風の行方 -9-

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師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 Jyo 5981 A+ 6.2 96.2% 456.9 2843 110 60 2026/02/03

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問題文

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(それからぼくらは、ししょうのかんじとるかぜのむかうさきをおいつづけた。) それから僕らは、師匠の感じ取る風の向かう先を追い続けた。 (それはほんとうのいみで、めにみえないめいろだった。「あっち」「こっち」と) それは本当の意味で、目に見えない迷路だった。「あっち」「こっち」と (ししょうがゆびさすさきにひたすらじてんしゃのはんどるをむけつづけたが、) 師匠が指さす先にひたすら自転車のハンドルを向け続けたが、 (えきまえのおおどおりをとおったかとおもうと、きゅうにはんかがいをはずれてじゅうたくがいのなかを) 駅前の大通りを通ったかと思うと、急に繁華街を外れて住宅街の中を (ぐるぐるとまわりつづけたりした。) ぐるぐると回り続けたりした。 (かとおもうとかわぞいのりょくどうをぬけ、こくどうにはいってえんえんとちょくしんしたりと、) かと思うと川沿いの緑道を抜け、国道に入って延々と直進したりと、 (ほうそくもなにもなく、そのさきにおわりがあるのかまったくみえなかった。) 法則もなにもなく、その先に終わりがあるのかまったく見えなかった。 (そしてまたかぜにみちびかれるままにはんかがいにもどってきて、) そしてまた風に導かれるままに繁華街に戻ってきて、 (いいかげんいきがあがってきたぼくがきゅうけいしましょうとしんげんしようとしたとき、) いい加減息が上がってきた僕が休憩しましょうと進言しようとしたとき、 (ししょうがみじかく「とまれ」といった。) 師匠が短く「止まれ」と言った。 (そしてこうりんからふり、ひとりであるきだした。) そして降臨から降り、一人で歩き出した。 (おおどおりからはいっぽんうらにはいった、れんがほそうされたしょうてんがいのいちかくだった。) 大通りからは一本裏に入った、レンガ舗装された商店街の一角だった。 (ししょうのせなかをめでおうと、そのかたこしにふたりのにんげんのすがたがあった。) 師匠の背中を目で追うと、その肩越しに二人の人間の姿があった。 (じょせいだ。ふたりともせーらーふくをきている。) 女性だ。二人ともセーラー服を着ている。 (うでどけいをみると、いつのまにかこうこうせいのげこうのじかんをすぎている。) 腕時計を見ると、いつの間にか高校生の下校の時間を過ぎている。 (ふたりはならんでたちどまったまま、ししょうをじっとみている。) 二人は並んで立ち止まったまま、師匠をじっと見ている。 (ふたりともかなりせがたかく、めだつふうぼうをしていた。) 二人ともかなり背が高く、目立つ風貌をしていた。 (ししょうが「よう」ときやすげにこえをかけると、かみのながいほうがくちをあいた。) 師匠が「よう」と気安げに声をかけると、髪の長い方が口を開いた。 (「どうも」) 「どうも」 (すこしとまどっているようなようすだった。) 少しとまどっているような様子だった。
など
(それにまったくとんちゃくせず、ししょうはしたしげにかたりかける。) それにまったく頓着せず、師匠は親しげに語りかける。 (「あのよるいらいか。いや、いちどあったかな。げんきか?」) 「あの夜以来か。いや、一度会ったかな。元気か?」 (「ええまあ」) 「ええまあ」 (みじかくかえして、こまったようなかおをする。) 短く返して、困ったような顔をする。 (ぼくもそちらにちかづいていった。) 僕もそちらに近づいていった。 (「このみちにいるってことは、おまえもきづいたんだな」) 「この道にいるってことは、おまえも気づいたんだな」 (ししょうのことばにそのこははっとしたひょうじょうをみせた。) 師匠の言葉にその子はハッとした表情を見せた。 (「あぶないから、こどもはいえでべんきょうしてな」) 「危ないから、子どもは家で勉強してな」 (やんわりとさとすようなことばだったが、みるからにきのつよそうなめつきを) やんわりと諭すような言葉だったが、見るからに気の強そうな目つきを (しているそのじょしこうせいがはんぱつせずにききいれるとはおもえなかった。) しているその女子高生が反発せずに聞き入れるとは思えなかった。 (そしてそのこがくちをあきかけたとき、) そしてその子が口を開きかけたとき、 (「どなた」) 「どなた」 (と、じっときいていたかみのみじかいほうのこが、いっぽまえにでた。) と、じっと聞いていた髪の短い方の子が、一歩前に出た。 (それはいっしゅん、かみのながいほうをかばうようなすがたにうつった。) それは一瞬、髪の長い方を庇う様な姿に映った。 (うっすらとえみをうかべためがねぶみするようにししょうにむけられる。) 薄っすらと笑みを浮かべた目が値踏みするように師匠に向けられる。 (ししょうがなにかいおうとして、ふとくちをとざした。) 師匠がなにか言おうとして、ふと口を閉ざした。 (そしてなにかにきづいたようなかおをしたかとおもうと、すぐにわらいだした。) そしてなにかに気づいたような顔をしたかと思うと、すぐに笑い出した。 (そのとき、つよいかぜがふいてぜんいんのかかみのけをなぶった。) そのとき、強い風が吹いて全員のか髪の毛をなぶった。 (かみのみじかいほうが、そのかみをてでおさえながら、ふかいげにみけんをよせる。) 髪の短い方が、その髪を手で押さえながら、不快げに眉間を寄せる。 (「おいおい、あのときののぞきまかよ。とりつかれてるのかとおもったのに) 「おいおい、あのときの覗き魔かよ。取り憑かれてるのかと思ったのに (なかよしこよしじゃないか!」) 仲良しこよしじゃないか!」 (ひとりでわらっているししょうに、おんなのこたちのくうきがこおりついた。) 一人で笑っている師匠に、女の子たちの空気が凍りついた。 (「なにをいっているの」) 「なにを言っているの」 (かみのみじかいほうがれいたんにいいはなつ。) 髪の短い方が冷淡に言い放つ。 (「なにって、しらばっくれるなよ。ひかいてやったろ」) 「なにって、しらばっくれるなよ。ひかいてやったろ」 (ゆびさきをまげてねこのようなしぐさをみせるししょうのことばに、かのじょはけげんなかおをする。) 指先を曲げて猫のような仕草を見せる師匠の言葉に、彼女は怪訝な顔をする。 (ししょうもすぐにかのじょのかおをぎょうしして、おや、というひょうじょうをした。) 師匠もすぐに彼女の顔を凝視して、おや、という表情をした。 (「おい。あんなつながりかたをして、ぶじですむわけないだろ。) 「おい。あんなつながり方をして、無事で済むわけないだろ。 (めはなんともないのか」) 目はなんともないのか」 (いわれたほうはじぶんのめをそっとさわった。ほそくながいゆびだった。) 言われた方は自分の目をそっと触った。細く長い指だった。 (「なにをいってるのかわからない」) 「なにを言ってるのかわからない」 (「のせぼこうかをかいひしたのか?それともおまえ・・・・・」) 「ノセボ効果を回避したのか?それともおまえ・・・・・」 (かみのながいほうはつれとししょうとのいいあいにとまどったようすで、) 髪の長い方は連れと師匠との言い合いに戸惑った様子で、 (くちをはさめないようだった。) 口を挟めない様だった。 (「おまえ、かこをみてたのか」) 「おまえ、過去を見てたのか」 (ししょうのめがほそめられる。) 師匠の目が細められる。 (いようなけはいがそのばにたちこめはじめたようなさっかくがあった。) 異様な気配がその場に立ち込め始めたような錯覚があった。 (「だったらわるかったな。しょたいめんだ。どうぞよろしく」) 「だったら悪かったな。初対面だ。どうぞよろしく」 (からかうようにししょうがあたまをぴょこんとさげる。) からかうように師匠が頭をぴょこんと下げる。 (かみのみじかいほうがひややかなめつきでそのようすをねめつける。) 髪の短い方が冷ややかな目つきでその様子をねめつける。
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