風の行方 -4-
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | subaru | 7968 | 神 | 8.2 | 97.0% | 341.1 | 2803 | 85 | 57 | 2026/01/31 |
| 2 | HAKU | 7866 | 神 | 8.1 | 97.0% | 349.7 | 2837 | 86 | 57 | 2026/02/01 |
| 3 | berry | 7784 | 神 | 7.9 | 98.2% | 351.6 | 2787 | 50 | 57 | 2026/01/31 |
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問題文
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(えたいのしれないきょうふにつつまれながら、さっきのおとのしょうたいをさがして)
得体の知れない恐怖に包まれながら、さっきの音の正体を探して
(へやのなかをみまわしているおt、ついにそれがめにはいった。)
部屋の中を見回しているおt、ついにそれが目に入った。
(にんぎょうだ。たんすのうえのにほんじんけい。)
人形だ。箪笥の上の日本人形。
(あでやかなえのきものをきて、ながいくろかみをおっかっぱにのばし、・・・・・)
艶やかな柄の着物を着て、長い黒髪をおっかっぱに伸ばし、・・・・・
(そのしゅんかん、からだじゅうをはりでさされるようなおかんにおそわれた。)
その瞬間、体中を針で刺されるような悪寒に襲われた。
(ひめいをあげた、とおもうにんぎょうは、かおがなかった。)
悲鳴を上げた、と思う、人形は、顔がなかった。
(いや、かおのあったばしょはこなごなにくだかれていて、げんけいをとどめていなかった。)
いや、顔のあった場所は粉々にくだかれていて、原型をとどめていなかった。
(きょだいなはんまーでちからまかせにうちつけたようなあとだった。)
巨大なハンマーで力任せに打ちつけたような跡だった。
(まるでじぶんがそうされたようなさっかくにおちいって、ひたすらさけびつづけた。)
まるで自分がそうされたような錯覚に陥って、ひたすら叫び続けた。
(うきたさんはかたりおえ、じぶんのかたをりょうてでいだいた。)
浮田さんは語り終え、自分の肩を両手で抱いた。
(みているのがかわいそうなくらいふるえている。)
見ているのが可哀想なくらい震えている。
(「かみか」)
「髪か」
(ししょうがぽつりといった。)
師匠がぽつりと言った。
(ぞっとするはなしだ。もし、かのじょがじぶんのかみをわたしていたら・・・・・)
ゾッとする話だ。もし、彼女が自分の髪を渡していたら・・・・・
(そうおもうと、ますますおそろしくなってくる。)
そう思うと、ますます恐ろしくなってくる。
(なぜかのじょがそんなめにあわなくてはいけないのか。)
なぜ彼女がそんな目に遭わなくてはいけないのか。
(そのりふじんさにぼくはこんらんをおぼえた。)
その理不尽さに僕は混乱を覚えた。
(そのとき、あたまにうかんだのは「うしのこくまいり」だった。にくいあいてのかみのけを)
その時、頭に浮かんだのは「丑の刻参り」だった。憎い相手の髪の毛を
(わらにんぎょうにうめこんで、よなかにごすんくぎでじんじゃのしんぼくにうちつける、のろいのぎしきだ。)
藁人形に埋め込んで、夜中に五寸釘で神社の神木に打ち付ける、呪いの儀式だ。
(わらにんぎょうをあいてのからだにみたて、かみのけというじんたいのいちぶをうめこむことで、)
藁人形を相手の身体に見立て、髪の毛という人体の一部を埋め込むことで、
など
(そのひとけいとあいてじしんとのあいだにくうかんをこえたつながりをもたせるという、)
その人形と相手自身との間に空間を超えたつながりを持たせるという、
(るいかんじゅじゅつとかんせんじゅじゅつをゆうごうされたじゃぱにーず・とらでぃしょなる・かーす。)
類感呪術と感染呪術を融合されたジャパニーズ・トラディショナル・カース。
(しかしそのさいしょのいちげきが、かおがげんけいをとどめなくなるような、)
しかしその最初の一撃が、顔が原型を留めなくなるような、
(さむけのするいちげきであったことに、いようなおぞましさをかんじる。)
寒気のする一撃であったことに、異様なおぞましさを感じる。
(「そのあとは?」)
「その後は?」
(ししょうにうながされ、うきたさんはゆっくりとくちをひらく。)
師匠にうながされ、浮田さんはゆっくりと口を開く。
(「なにも」)
「なにも」
(そのよるは、それいじょうのことはおこらなかったそうだ。こわされたにんぎょうは)
その夜は、それ以上のことは起こらなかったそうだ。壊された人形は
(そのままにしておくきになれず、したしいおんなともだちにすててきてもらった。)
そのままにしておく気になれず、親しい女友だちに捨ててきてもらった。
(こわくていっぽもいえをでることができなかったが、そのゆうじんをとおして)
怖くて一歩も家を出ることができなかったが、その友人を通して
(あのおとこがだいがくにもすがたをあらわしていないことをきいた。)
あの男が大学にも姿を現していないことを聞いた。
(もしあいつが、わたしたのがにんぎょうのかみのけだったことにきづいたら、)
もしあいつが、渡したのが人形の髪の毛だったことに気づいたら、
(とおもうときがくるいそうになった。もうわたしはしんだことにしたい、とおもった。)
と思うと気が狂いそうになった。もう私は死んだことにしたい、と思った。
(じっさいに、ゆうじんにたいしてそんなことをくちばしりもした。)
実際に、友人に対してそんなことを口走りもした。
(わたしがしんだとつたえきけば、あいつもまんぞくしてすべてがおわるんじゃないかと、)
私が死んだと伝え聞けば、あいつも満足してすべてが終わるんじゃないかと、
(そうおもったのだ。)
そう思ったのだ。
(しゃべりながらうきたさんはなみだをうかべていた。)
喋りながら浮田さんは涙を浮かべていた。
(「わたしにどうしてほしい?」)
「わたしにどうして欲しい?」
(ししょうはれいたんともいえるくちょうでといかける。しめきったへやには、)
師匠は冷淡とも言える口調で問い掛ける。締め切った部屋には、
(くーらーのうみだすかすかなきりゅうだけがゆかをはっていた。)
クーラーの生み出す微かな気流だけが床を這っていた。
(「たすけて」)
「助けて」
(ふるえるこえがちんもくをやぶる。)
震える声が沈黙を破る。
(ししょうは「わかった」とだけいった。)
師匠は「分かった」とだけ言った。
(ぼくとししょうはそのあしで、きんじょにすんでいたうきたさんのゆうじんのいえをたずねた。)
僕と師匠はその足で、近所に住んでいた浮田さんの友人の家を訪ねた。
(たのまれてにんぎょうをすてにいったじょせいだ。)
頼まれて人形を捨てに行った女性だ。
(かのじょのはなしでは、にんぎょうはほんとうにかおのあたりがくだけていて、きょだいなはんまーで)
彼女の話では、人形は本当に顔のあたりが砕けていて、巨大なハンマーで
(ちからまかせになぐったようにひしゃげていたのだそうだ。)
力任せに殴ったようにひしゃげていたのだそうだ。
(かのじょはそのひとけいを、かれしのくるまではこんでもらってとおくのやまにすててきたという。)
彼女はその人形を、彼氏の車で運んでもらって遠くの山に捨ててきたと言う。
(「もやさなかったのか?」)
「燃やさなかったのか?」
(ししょうは、もやしたほうがよかったといった。)
師匠は、燃やした方が良かったと言った。
(ゆうじんはうきたさんとおなじえんげきぶで、いぜんがっしゅくをしたときにかんじをしたことがあり、)
友人は浮田さんと同じ演劇部で、以前合宿をした時に幹事をしたことがあり、
(そのときにつくっためいぼをまだもっていた。)
その時に作った名簿をまだ持っていた。
(おとこのなまえもそのなかにあり、じゅうしょまでのっていた。)
男の名前もその中にあり、住所まで載っていた。
(「そがたけひろか」)
「曽我タケヒロか」
(ししょうはそのじゅうしょをめもしてゆうじんのいえをでた。)
師匠はその住所をメモして友人の家を出た。
(そがのすんでいるあぱーとはしないのはずれにあり、)
曽我の住んでいるアパートは市内の外れにあり、
(ぼくはししょうをじてんしゃのうしろにのせてすぐにそこへむかった。)
僕は師匠を自転車の後ろに乗せてすぐにそこへ向かった。