連想Ⅰ -9-
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | berry | 8517 | 神 | 8.6 | 98.7% | 389.1 | 3358 | 44 | 61 | 2026/02/21 |
| 2 | HAKU | 7983 | 神 | 8.2 | 96.9% | 414.0 | 3412 | 107 | 61 | 2026/02/21 |
| 3 | Jyo | 6120 | A++ | 6.2 | 97.2% | 534.3 | 3364 | 94 | 61 | 2026/02/21 |
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問題文
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(「どぞうからでようとしたとき、ちかどうのはくねつとうはきえたままだった。)
「土蔵から出ようとした時、地下道の白熱灯は消えたままだった。
(どぞうのなかはたよりないしょくだいのあかりしかなかったので、)
土蔵の中はたよりない燭台の明かりしかなかったので、
(いりぐちのそばのしょうめいのすいっちをおしたが、なぜかそれまでつかなかった。)
入り口のそばの照明のスイッチを押したが、なぜかそれまでつかなかった。
(かちかちというおとだけがひびいて、ちのそこでひかりをうばわれるきょうふが)
カチカチという音だけが響いて、地の底で光を奪われる恐怖が
(じわじわとおってきた。まなみさんがもってきていたかいちゅうでんとうで)
じわじわと追ってきた。真奈美さんが持ってきていた懐中電灯で
(てらしながらすすむとしたら、いきなりそのあかりまできえたんだ。)
照らしながら進むとしたら、いきなりその明かりまで消えたんだ。
(たたいても、でんちをぐりぐりうごかしてもだめ。じめんのそこでまっくらやみ。)
叩いても、電池をぐりぐり動かしてもダメ。地面の底で真っ暗闇。
(さすがにきもちがわるかったね。で、ひめいをあげるまなみさんをなだめて、)
さすがに気持ちが悪かったね。で、悲鳴を上げる真奈美さんをなだめて、
(なんとかてさぐりですすみはじめたんだ。)
なんとか手探りで進み始めたんだ。
(こわくてたまらないっていうから、てをにぎってあげた。)
怖くてたまらないって言うから、手を握ってあげた。
(さいしょのかどをみぎにまがってすぐにまたひだりにおれると、あとほんのごめーとるか)
最初の角を右に曲がってすぐにまた左に折れると、あとほんの五メートルか
(そこらでほんたくのちかのものおきへつうじるかいだんにたどりつくはずだ。)
そこらで本宅の地下の物置へ通じる階段にたどり着くはずだ。
(だけど・・・・・ながいんだ。やけに。くらやみがにんげんのじかんかんかくをくるわせるのか。)
だけど・・・・・長いんだ。やけに。暗闇が人間の時間感覚を狂わせるのか。
(それでもなんとかおくまでたどりついたさ。)
それでもなんとか奥までたどり着いたさ。
(つきあたりのかべに。かべだったんだ。そこにあったのは。)
突き当たりの壁に。壁だったんだ。そこにあったのは。
(かいだんがないんだよ。のぼりのかいだんが。くらやみのなかでかべをぺたぺたさわってると、)
階段がないんだよ。上りの階段が。暗闇の中で壁をペタペタ触ってると、
(みぎてがわになにかくうかんをかんじるんだ。)
右手側になにか空間を感じるんだ。
(てをのばしてみたら、なにもない。つうろのみぎがわのかべがない。)
手を伸ばしてみたら、なにもない。通路の右側の壁がない。
(そこはゆきどまりじゃなく、かどだったんだ。ないなずのみっつめのまがりかど。)
そこは行き止まりじゃなく、角だったんだ。ないなずの三つ目の曲がり角。
(さすがにやばいとおもったね。まなみさんもなきわめきはじめるし。)
さすがにやばいと思ったね。真奈美さんも泣き喚き始めるし。
など
(なきながら「もどろう」っていうんだ。)
泣きながら「戻ろう」っていうんだ。
(いちどどぞうのほうへもどろうって。そういいながらにぎったてをひっぱろうとした。)
一度土蔵の方へ戻ろうって。そう言いながら握った手を引っ張ろうとした。
(その、みっつめのまがりかどのほうへ。)
その、三つ目の曲がり角の方へ。
(わけがわからなくなってきた。もどるんならぎゃくのはずだ。)
わけがわからなくなってきた。戻るんなら逆のはずだ。
(まわれみぎしてまうしろへすすまなくてはならない。なのにいまこつぜんとあらわれたばかりの)
回れ右して真後ろへ進まなくてはならない。なのに今忽然と現れたばかりの
(まがりかどのさきがもどるみちだという。かのじょがさくらんしているのか。)
曲がり角の先が戻る道だと言う。彼女が錯乱しているのか。
(わたしのあたまがどうかしてるのか。なんだかいやなよかんがした。)
わたしの頭がどうかしてるのか。なんだか嫌な予感がした。
(いつまでもここにいてはまずいよかんが。まなみさんのてをにぎったまま、)
いつまでもここにいてはまずい予感が。真奈美さんの手を握ったまま、
(わたしはいった。「いや、すすもう。どぞうにはもどらないほうがいい」)
わたしは言った。「いや、進もう。土蔵には戻らない方がいい」
(それでごういんにてをひいてまわれみぎをしたんだ。)
それで強引に手を引いて回れ右をしたんだ。
(まわれみぎだと、どぞうにもどるんじゃないかって?ちがう。そのときわたしはちょっかんした。)
回れ右だと、土蔵に戻るんじゃないかって?違う。その時わたしは直感した。
(どういうわけかわからないが、わたしたちはまったくひかりのないつうろで)
どういうわけかわからないが、わたしたちは全く光のない通路で
(しらずしらずのうちにあるちてんからひきかえしはじめていたんだ。)
知らず知らずのうちにある地点から引き返し始めていたんだ。
(みっつめのまがりかどはそのせいだ。)
三つ目の曲がり角はそのせいだ。
(ほんたくとどぞうをつなぐつうろには、どちらからすすんでもみぎへおれるかどと)
本宅と土蔵をつなぐ通路には、どちらから進んでも右へ折れる角と
(ひだりへおれるかくがひとつずつしかない。そしてそのじゅんばんはおなじだ。)
左へ折れる角が一つずつしかない。そしてその順番は同じだ。
(さいしょにみぎ、つぎにひだりだ。)
最初に右、次に左だ。
(どぞうからでたわたしたちはまずさいしょのかどをみぎ、つぎのかどをひだりにまがった。)
土蔵から出たわたしたちはまず最初の角を右、次の角を左に曲がった。
(そしていま、さらにみぎへおれるかどにたどりついてしまった。)
そして今、さらに右へ折れる角に辿り着いてしまった。
(つうろのこうぞうがくうかんごとねじまがってでもいないかぎり、)
通路の構造が空間ごと捻じ曲がってでもいない限り、
(まっすぐすすんでいるつもりが、ほんたくがわのでぐちへむかうちょくせんで)
真っ直ぐ進んでいるつもりが、本宅側の出口へ向かう直線で
(uたーんしてしまったとしかかんがえられない。しんりのめいきゅうだ。)
Uターンしてしまったとしか考えられない。心理の迷宮だ。
(だったらもういちどまわれみぎをしてもどれば、ほんたくのほうへかえれる。)
だったらもう一度回れ右をして戻れば、本宅の方へ帰れる。
(「くるんだ」ってごういんにてをひいてね、もどりはじめたんだよ。)
「来るんだ」って強引に手を引いてね、戻り始めたんだよ。
(ゆっくり、ゆっくりと。かべにてをふれたままぜったいにまっすぐまえにすすむように。)
ゆっくり、ゆっくりと。壁に手を触れたまま絶対に真っ直ぐ前に進むように。
(そのあいだ、だれかにぶつかりそうなきがしていた。だれだかわからないだれかに。)
その間、誰かにぶつかりそうな気がしていた。誰だかわからない誰かに。
(でもそんなことはおこらなかった。)
でもそんなことは起こらなかった。
(わたしがこのいえのにんげんじゃなかったからなのか。)
わたしがこの家の人間じゃなかったからなのか。
(でもそのかわりにきみょうなことがおきた。)
でもその代わりに奇妙なことが起きた。
(どぞうにもどろう、どぞうにもどろうといってていこうするまなみさんのこえが)
土蔵に戻ろう、土蔵に戻ろうと言って抵抗する真奈美さんの声が
(やけにうつろになっていくんだ。ぼそぼそと、どこかとおくでつぶやいているような。)
やけに虚ろになっていくんだ。ぼそぼそと、どこか遠くで呟いているような。
(そしてにぎっているてがどんどんかるくなっていった。)
そして握っている手がどんどん軽くなっていった。
(ぷらん、ぷらんと。まるでそのてくびからさきになにもついていないみたいだった。)
ぷらん、ぷらんと。まるでその手首から先になにもついていないみたいだった。
(たのしかったね。さいこうのきぶんだ。わらってしまったよ。)
楽しかったね。最高の気分だ。笑ってしまったよ。
(そうしてのうむをふりはらうみたいにくらやみをぬけ、かいだんにたどりついた。)
そうして濃霧を振り払うみたいに暗闇を抜け、階段にたどり着いた。
(のぼりのかいだんだ。ほんたくへもどったんだ。)
上りの階段だ。本宅へ戻ったんだ。
(まなみさんのてのかんしょくも、おもさもいつのまにかもどっていた」)
真奈美さんの手の感触も、重さもいつの間にか戻っていた」
(ちりちり・・・・・くろいぬののしたでおいるらんぷがかすかなおとをたてている。)
チリチリ・・・・・黒い布の下でオイルランプが微かな音を立てている。
(さんそをうばわれてうめいているかのようだ。)
酸素を奪われて呻いているかのようだ。
(きみょうなできごとをかたりおえたししょうはくちをつぐむ。)
奇妙な出来事を語り終えた師匠は口をつぐむ。
(ぼくのいしきもくらやみのなかにもどされる。いきぐるしい。)
僕の意識も暗闇の中に戻される。息苦しい。