トランプ -11-

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プレイ回数78難易度(4.4) 2410打 長文 長文モードのみ
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 berry 7609 7.6 99.2% 309.2 2371 18 60 2026/01/25
2 HAKU 7378 7.5 97.5% 317.7 2405 61 60 2026/01/23
3 Jyo 5480 B++ 5.6 96.7% 418.2 2371 79 60 2026/01/26
4 Par2 4484 C+ 4.5 98.3% 519.8 2371 40 60 2026/01/27

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問題文

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(「もしもし・・・・・どうして、はやく、もしもし・・・・・) 「もしもし・・・・・どうして、早く、もしもし・・・・・ (こたえてくれない・・・・・はやくこたえ」) 答えてくれない・・・・・はやくこたえ」 (ふうせんだ。) 風船だ。 (めにみえないふうせんがふくらんでいくいめーじ。) 目に見えない風船が膨らんでいくイメージ。 (くうきがゆがみ、ぼくはいきがつまるようなあっぱくかんをおぼえた。) 空気が歪み、僕は息が詰まるような圧迫感を覚えた。 (「は・・・・・や・・・・・く」) 「は・・・・・や・・・・・く」 (みせのなかになにかがはじける。) 店の中になにかが弾ける。 (そうかんじたしゅんかんだった。) そう感じた瞬間だった。 (たいやがらんぼうにあすふぁるとをかむおとがした。) タイヤが乱暴にアスファルトを噛む音がした。 (そしてかんぱついれずにみせのどあがひらき、) そして間髪入れずに店のドアが開き、 (つばつきのぼうしをまぶかにかぶったししょうがとびこんでくる。) ツバつきの帽子を目深に被った師匠が飛び込んでくる。 (「かせ」) 「貸せ」 (かけよってきたししょうにじゅわきをうばわれる。) 駆け寄ってきた師匠に受話器を奪われる。 (「ごしめいのうらいだ」) 「ご指名の浦井だ」 (ししょうがでんわにむかってそういいはなつ。) 師匠が電話に向かってそう言い放つ。 (「ああ?さっきのもうらいだよ。おとうとだ、おとうと。あいつはざこだ。わたしなら) 「ああ?さっきのも浦井だよ。弟だ、弟。あいつはザコだ。わたしなら (とうしでもよちでもなんでもしてやるよ。それよりおまえ、どこにいるんだ」) 透視でも予知でもなんでもしてやるよ。それよりお前、どこにいるんだ」 (さいしょからけんかごしだ。) 最初から喧嘩腰だ。 (くろでんわからかなりのおんりょうでぶきみなこえがもれでてくる。) 黒電話からかなりの音量で不気味な声が漏れ出てくる。 (「つぎの・・・・・かーどは・・・・・」) 「次の・・・・・カードは・・・・・」
など
(みせのしょうめいがゆらいだ。) 店の照明が揺らいだ。 (ひかりさんがほうきをもったままきみわるそうにてんじょうをみあげる。) ひかりさんが箒を持ったまま気味悪そうに天井を見上げる。 (「きいてばっかじゃないか。さきにこっちのしつもんにこたえろよ。どこにいるんだよ」) 「訊いてばっかじゃないか。先にこっちの質問に答えろよ。どこにいるんだよ」 (「つぎのぉぉぉぉ・・・・・かーどぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・」) 「次のォォォォ・・・・・カードォォォォォォォ・・・・・」 (おんおんとおそろしいおとがひびく。) おんおんと恐ろしい音が響く。 (ますたーがあおいかおをしてみみをふさぐ。ぼくもただならないくうきにあしがすくむ。) マスターが青い顔をして耳を塞ぐ。僕もただならない空気に足が竦む。 (いきをのんでししょうをみつめていると、あいているひだりのゆびで、) 息を飲んで師匠を見つめていると、空いている左の指で、 (ひだりのほおのしたあたりをぽりぽりとかきはじめた。) 左のほおの下あたりをポリポリと掻き始めた。 (そこにはふるきずがあり、こうふんするとあかくうきでてきて、かゆくなるのだそうだ。) そこには古傷があり、興奮すると赤く浮き出てきて、痒くなるのだそうだ。 (「じょうとうだよ」) 「上等だよ」 (ゆびのうごきをとめ、ししょうはそうつぶやいた。) 指の動きを止め、師匠はそう呟いた。 (それをみつめているぼくのうなじにちりちりとせいでんきのようなものがはしる。) それを見つめている僕のうなじにチリチリと静電気のようなものが走る。 (ししょうのめがらんらんとかがやき、なにかえたいのしれないちからがそのしんたいから) 師匠の目が爛々と輝き、なにか得体の知れない力がその身体から (じょうきのようにふきでてくるようなさっかくをおぼえ、おもわずぼくはめをこする。) 蒸気のように噴き出てくるような錯覚をおぼえ、思わず僕は目を擦る。 (「くらぶの10だ」) 「クラブの10だ」 (じゅわきに、そんなことばをおとす。) 受話器に、そんな言葉を落とす。 (でんわのむこうから、くうきのぬけたふうせんのようになにかがしぼむようなけはいがした。) 電話の向こうから、空気の抜けた風船のようになにかが萎むような気配がした。 (しかしししょうはおいうちをかけるようにつづける。) しかし師匠は追い討ちを掛けるように続ける。 (「きるな。さいごまでやってやる。つづけろ」) 「切るな。最後までやってやる。続けろ」 (「   」) 「   」 (くろでんわがなにかいった。しかしききとれなかった。) 黒電話がなにか言った。しかし聞き取れなかった。 (「すぺーどの10」) 「スペードの10」 (ししょうがかんぱついれずにそうこたえる。きのせいか、ねこかのどうぶつのように) 師匠が間髪いれずにそう答える。気のせいか、猫科の動物のように (ぼうしからはみだしたけがさかだっているようにみえる。) 帽子からはみ出した毛が逆立っているように見える。 (「だいやの7、くらぶの7」) 「ダイヤの7、クラブの7」 (「はーとのくいーん、すぺーどのくいーん」) 「ハートのクイーン、スペードのクイーン」 (「はーとの2、だいやの2」) 「ハートの2、ダイヤの2」 (・・・・・) ・・・・・ (まったくいいよどむことなくかーどをこたえつづける。) まったく言いよどむことなくカードを答え続ける。 (ぼくらはあぜんとしてそれをみているしかなかった。) 僕らは唖然としてそれを見ているしかなかった。 (ろじっくなどではない。このよのものではないかいぶつがにとう、) ロジックなどではない。この世のものではない怪物が二頭、 (たたかっているようなきがした。) 戦っているような気がした。 (でんわのむこうのとらんぷのかーどなどぼくらにはなにひとつみえなかったのだから。) 電話の向こうのトランプのカードなど僕らには何一つ見えなかったのだから。 (「くらぶのくいーん、すぺーどの6」) 「クラブのクイーン、スペードの6」 (「だいやの4、だいやのきんぐ、くらぶの5・・・・・」) 「ダイヤの4、ダイヤのキング、クラブの5・・・・・」 (そうしてさいごにししょうはふっ、といきをついてやさしいこえでいった。) そうして最後に師匠はふっ、と息をついて優しい声で言った。 (「のこりはしょうきょほうでもわかるな。すぺーどのじゃっくだ」) 「残りは消去法でも分かるな。スペードのジャックだ」 (そうしてしゅういでおそるおそるみまもっていたぼくらにかおをむけ、) そうして周囲で恐る恐る見守っていた僕らに顔を向け、 (ういんくをしてみせる。) ウインクをしてみせる。 (くろでんわからはもうなんのけはいもかんじない。) 黒電話からはもうなんの気配も感じない。
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