怪人二十面相28

・スマホ向けフリック入力タイピングはこちら
※アプリのインストールが必要です。
・PC向けタイピングはこちら
タブレット+BlueToothキーボードのプレイもこちらがオススメです!
Webアプリでプレイ
投稿者投稿者kikiいいね0お気に入り登録
プレイ回数2難易度(4.5) 2562打 長文 長文モード推奨

関連タイピング

問題文

ふりがな非表示 ふりがな表示

(でんしょばと)

伝書バト

(こばやししょうねんはふとめをさますと、へやのようすが、いつものたんていじむしょの)

小林少年はふと目をさますと、部屋のようすが、いつもの探偵事務所の

(へやとちがっているので、びっくりしましたが、たちまちゆうべの)

部屋とちがっているので、びっくりしましたが、たちまちゆうべの

(できごとをおもいだしました。)

できごとを思い出しました。

(「ああ、ちかしつにかんきんされていたんだっけ。でも、ちかしつにしちゃあ、)

「ああ、地下室に監禁されていたんだっけ。でも、地下室にしちゃあ、

(へんにあかるいなあ。」)

へんに明るいなあ。」

(さっぷうけいなこんくりーとのかべやゆかが、ほんのりと、うすあかるくみえています。)

殺風景なコンクリートの壁や床が、ほんのりと、うす明るく見えています。

(ちかしつにひがさすはずはないのだが、なおもみまわしていますと、)

地下室に日がさすはずはないのだが、なおも見まわしていますと、

(ゆうべはすこしもきづきませんでしたが、いっぽうのてんじょうにちかく、)

ゆうべは少しも気づきませんでしたが、いっぽうの天井に近く、

(あかりとりのちいさなまどがひらいていることがわかりました。)

明りとりの小さな窓がひらいていることがわかりました。

(そのまどはさんじゅっせんちしほうほどの、ごくちいさいもので、そのうえ)

その窓は三十センチ四ほうほどの、ごく小さいもので、そのうえ

(ふといてつごうしがはめてあります。ちかしつのゆかからは、さんめーとるちかくも)

太い鉄ごうしがはめてあります。地下室の床からは、三メートル近くも

(あるたかいところですけれど、そとからみれば、じめんとすれすれのばしょに)

ある高いところですけれど、外から見れば、地面とすれすれの場所に

(あるのでしょう。)

あるのでしょう。

(「はてな、あのまどから、うまくにげだせないかしら。」)

「はてな、あの窓から、うまく逃げだせないかしら。」

(こばやししょうねんはいそいでながいすからおきあがり、まどのしたにいって、あかるい)

小林少年はいそいで長イスから起きあがり、窓の下に行って、明るい

(そらをみあげました。まどにはがらすがはめてあるのですが、それが)

空を見上げました。窓にはガラスがはめてあるのですが、それが

(われてしまって、おおごえにさけべば、そとをとおるひとにきこえそうにも)

われてしまって、大声にさけべば、外を通る人に聞こえそうにも

(おもわれるのです。)

思われるのです。

(そこで、いままでねていたながいすを、まどのしたへおしていって、)

そこで、今まで寝ていた長イスを、窓の下へおしていって、

など

(それをふみだいに、のびあがってみましたが、それでもまだまどへとどきません。)

それを踏み台に、のびあがってみましたが、それでもまだ窓へとどきません。

(こどものちからでおもいながいすをたてにすることはできないし、ほかにふみだいに)

子どもの力で思い長イスをたてにすることはできないし、ほかに踏み台に

(するどうぐとてもみあたりません。)

する道具とても見あたりません。

(では、こばやしくんは、せっかくまどをはっけんしながら、そこからそとを)

では、小林君は、せっかく窓を発見しながら、そこから外を

(のぞくことも、できなかったのでしょうか。いやいや、どくしゃしょくん、)

のぞくことも、できなかったのでしょうか。いやいや、読者諸君、

(ごしんぱいにはおよびません。こういうときのよういに、なわばしごと)

ご心配にはおよびません。こういうときの用意に、なわばしごと

(いうものががあるのです。しょうねんたんていのななつどうぐは、さっそくつかいみちが)

いうものががあるのです。少年探偵の七つ道具は、さっそく使い道が

(できたわけです。)

できたわけです。

(かれはかばんからきぬひものなわばしごをとりだし、それをのばして、)

彼はカバンから絹ひものなわばしごをとりだし、それをのばして、

(かうぼーいのなげなわみたいにはずみをつけ、いっぽうのはしに)

カウ・ボーイの投げなわみたいにはずみをつけ、いっぽうのはしに

(ついているかぎを、まどのてつごうしめがけてなげあげました。)

ついているかぎを、窓の鉄ごうしめがけて投げあげました。

(さんど、よんどしっぱいしたあとで、がちっと、てごたえがありました。)

三度、四度失敗したあとで、ガチッと、手ごたえがありました。

(かぎはうまくいっぽんのてつぼうにかかったのです。)

かぎはうまく一本の鉄棒にかかったのです。

(なわばしごといっても、これはごくかんたんなもので、ごめーとる)

なわばしごといっても、これはごくかんたんなもので、五メートル

(ほどもある、ながいじょうぶないっぽんのきぬひもに、にじゅうせんちごとに)

ほどもある、長いじょうぶな一本の絹ひもに、二十センチごとに

(おおきなむすびたまがこしらえてあって、そのむすびたまにあしのゆびをかけて、)

大きなむすび玉がこしらえてあって、そのむすび玉に足の指をかけて、

(よじのぼるしかけなのです。)

よじのぼるしかけなのです。

(こばやしくんはわんりょくではおとなにおよびませんけれど、そういうきかいたいそう)

小林君は腕力ではおとなにおよびませんけれど、そういう器械体操

(めいたことになると、だれにもひけはとりませんでした。かれは、)

めいたことになると、だれにもひけはとりませんでした。彼は、

(なんなくなわばしごをのぼって、まどのてつごうしにつかまることができました。)

なんなくなわばしごをのぼって、窓の鉄ごうしにつかまることができました。

(ところが、そうしてしらべてみますと、しつぼうしたことには、てつごうしは)

ところが、そうしてしらべてみますと、失望したことには、鉄ごうしは

(ふかくこんくりーとにぬりこめてあって、ばんのうないふぐらいでは、)

深くコンクリートにぬりこめてあって、万能ナイフぐらいでは、

(とてもとりはずせないことがわかりました。)

とてもとりはずせないことがわかりました。

(では、まどからおおごえにすくいをもとめてみたらどうでしょう。いや、それも)

では、窓から大声に救いをもとめてみたらどうでしょう。いや、それも

(ほとんどみこみがないのです。まどのそとはあれはてたにわになっていて)

ほとんど見こみがないのです。窓の外は荒れはてた庭になっていて

(くさやきがしげり、そのずっとむこうにいけがきがあって、いけがきの)

草や木がしげり、そのずっと向こうにいけがきがあって、いけがきの

(そとはどうろもないひろっぱです。そのひろっぱへ、こどもでもあそびにくるのを)

外は道路もない広っぱです。その広っぱへ、子どもでも遊びに来るのを

(まって、すくいをもとめれば、もとめられるのですが、そこまでこえが)

待って、救いをもとめれば、もとめられるのですが、そこまで声が

(とどくかどうかも、うたがわしいほどです。)

とどくかどうかも、うたがわしいほどです。

問題文を全て表示 一部のみ表示 誤字・脱字等の報告

kikiのタイピング

オススメの新着タイピング

タイピング練習講座 ローマ字入力表 アプリケーションの使い方 よくある質問

人気ランキング

注目キーワード