風の行方 -1-
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | berry | 8203 | 神 | 8.2 | 98.9% | 368.4 | 3054 | 32 | 61 | 2026/01/30 |
| 2 | subaru | 7973 | 神 | 8.2 | 97.0% | 373.5 | 3070 | 92 | 61 | 2026/01/30 |
| 3 | HAKU | 7687 | 神 | 7.9 | 97.2% | 391.3 | 3094 | 86 | 61 | 2026/02/01 |
| 4 | Jyo | 5636 | A | 5.8 | 95.7% | 518.2 | 3055 | 134 | 61 | 2026/01/31 |
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問題文
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(ししょうからきいたはなしだ。)
師匠から聞いた話だ。
(だいがくにかいせいのなつ。かぜのつよいひのことだった。)
大学二回生の夏。風の強い日のことだった。
(いえにいるときからまどがらすがしきりにがたがたとゆれていて、)
家にいる時から窓ガラスがしきりにガタガタと揺れていて、
(あらしにでもなるのかとなんどもそとをみたが、そらははれていた。)
嵐にでもなるのかと何度も外を見たが、空は晴れていた。
(へんなてんきだな。そうおもいながらすごしていると、かなこさんという)
変な天気だな。そう思いながら過ごしていると、加奈子さんという
(だいがくのせんぱいにでんわでよびだされた。)
大学の先輩に電話で呼び出された。
(いえのそとにでたときもかおにつよいかぜがふきつけてきて、じてんしゃにのって)
家の外に出たときも顔に強い風が吹きつけてきて、自転車に乗って
(まちをはしっているあいだじゅう、びゅうびゅうというおとがみみをなぶった。)
街を走っている間中、ビュウビュウという音が耳をなぶった。
(まちをあるくじょせいたちのすかーとがめくれそうになり、)
街を歩く女性たちのスカートがめくれそうになり、
(それをきゃあきゃあいいながらりょうてでおさえているようすはがんぷくであったが、)
それをきゃあきゃあ言いながら両手で押さえている様子は眼福であったが、
(じめんのうえのほこりだかなんだかがまいあがりかおにふきつけてくるのにはへいこうした。)
地面の上の埃だかなんだかが舞い上がり顔に吹きつけてくるのには閉口した。
(うっぷ、といきがつまる。)
うっぷ、と息が詰まる。
(かざむきも、あっちからふいたり、こっちからふいたりと、まったくさだまらない。)
風向きも、あっちから吹いたり、こっちから吹いたりと、まったく定まらない。
(たいふうでもちかづいてきているのだろうか。しかししんぶんではみたおぼえがない。)
台風でも近づいてきているのだろうか。しかし新聞では見た覚えがない。
(てんきよほうでもそんなことはいっていなかったようにおもうが・・・・・)
天気予報でもそんなことは言っていなかったように思うが・・・・・
(そんなことをかんがえていると、いつのまにかもくてきのばしょにたどりついていた。)
そんなことを考えていると、いつの間にか目的の場所にたどり着いていた。
(じゅうたくがいのなかのちいさなこうえんにふるびたべんちがすえられていて、)
住宅街の中の小さな公園に古びたベンチが据えられていて、
(そこにつばのながいきゃっぷをまぶかにかぶったじょせいがかたひざをたててこしかけていた。)
そこにツバの長いキャップを目深に被った女性が片膝を立てて腰掛けていた。
(てにしたぶんこぼんをよんでいる。そのひろげたぺーじがかぜにあおられて、)
手にした文庫本を読んでいる。その広げたページが風に煽られて、
(したうちをしながらゆびでおさえている。)
舌打ちをしながら指で押さえている。
など
(「お、きたな」)
「お、来たな」
(ぼくにきがついてかなこさんはかおをあげた。tしゃつに、うすでのじゃけっと。)
僕に気がついて加奈子さんは顔を上げた。Tシャツに、薄手のジャケット。
(そしてほっとぱんつというすずしげないでたちだった。)
そしてホットパンツという涼しげないでたちだった。
(「じゃあ、いこうか」)
「じゃあ、行こうか」
(うすいぶんこぼんをほっとぱんつのおしりのぽけっとにねじこんでたちあがる。)
薄い文庫本をホットパンツのお尻のポケットにねじ込んで立ち上がる。
(かのじょはぼくのおかるとどうのししょうだった。そしておがわちょうさじむしょというこうしんじょで、)
彼女は僕のオカルト道の師匠だった。そして小川調査事務所という興信所で、
(「おばけ」せんもんのいらいをうけるばいとをしている。)
「オバケ」専門の依頼を受けるバイトをしている。
(ぼくもそのしたうけのしたうけのようなしごとばかりしているれいさいこうしんじょの、)
僕もその下請けの下請けのような仕事ばかりしている零細興信所の、
(あるばいとちょうさいんであるししょうの、さらにそのしたについたじょしゅという、)
アルバイト調査員である師匠の、さらにその下についた助手という、
(すばらしいかたがきをもっている。)
素晴らしい肩書きを持っている。
(あまりやくにたったおぼえはないが、)
あまり役に立った覚えはないが、
(それでもすずめのなみだほどのばいとだいはもらっている。)
それでもスズメの涙ほどのバイト代は貰っている。
(ぐたいてきながくはきいたことがないが、)
具体的な額は聞いたことがないが、
(ししょうのほうはたかだかふくろうだかのなみだくらいはもらっているのだろうか。)
師匠の方は鷹だかフクロウだかの涙くらいは貰っているのだろうか。
(「こっち」)
「こっち」
(ちずをてがきでかきうつしたようなはんしをてにじゅうたくがいをすすみ、)
地図を手書きで書き写したような半紙を手に住宅街を進み、
(ほどなくこじゃれたなまえのついたにかいだてのあぱーとにたどりついた。)
ほどなく小洒落た名前のついた二階建てのアパートにたどり着いた。
(いっかいのふろあのなかほどのへやのどあをのっくすると、)
一階のフロアの中ほどの部屋のドアをノックすると、
(なかからうつむきかげんのじょせいがこわごわというようすでかおをのぞかせる。)
中から俯き加減の女性がこわごわという様子で顔を覗かせる。
(「どうもっ」)
「どうもっ」
(ししょうのえいぎょうすまいるをみて、すこしほっとしたようなひょうじょうをして)
師匠の営業スマイルを見て、少しホッとしたような表情をして
(ちぇーんろっくをはずす。そしておずおずとへやのなかにとおされた。)
チェーンロックを外す。そしておずおずと部屋の中に通された。
(うきたさんというなまえのそのかのじょは、しないのだいがくにかようがくせいだった。)
浮田さんという名前のその彼女は、市内の大学に通う学生だった。
(さんかいせいということなので、ぼくとししょうのちゅうかんのねんれいか。)
三回生ということなので、僕と師匠の中間の年齢か。
(じつはうきたさんはいぜんにもおがわちょうさじむしょをとおして、ふしぎなおとしものに)
実は浮田さんは以前にも小川調査事務所を通して、不思議な落とし物に
(まつわるじけんのことをししょうにそうだんしたことがあったそうで、)
まつわる事件のことを師匠に相談したことがあったそうで、
(そのえんでこんかいもなざしでいらいがあったらしい。)
その縁で今回も名指しで依頼があったらしい。
(どうりできをぬいたかっこうをしているはずだ。)
道理で気を抜いた格好をしているはずだ。
(ただでさえうさんくさい「じしょうれいのうりょくしゃ」のようなまねことをしているのに、)
ただでさえ胡散臭い「自称霊能力者」のような真似事をしているのに、
(おかねをもらってするしごととしてのいらいに、いかにもばいとでやってます)
お金をもらってする仕事としての依頼に、いかにもバイトでやってます
(とでもいいたげなかじゅあるすぎるふくそうをしていくのは、)
とでも言いたげなカジュアル過ぎる服装をしていくのは、
(あいてのしんしょうをそこねるものだ。)
相手の心象を損ねるものだ。
(すくなくともしょたいめんであれば。)
少なくとも初対面であれば。
(ししょうはなにもかんがえてないようで、わりとそのあたりのtpoはわきまえている。)
師匠はなにも考えてないようで、わりとそのあたりのTPOはわきまえている。
(「で、こんどはなにがあったんですか」)
「で、今度はなにがあったんですか」
(りびんぐのじゅうたんのうえにおかれたまるてーぶるをかこんで、うきたさんをうながす。)
リビングの絨毯の上に置かれた丸テーブルを囲んで、浮田さんをうながす。
(がくせいむきの1ldkだったが、いえぐがおおいわりにへやじたいは)
学生向きの1LDKだったが、家具が多いわりに部屋自体は
(よくかたづけられていて、ずいぶんとひろくかんじた。)
良く片付けられていて、随分と広く感じた。
(ししょうのぼろあぱーととはまさかのかちかんにあふれたへやだった)
師匠のボロアパートとは真逆の価値観に溢れた部屋だった
(「それが・・・・・」)
「それが・・・・・」
(うかれたやまがぽつぽつとはなしたところをまとめると、こういうことのようだ。)
浮田山がポツポツと話したところをまとめると、こういうことのようだ。