怖い話《ピンポンパンポーン》

※このタイピングは、ランキング登録を受け付けていません。
関連タイピング
-
Mrs.GREEN APPLEの青と夏です!
プレイ回数10万歌詞1030打 -
めっちゃいい曲....
プレイ回数9163歌詞かな200打 -
「ん」を連打しまくるんじゃああああああああああああ!!!
プレイ回数8292連打443打 -
みんなの速さは何かな
プレイ回数107長文201打 -
名言だよー
プレイ回数1862長文かな766打 -
晩餐歌のサビ(らしきとこ)だけ!
プレイ回数1434歌詞かな130打 -
Mrs.GREEN APPLEのロマンチシズムです!
プレイ回数2661歌詞1200打 -
日頃のしょうもないことに関する長文です
プレイ回数1.7万長文1486打
問題文
(これは、しょうがっこうだかがくねんくらいのころのはなしだ。)
これは、小学校高学年くらいの頃の話だ。
(あるひのひるさがりのじゅぎょうちゅう、つまんないれきしのじゅぎょうをぼんやりききながら、)
ある日の昼下がりの授業中、つまんない歴史の授業をぼんやり聞きながら、
(まどぎわのせきにすわってたわたしはぼーっとまどからこうていをながめていた。)
窓際の席に座ってた私はボーっと窓から校庭を眺めていた。
(たまたまたいいくのじゅぎょうがないのか、だれもいない、)
たまたま体育の授業がないのか、誰もいない、
(がらんとしたこうてい・・・のはずだった。)
ガランとした校庭・・・のはずだった。
(こうていのどまんなか、だれかがいる。おとなだ。)
校庭のど真ん中、誰かがいる。大人だ。
(でもせんせいじゃない、そうじのおじさんでもない。みたことないひとだった。)
でも先生じゃない、掃除のおじさんでもない。見たことない人だった。
(とおめにもがっちりしたからだつきがわかった。)
遠目にもガッチリした体つきが分かった。
(おとこのひとだろう、うつむいてちょくりつしている。びどうだにしない。)
男の人だろう、俯いて直立している。微動だにしない。
(やけにぶきみなそのひとに、わたしのしせんはくぎづけになっていた。)
やけに不気味なその人に、私の視線は釘付けになっていた。
(だれなんだろう・・・なんてぼんやりかんがえていると、)
誰なんだろう・・・なんてぼんやり考えていると、
(そのひとはこちらもしせんにきがついたようだった。)
その人はこちらも視線に気が付いたようだった。
(ばっちりめがあってしまった、このきょりではかおまではよくみえない。)
バッチリ目が合ってしまった、この距離では顔まではよく見えない。
(でも、たしかにめがあったきがした。)
でも、確かに目が合った気がした。
(すると、そのしゅんかんからそのひとは、しきりにこっちにむかっててをふってきた。)
すると、その瞬間からその人は、しきりにこっちに向かって手を振ってきた。
(こえはきこえないけど、まるでおーい、おーいっていうみたいに)
声は聞こえないけど、まるでおーい、おーいって言うみたいに
(りょうてをおおきくふってきた。)
両手を大きく振ってきた。
(そのうごきが、とにかく”へん”だった。)
その動きが、とにかく”変”だった。
(きがくるったように、ふしぜんなうごきでぜんりょくでりょうてをふっていたんだ。)
気が狂ったように、不自然な動きで全力で両手を振っていたんだ。
(かんぜんにみてはいけないものをみてしまったとおもった。)
完全に見てはいけないものを見てしまったと思った。
(せすじがこおりつき、ねむけなどふきとんでいた。)
背筋が凍り付き、眠気など吹き飛んでいた。
(すぐにめをそらして、きょうたくのほうをみる。)
すぐに目を逸らして、教卓の方を見る。
(いまみたものはきのせいだ。)
今見たものは気のせいだ。
(きっとゆめをみていたんだ、そうおもいこんだ。)
きっと夢を見ていたんだ、そう思い込んだ。
(それでもやはりきになってしまう。)
それでもやはり気になってしまう。
(どきどきしながらもういちどこうていのほうをみる。)
ドキドキしながらもう一度校庭の方を見る。
(・・・いなかった、やっぱりきのせいだ。)
・・・居なかった、やっぱり気のせいだ。
(ほっとして、またぼーっとしはじめる。)
ホッとして、またぼーっとし始める。
(ーーーそのときだった。)
ーーーその時だった。
(ぴーんぽーんぱーんぽーん)
ピーンポーンパーンポーン
(「いちかい、げたばこのかぎがなくなりました、さとうせんせいしきゅうこてください。」)
『一階、下駄箱の鍵がなくなりました、佐藤先生至急来てください。』
(こうないほうそうだ、このほうそうはなんどもひなんくんれんのとききいた。)
校内放送だ、この放送は何度も避難訓練の時聞いた。
(ふしんしゃががっこうにしんにゅうしたことをしらせるほうそうだ。)
不審者が学校に侵入したことを知らせる放送だ。
(うちのがっこうでは、ふしんしゃにきづかせないように、)
うちの学校では、不審者に気づかせないように、
(このようにあんごうにして、しんにゅうばしょをしらせるようにしている。)
このように暗号にして、侵入場所を知らせるようにしている。
(このほうそうのばあい、いちかいのげたばこにふしんしゃがいるってことになる。)
この放送の場合、一階の下駄箱に不審者がいるって事になる。
(むなさわぎがした。)
胸騒ぎがした。
(さっきこうていにいたてをふっているひとのことをおもいだして、ぞっとした。)
さっき校庭にいた手を振っている人のことを思い出して、ゾッとした。
(・・・こうていからいどうしてこっちにむかってきてる・・・?)
・・・校庭から移動してこっちに向かってきてる・・・?
(こわがっていたのはわたしだけではなかった。)
怖がっていたのは私だけではなかった。
(くらすめいとがざわざわしはじめ、なきだすこもいた。)
クラスメイトがザワザワし始め、泣き出す子もいた。
(せんせいはあおざめながら、あわててせいとたちにしじをだす。)
先生は青ざめながら、慌てて生徒たちに指示を出す。
(きょうしつちゅうがだいぱにっくになるまで、そうじかんはかからなかった。)
教室中が大パニックになるまで、そう時間はかからなかった。
(ーーそのあと、わたしたちはしゅうだんげこうとなった。)
ーーその後、私たちは集団下校となった。
(せんせいもついて、あんぜんだいいちに、ということで。)
先生も着いて、安全第一に、という事で。
(けっきょくふしんしゃはみつからなかった。)
結局不審者は見つからなかった。
(あとからきいたはなしだけどあのこうないほうそう、だれがほうそうしたのかわからないらしい。)
後から聞いた話だけどあの校内放送、誰が放送したのかわからないらしい。
(しゅうだんげこうでぶじにみんないえについて、おやにひきわたされた。)
集団下校で無事にみんな家に着いて、親に引き渡された。
(しごとをきりあげてかえってきたおやもたくさんいるとおもう。)
仕事を切り上げて帰ってきた親も沢山いると思う。
(わたしのははもすでにいえにいて、かなりしんぱいしてくれた。)
私の母も既に家にいて、かなり心配してくれた。
(いえにつくなり、ようやくおちついた。)
家に着くなり、ようやく落ち着いた。
(さっきまでのぱにっくはどこへやら。)
さっきまでのパニックはどこへやら。
(りびんぐでごろごろまんがをよんで、ぐだぐだしてすごした。)
リビングでゴロゴロ漫画を読んで、グダグダして過ごした。
(いえにかえってくればもうあんしんだ。)
家に帰ってくればもう安心だ。
(そうおもっていたのだが・・・)
そう思っていたのだが・・・
(まんがをよむのもあきて、うとうとねむくなってきたころ、ははにおおごえでよばれた。)
漫画を読むのも飽きて、うとうと眠くなってきた頃、母に大声で呼ばれた。
(「かなこーーー!がっこうからでんわーーー!」)
「かなこーーー!学校から電話ーーー!」
(やけにおおきいこえだったので、おどろいてついつよくいいかえしてしまう。)
やけに大きい声だったので、驚いてつい強く言い返してしまう。
(「うるさいよ、ここにいるから!」)
「うるさいよ、ここにいるから!」
(するとはははきょとんとして、)
すると母はきょとんとして、
(「あれ?といれじゃなかったの?)
「あれ?トイレじゃなかったの?
(・・・ま、いっか・・・はやくでなさい!)
・・・ま、いっか・・・早く出なさい!
(なんかあんたにつたえたいことがあるってさ。」)
なんかあんたに伝えたいことがあるってさ。」
(なにいってるんだろ、わたしはずっとここにいるのに。)
何言ってるんだろ、私はずっとここにいるのに。
(それにがっこうからのれんらくなんて、おやにつたえてくれればいいのに。)
それに学校からの連絡なんて、親に伝えてくれればいいのに。
(きもちよくねむれそうだったのにおこされたわたしは、)
気持ちよく眠れそうだったのに起こされた私は、
(ふきげんにははからじゅわきをうけとる。)
不機嫌に母から受話器を受け取る。
(「もしもし?かなこですけど、」)
「もしもし?かなこですけど、」
(「・・・」)
「・・・」
(でんわさきはむごんだった。)
電話先は無言だった。
(かすかにのいずのようなおとがきこえるいがい、こきゅうのおとすらきこえない。)
微かにノイズのような音が聞こえる以外、呼吸の音すら聞こえない。
(なにのようか、わたしがといかけたそのときだった。)
何の用か、私が問いかけたその時だった。
(あのおとがでんわさきからきこえた。)
あの音が電話先から聞こえた。
(「ぴーんぽーんぱーんぽーん)
『ピーンポーンパーンポーン
(りびんぐよこのといれのかぎがなくなりました。)
リビング横のトイレの鍵が無くなりました。
(かなこさんしきゅうこてください。」)
かなこさん至急来てください。』
(・・・てことは、そこに・・・)
・・・てことは、そこに・・・