほどのしごとじゃありません。あなたはみてみぬふりをしてくだされば)

ほどの仕事じゃありません。あなたは見て見ぬふりをしてくだされば

(いいんです。ぼくは、たとえおゆるしがなくても、もうあとへは)

いいんです。ぼくは、たとえおゆるしがなくても、もうあとへは

など

(ひきませんよ。かってにけいかくをじっこうするばかりです。」)

引きませんよ。かってに計画を実行するばかりです。」

(はしばしもこんどうろうじんも、このしょうねんのげんきも、もてあましぎみでした。)

羽柴氏も近藤老人も、この少年の元気も、もてあましぎみでした。

(そして、ながいあいだのきょうぎのけっか、とうとうこばやししょうねんのかんがえを)

そして、長いあいだの協議の結果、とうとう小林少年の考えを

(じっこうすることにはなしがきまりました。)

実行することに話がきまりました。

(ぶつぞうのきせき)

仏像の奇跡

(さて、おはなしはとんで、そのよるのできごとにうつります。)

さて、お話はとんで、その夜のできごとにうつります。

(ごごじゅうじ、やくそくをたがえず、にじゅうめんそうのぶかのさんにんのあらくれおとこが、)

午後十時、約束をたがえず、二十面相の部下の三人のあらくれ男が、

(あけはなったままの、はしばけのもんをくぐりました。)

あけはなったままの、羽柴家の門をくぐりました。

(ぬすびとたちは、げんかんにたっているひしょなどをしりめに、)

盗人たちは、玄関に立っている秘書などをしりめに、

(「おやくそくのしなものをいただきにまいりましたよ。」)

「お約束の品物をいただきにまいりましたよ。」

(と、すてぜりふをのこしながら、まどりをおしえられてきたとみえて、)

と、すてぜりふを残しながら、間どりを教えられてきたとみえて、

(まよいもせず、ぐんぐんおくのほうへふみこんでいきました。)

まよいもせず、ぐんぐん奥のほうへふみこんでいきました。

(びじゅつしつのいりぐちでは、そうたろうしとこんどうろうじんとがまちうけていて、)

美術室の入り口では、壮太郎氏と近藤老人とが待ちうけていて、

(ぞくのひとりにこえをかけました。)

賊のひとりに声をかけました。

(「やくそくはまちがいないんだろうね。こどもはつれてきたんだろうね。」)

「約束はまちがいないんだろうね。子どもはつれてきたんだろうね。」

(すると、ぞくはぶあいそうにこたえました。)

すると、賊はぶあいそうに答えました。

(「ごしんぱいにはおよびませんよ。こどもさんは、もうちゃんと、)

「御心配にはおよびませんよ。子どもさんは、もうちゃんと、

(もんのそばまでつれてきてありまさあ。だがね、さがしたってむだですぜ。)

門のそばまでつれてきてありまさあ。だがね、さがしたってむだですぜ。

(あっしたちがにもつをはこびだすまでは、いくらさがしてもわからねえように)

あっしたちが荷物を運びだすまでは、いくらさがしてもわからねえように

(くふうがしてあるんです。でなきゃあ、こちとらがあぶないですからね。」)

工夫がしてあるんです。でなきゃあ、こちとらがあぶないですからね。」

(いいすてて、さんにんはどかどかびじゅつしつへはいっていきました。)

いいすてて、三人はドカドカ美術室へはいっていきました。

(そのへやはどぞうのようなつくりになっていて、うすぐらいでんとうのしたに、)

その部屋は土蔵のような造りになっていて、うす暗い電燈の下に、

(まるではくぶつかんのようながらすだなが、ぐるっとまわりをとりまいているのです。)

まるで博物館のようなガラス棚が、グルッとまわりをとりまいているのです。

(よしありげなとうけん、かっちゅう、おきもの、てばこのたぐい、びょうぶ、かけじくなどが、)

よしありげな刀剣、甲冑、置き物、手箱の類、びょうぶ、掛け軸などが、

(ところせましとならんでいるいっぽうのすみに、たかさいちめーとるはんほどの、)

ところせましとならんでいるいっぽうのすみに、高さ一メートル半ほどの、

(ちょうほうけいのがらすばこがたっていて、そのなかに、もんだいのかんのんぞうが)

長方形のガラス箱が立っていて、その中に、問題の観音像が

(あんちしてあるのです。)

安置してあるのです。

(れんげのだいざのうえに、ほんとうのにんげんのはんぶんほどのおおきさの、)

れんげの台座の上に、ほんとうの人間の半分ほどの大きさの、

(うすぐろいかんのんさまがすわっておいでになります。もとはこんじきまばゆいおすがた)

うす黒い観音様がすわっておいでになります。もとは金色まばゆいお姿

(だったのでしょうけれど、いまはただいちめんにうすぐろく、きていらっしゃる)

だったのでしょうけれど、今はただ一面にうす黒く、着ていらっしゃる

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