トランプ -9-
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
cicciさんのアカウント
https://typing.twi1.me/profile/userId/130158
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| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | berry | 7792 | 神 | 7.9 | 98.4% | 312.5 | 2474 | 39 | 59 | 2026/01/20 |
| 2 | HAKU | 7634 | 神 | 7.7 | 97.9% | 322.1 | 2511 | 52 | 59 | 2026/01/22 |
| 3 | だったかもしれな | 7287 | 光 | 7.5 | 96.5% | 334.8 | 2531 | 91 | 59 | 2026/01/30 |
| 4 | subaru | 7149 | 王 | 7.4 | 95.6% | 330.8 | 2477 | 112 | 59 | 2026/01/29 |
| 5 | Jyo | 5651 | A | 5.8 | 97.4% | 424.1 | 2461 | 64 | 59 | 2026/01/26 |
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問題文
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(おんなのこのこえ。だが、きいただけでさむけのするようなこわいろだった。)
女の子の声。だが、聞いただけで寒気のするような声色だった。
(さっきまでとどこかちがう。こえのようそをぶんかいし、さいこうちくしたような)
さっきまでとどこか違う。声の要素を分解し、再構築したような
(どこかじんこうてきなひびき。しかしそれがみみにまとわりつくように)
どこか人工的な響き。しかしそれが耳にまとわりつくように
(きっさてんのなかをどろどろとながれた。)
喫茶店の中をどろどろと流れた。
(「どうした」とししょうにきかれ、いきをのみながらも「こえが、かわりました」と)
「どうした」と師匠に訊かれ、息を飲みながらも「声が、変わりました」と
(ようやくこたえる。「こたえろと、いわれています」)
ようやく答える。「答えろと、言われています」
(おんなのこはまたうらいさん、とこちらをよんでいた。)
女の子はまた浦井さん、とこちらを呼んでいた。
(ということはまたかーどはじょーかーなのか。)
ということはまたカードはジョーカーなのか。
(「うかつにこたえるな。まちがえたらなにがおこるかわからない。)
「うかつに答えるな。間違えたら何が起こるか分からない。
(こんどのなまえのしじはわたしがしたわけじゃない。)
今度の名前の指示はわたしがしたわけじゃない。
(そのこはさいしょにおしえた<うらい>というとうしのうりょくしゃにまたきいてきただけだ。)
その子は最初に教えた<浦井>という透視能力者にまた訊いてきただけだ。
(だからなんのかーどをひいたのかはわからない。いや、まて。)
だから何のカードを引いたのかは分からない。いや、まて。
(そのこはなんときいてきた?もういちどいってくれ」)
その子はなんと訊いてきた?もう一度言ってくれ」
(「うらいさんはいますか?つぎのかーどはなんですか?と」)
「浦井さんはいますか?次のカードはなんですか?と」
(でんわぐちですこしまがあった。)
電話口で少し間があった。
(「つぎのかーど・・・・・」)
「次のカード・・・・・」
(ししょうがそうつぶやいたのがきこえた。)
師匠がそう呟いたのが聞こえた。
(そしてつぎのしゅんかん、くろでんわからちのこおるようなこえがなりひびいた。)
そして次の瞬間、黒電話から血の凍るような声が鳴り響いた。
(「はやく、こたえろろろろろろろろろろろろろろろろろr・・・・・」)
「はやく、答えろろろろろろろろろろろろろろろろろr・・・・・」
(とりはだがたった。しゃれになってない。)
鳥肌が立った。洒落になってない。
など
(かたかたとかうんたーのおくのさかびんがおとをたてている。)
カタカタとカウンターの奥の酒瓶が音を立てている。
(がらすけーすのなかのしょっきも。めにみえないしんどうがはっせいしているのか。)
ガラスケースの中の食器も。目に見えない振動が発生しているのか。
(ぱにっくになって、おもわずくろでんわのじゅわきのふっくをもどしそうになる。)
パニックになって、思わず黒電話の受話器のフックを戻しそうになる。
(すんでのところでおもいとどまり、ぴんくでんわのじゅわきにかおをおしつける。)
すんでのところで思いとどまり、ピンク電話の受話器に顔を押し付ける。
(「ししょう!」)
「師匠!」
(「おちつけ。いまのはでんわごしにこっちにもきこえた。)
「落ち着け。今のは電話越しにこっちにも聞こえた。
(いいか。いっかいだ。あといっかいだけあてる」)
いいか。一回だ。あと一回だけ当てる」
(「え?なんですか」)
「え?なんですか」
(「いまきかれているかーどだ。もうこれでこっちはでんわをきる。)
「いま訊かれているカードだ。もうこれでこっちは電話を切る。
(すぐにむかうから、もしまたかかってきてもなんとかひきのばせ。)
すぐに向かうから、もしまた掛かってきてもなんとか引き延ばせ。
(いいな。そのつぎのかーどはわたしにもわからない。かってにこたえるなよ」)
いいな。その次のカードはわたしにも分からない。勝手に答えるなよ」
(「もうまにあいませんよ」)
「もう間に合いませんよ」
(ぼくのひつうなさけびに、ししょうがこたえた。)
僕の悲痛な叫びに、師匠が答えた。
(「あといっかいはあてる、っていったろ。しんじろ」)
「あと一回は当てる、って言ったろ。信じろ」
(「じゃあそのかーどはなんですか」)
「じゃあそのカードはなんですか」
(「じょーかー」)
「ジョーカー」
(ひとことそうつげてでんわはきられた。)
一言そう告げて電話は切られた。
(だから、うらいがじょーかーにたいおうしてたのはさいしょだけでしょ!)
だから、浦井がジョーカーに対応してたのは最初だけでしょ!
(そういいかえそうとしたが、またくろでんわのほうからいようなけはいが)
そう言い返そうとしたが、また黒電話の方から異様な気配が
(ぼうちょうしていくのをぜんしんでかんじ、ふるえあがって、)
膨張していくのを全身で感じ、震え上がって、
(「もう、ちくしょう」とくちのなかでどくづいたあと、ぼくはじゅわきをにぎりなおした。)
「もう、ちくしょう」と口の中で毒づいたあと、僕は受話器を握りなおした。
(「じょーかーだ。えらんだかーどはじょーかー」)
「ジョーカーだ。選んだカードはジョーカー」
(そうこたえたしゅんかん、ふ、とけはいがきえた。)
そう答えた瞬間、ふ、と気配が消えた。
(きっさてんのなかに、きっさてんがもどってきたようなかんじ。)
喫茶店の中に、喫茶店が戻ってきたような感じ。
(「あたり」)
「あたり」
(ちいさなこえでそうきこえた。)
小さな声でそう聞こえた。
(それででんわがきれた。つーつーというおとだけがみみにはいりこんでくる。)
それで電話が切れた。ツーツーという音だけが耳に入り込んでくる。
(ぼくはほうしんして、そのままのかっこうでまのぬけたかおをさらしていた。)
僕は放心して、そのままの格好で間の抜けた顔を晒していた。
(「あの、だいじょうぶ?」)
「あの、大丈夫?」
(ひかりさんのこえにはんのうして、「え、ああ、はい」といいながら)
ひかりさんの声に反応して、「え、ああ、はい」と言いながら
(くろでんわのじゅわきをふっくにもどす。)
黒電話の受話器をフックに戻す。
(ちん、というおとがした。)
チン、という音がした。
(せいじゃくがもどってくる。)
静寂が戻ってくる。
(みせのおもてをとおるひとのわらいごえがどあごしにかすかにきこえてきた。)
店の表を通る人の笑い声がドア越しにかすかに聞こえてきた。
(「なにいまの?」)
「なに今の?」
(とますたーがおびえたひょうじょうできいてくる。)
とマスターが怯えた表情で訊いてくる。
(きっさぼすとんのますたーはしょうしんもので、たまにかなこさんがもちこんでくる)
喫茶ボストンのマスターは小心者で、たまに加奈子さんが持ち込んでくる
(おばけがらみのとらぶるにまきこまれてはじびょうのいつうを)
お化け絡みのトラブルに巻き込まれては持病の胃痛を
(あっかさせているのだそうだ。)
悪化させているのだそうだ。