王子とこじき 20

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投稿者投稿者ローズマリーいいね0お気に入り登録
プレイ回数0難易度(4.4) 3422打 長文
作者 マーク・トウェイン

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問題文

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(つまり、きゅうでんでだいえんかいをひらいて、たくさんのきぞくたちをよび) つまり、宮殿で大宴会を開いて、たくさんの貴族たちを呼び (とむがりっぱにこくおうらしくふるまうのをみせるいがいない、というのだった。) トムが立派に国王らしく振舞うのを見せる以外ない、と言うのだった。 (「うん、まあかんがえとくよ。それもいいけど・・・」) 「うん、まあ考えとくよ。それもいいけど・・・」 (とむはわざと、はっきりへんじをしなかった。) トムはわざと、はっきり返事をしなかった。 (「それと、へいか。いま、あのぶたれやくのしょうねんとしたしくおはなしをなさっているところを) 「それと、陛下。今、あのぶたれ役の少年と親しくお話をなさっているところを (みますと、ごきおくがおもどりになったようですが・・・) 見ますと、ご記憶がお戻りになったようですが・・・ (たいせつなこくいんのありばしょは、どこでございましょうか。) 大切な国印のあり場所は、どこでございましょうか。 (まえのこくおうへいかは、えどわーどさまにあずけたとおっしゃっておいででしたが・・・) まえの国王陛下は、エドワード様に預けたとおっしゃっておいででしたが・・・ (おなくなりになったいまとなっては、へいかのごきおくだけがたよりで・・・」) お亡くなりになった今となっては、陛下のご記憶だけが頼りで・・・」 (だが、とむははーふぉーどきょうのいうことなんかうわのそらで) だが、トムはハーフォード卿の言うことなんかうわの空で
(まどからひろいにわをへだてた、もんのそとにあつまったひとたちにきをとられていた。) 窓から広い庭を隔てた、門の外に集まった人たちに気をとられていた。 (そこには、それこそきがくるったようなさけびごえをあげて、) そこには、それこそ気が狂ったような叫び声をあげて、 (てつのさくにつかまっているひとびとがいたのだ。) 鉄の柵につかまっている人々がいたのだ。 (「あれは、なんだ。なにをわめいているのか」) 「あれは、何だ。何をわめいているのか」 (さっそくやくにんがとんでいって、とんでかえってきた。) さっそく役人が飛んで行って、飛んで帰ってきた。 (「おとことおんなと、わかいむすめが、これからしけいにされるので、) 「男と女と、若い娘が、これから死刑にされるので、 (ひきまわされております。そのあとにつづいた、わからずやのものどもが) 引き回されております。その後に続いた、わからずやの者どもが (さわいでおるのでございます」) 騒いでおるのでございます」 (「しけい?」とむは、みぶるいした。) 「死刑?」トムは、身震いした。 (「つれてまいれ。そのしけいにあうものを、ここへつれてこい!」) 「連れてまいれ。その死刑にあうものを、ここへ連れてこい!」
など
(これこそ、ほんもののこくおうのように、とむはめいじたのだった。) これこそ、本物の国王のように、トムは命じたのだった。 (しばらくすると、あしなみをそろえてやってくるへいたいのあしおとがして) しばらくすると、足並みを揃えてやってくる兵隊の足音がして (おおきなとびらがあくと、さんにんのざいにんたちが、からだをふたつおりにしてはいってきた。) 大きな扉が開くと、三人の罪人たちが、体を二つ折りにして入ってきた。 (だが、そのなかのひとりにとむはみおぼえがあった。) だが、その中のひとりにトムは見おぼえがあった。 (「かおをあげい!」じっとおとこのかおをみたとたん、はっきりとおもいだした。) 「顔をあげい!」じっと男の顔を見たとたん、はっきりと思い出した。 ((あれはことしのいちがつついたちだ。てむずがわへとびこんで) (あれは今年の一月一日だ。テムズ川へ飛び込んで (がいるすうぃってというこどもをすくいあげたんだ。) ガイルス・ウィッテという子供をすくい上げたんだ。 (おいらもあのひは、もらいがすくなくって、とうちゃんになぐられたから) おいらもあの日は、もらいが少なくって、父ちゃんに殴られたから (よくおぼえている」) よく覚えている」 (ふとったやくにんは、はっきりといった。) 太った役人は、はっきりと言った。 (「これなるおとこのつみは、たにんをどくさつしたことでございます。) 「これなる男の罪は、他人を毒殺したことでございます。 (ほんにんも、はくじょういたしました」) 本人も、白状いたしました」 (つめたいみずにとびこんで、たにんのこをすくいあげるようなおとこが、) 冷たい水に飛びこんで、他人の子をすくいあげるような男が、 (なぜ、どくさつなどしたのか。とむにはわからなかった。) なぜ、毒殺などしたのか。トムにはわからなかった。 (しかし、はくじょうしているのならば、すくいようがない。) しかし、白状しているのならば、救いようがない。 (このとき、そのおとこがぎょくざににじりよって、こういった。) この時、その男が玉座ににじりよって、こう言った。 (「へいか、つみがきまったものしかたがごぜえません。ですが、おじひでごぜえます。) 「陛下、罪が決まったもの仕方がごぜえません。ですが、お慈悲でごぜえます。 (このあわれなものを、うまくしなせてくだせえ。) この哀れな者を、うまく死なせてくだせえ。 (なるたけくるしまないように、やってくだせえ」) なるたけ苦しまないように、やってくだせえ」 (なんのことやら、とむにはわからないので、はーふぉーどきょうのかおをみた。) 何のことやら、トムにはわからないので、ハーフォード卿の顔を見た。 (すると「このおとこは、にえたったゆのなかへほうりこまれるのでございます」といった) すると「この男は、煮え立った湯の中へ放り込まれるのでございます」と言った (とむのかおいろはみるみるかわった。) トムの顔色はみるみる変わった。 (「なんだと。ばかやろう。にわとりだっていきてるままゆでるやつはいねえんだ」) 「なんだと。馬鹿野郎。にわとりだって生きてるままゆでる奴はいねえんだ」 (おもわずとむきゃんてぃにもどったので、はっとしたが) 思わずトム・キャンティに戻ったので、はっとしたが (「やめるがよい。そんなむごたらしいばつのあたえかたは、いぎりすのためにならぬ。) 「やめるがよい。そんなむごたらしい罰の与え方は、イギリスの為にならぬ。 (これからさき、ひとりとしてそのやりかたでしけいにすることはならぬぞ」) これから先、ひとりとしてそのやり方で死刑にすることはならぬぞ」 (とおごそかにいった。) と厳かに言った。 (だが、とむはなおもつづけた。) だが、トムはなおも続けた。 (「おまえがどくさつのつみをおかしたのは、いつだ?」) 「お前が毒殺の罪を犯したのは、いつだ?」 (そうきかれても、そのおとこはしずかにくびをふりながら) そう聞かれても、その男は静かに首を振りながら (「ありがとうごぜいます。これでらくにしねます」といっただけだった。) 「ありがとうごぜいます。これで楽に死ねます」と言っただけだった。 (そこでやくにんがかわりにこたえた。) そこで役人が代わりに答えた。 (「このおとこは、あいりんぐとんのむらで、ごぜんじゅうじにびょうにんにどくをのませて) 「この男は、アイリングトンの村で、午前十時に病人に毒を飲ませて (かねをとったのでございます。どくさつであることはたちあったいしゃもみとめております) 金をとったのでございます。毒殺であることは立ち会った医者も認めております (「では、なんがつなんにちのじゅうじなのか」) 「では、何月何日の十時なのか」 (「まったく、ひどいやつで、あたらしいとしのはじまったいちがつついたちでして・・・」) 「まったく、ひどいやつで、新しい年の始まった一月一日でして・・・」 (「なんだと?」とむのめがかがやいた。) 「なんだと?」トムの目が輝いた。 (「このおとこはむじつだ。おまえは、そのじかんにてむずがわのほとりにいたはずだ」) 「この男は無実だ。おまえは、その時間にテムズ川のほとりにいたはずだ」 (「ええっ。それをどうして・・・」) 「ええっ。それをどうして・・・」 (「なにもいうな。このおとこをすぐしゃくほうしろ。こくおうのめいれいだ。) 「何も言うな。この男をすぐ釈放しろ。国王の命令だ。 (いいかげんなことで、むじつのつみをなすりつけるやくにんこそろうやへはいるのだ」) いい加減なことで、無実の罪をなすり付ける役人こそ牢屋へ入るのだ」 (きいていたきぞくたちもへいたいも、なんのことやらわからなかったが) 聞いていた貴族たちも兵隊も、なんのことやらわからなかったが (おそろしくてきぱきとしたとむこくおうへいかのさばきぶりに、) 恐ろしくてきぱきとしたトム国王陛下の裁きぶりに、 (こえをあげてかんしんしたのである。それよりも、もっとひとびとのこころをかるくしたのは) 声をあげて感心したのである。それよりも、もっと人々の心を軽くしたのは (ゆのなかへほうりこむようなしけいのほうほうが、いぎりすからなくなったことだった。) 湯の中へ放り込むような死刑の方法が、イギリスからなくなったことだった。 ((あれできがくるっておいでなのだろうか。) (あれで気が狂っておいでなのだろうか。 (いや、ごびょうきはおなおりになったにちがいない)) いや、ご病気はお治りになったに違いない) (はーふぉーどきょうまで、こうおもったのである。) ハーフォード卿まで、こう思ったのである。
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