怖い話《目のイラスト》

(というつうちがでた。)

という通知が出た。

(みると、がめんじょうにおんながこっちをみていた。)

見ると、画面上に女がこっちを見ていた。

(じぶんがだうんろーどしようとしたあのいらすとのめで、)

自分がダウンロードしようとしたあのイラストの目で、

(こっちをにらみつけている。)

こっちを睨みつけている。

(おんなははだかだったが、ぜんしんがきずだらけで、)

女は裸だったが、全身が傷だらけで、

(ああ、こいつがばらばらにされてたんだな、とぼんやりおもった。)

ああ、こいつがバラバラにされてたんだな、とぼんやり思った。

(そのうち、おんなはまるでろっくくらいみんぐでもするようなしぐさで)

そのうち、女はまるでロッククライミングでもするような仕草で

(がめんのうえのほうにあがっていった。)

画面の上の方に上がっていった。

(もにたーのじょうぶにはかめらがある。)

モニターの上部にはカメラがある。

(はっとしてでんげんぼたんをおしてきょうせいてきにしゃっとだうんした。)

ハッとして電源ボタンを押して強制的にシャットダウンした。

(ほっとするまもなくつぎのしゅんかん、)

ホッとする間もなく次の瞬間、

(ｐｃにつないでいたぷりんたがかってにきどうした。)

PCに繋いでいたプリンタが勝手に起動した。

(まさか、あいつがかみにいんさつされてでてくるんじゃないか？)

まさか、あいつが紙に印刷されて出てくるんじゃないか？

(そうおもいけーぶるをひっこぬいた。)

そう思いケーブルを引っこ抜いた。

(こんどこそなにもおきなかったが、ぶきみにおもったわたしは)

今度こそ何も起きなかったが、不気味に思った私は

(べっどにもぐりこんでいるしかそのままねてしまった。)

ベッドにもぐりこんでいるしかそのまま寝てしまった。

(そのあとはふかしぎなげんしょうにはそうぐうしていないが、つぎのひ)

その後は不可思議な現象には遭遇していないが、次の日

(ｐｃをたちあげようとするとえらーひょうじがでたのでしゅうりにだしたところ、)

PCを立ち上げようとするとエラー表示が出たので修理に出したところ、

(きおくいきがかんぜんにこわれていて、しゅうふくはむりだとぎょうしゃさんにいわれた。)

記憶域が完全に壊れていて、修復は無理だと業者さんに言われた。

(じゅうようなでーたはばっくあっぷしていたのでもんだいはなかったが、)

重要なデータはバックアップしていたので問題はなかったが、

(ただただぶきみだったはなし。)

ただただ不気味だった話。

(いまかんがえるとなんらかのういるすさいとで、ｐｃがのっとられて)

今考えると何らかのウイルスサイトで、PCが乗っ取られて

(おかしなこのになったのだとおもっているが、)

おかしなこのになったのだと思っているが、

(もしそうならなぜそんなしようにしたのか、)

もしそうならなぜそんな仕様にしたのか、

(そのせいさくしゃのいとがりかいできずぶきみだ。)

その製作者の意図が理解できず不気味だ。

(もし、ういるすじゃないなら、もっとおそろしいはなしだ。)

もし、ウイルスじゃないなら、もっと恐ろしい話だ。

(そのいらすとさいとをもういっかいさがそうとはまったくおもわない。)

そのイラストサイトをもう一回探そうとは全く思わない。