カラノワレモノ

(しょうもないことば、ばかりだ)

しょうもない言葉、ばかりだ

(ふわりおんなのこがういている。)

ふわり 女の子が浮いている。

(そうぞうはただとおくへ)

想像はただ遠くへ

(はりのないくらしのなか)

張りの無い暮らしの中

(どんなおもいもかれたなら)

どんな思いも枯れたなら

(みすかされることもないだろう？)

見透かされることも無いだろう？

(さかさま、でとうめいなゆめのふかくまで。)

逆さま、で透明な夢の深くまで。

(おもいだそうとあがくそのたびに)

思い出そうと足掻くその度に

(はじまりはみえなくなって。)

始まりは見えなくなって。

(きえてしまったようだったんだ)

消えてしまった様だったんだ

(うしろむきのかんじょうは)

後ろ向きの感情は

(ただぼくに、わらえ、というばかりで)

ただ僕に、笑え、と言うばかりで

(そればかりだ)

そればかりだ

(どう、やってこうなった？)

どう、やってこうなった？

(きみはぼくになにをもとめる？)

君は僕に何を求める？

(「いたい」なんてぜんぶうそだ、)

「痛い」なんて全部嘘だ、

(にあいもしないくつをはいた)

似合いもしない靴を履いた

(そうやってそうやって)

そうやってそうやって

(きみはぼくにせなかをむける)

君は僕に背中を向ける

(おとしたいたみをかくしてしまうように)

落とした痛みを隠してしまう様に

(なきたいなうたいたいなあ)

泣きたいな 歌いたいなあ

(ぼくにきづいてくれないか？)

僕に気付いてくれないか？

(つかみかけたあわいじょうも、)

掴みかけた淡い情も、

(それは、ころげおちたきょうだ)

それは、転げ落ちた今日だ

(さきたいなわらいたいなあ)

咲きたいな 笑いたいなあ

(まずは、おぼえたてのりそうで)

まずは、覚えたての理想で

(とおく、とおくまで)

遠く、遠くまで

(どうしようもないことばばかりだ)

どうしようもない言葉ばかりだ

(なぜだろうへやになじんでいく。)

何故だろう 部屋に馴染んでいく。

(つかいかけのこころでは)

使いかけのこころでは

(うまくいえないけれど)

上手く言えないけれど

(どうやってそうなった？)

どうやってそうなった？

(きみはぼくになにをもとめる？)

君は僕に何を求める？

(よわいな、ってにげこんだばしょ)

弱いな、って逃げ込んだ場所

(ここはどうしようもなく、きょうだ)

此処はどうしようもなく、今日だ

(そうやって、そうやって！)

そうやって、そうやって！

(きみはぼくにえがおをみせる)

君は僕に笑顔を見せる

(なくしたばかりのて、をのばすかのように)

失くしたばかりの手、を伸ばすかの様に

(かなしさをさ、さけびたいんだ。)

哀しさをさ、叫びたいんだ。

(それがからっぽのことばでも)

それが空っぽの言葉でも

(つたえたい、とからしてきたこえは)

伝えたい、と枯らしてきた声は

(まよいをきったきのうだ)

迷いを切った昨日だ

(つかれはてたいみをだいていこう)

疲れ果てた意味を抱いていこう

(おもえばいつもそうさ、)

思えばいつもそうさ、

(とおく、とおくまで)

遠く、遠くまで

(なきたいなうたいたいなあ)

泣きたいな　歌いたいなあ

(ぼくにきづいてくれないか？)

僕に気付いてくれないか？

(つかみかけたあわいじょうも、)

掴みかけた淡い情も、

(それは、ころげおちたきょうだ)

それは、転げ落ちた今日だ

(さきたいなわらいたいな)

咲きたいな　笑いたいな

(ここは、どこへもつながる、そうだ。)

此処は、何処へも繋がる、そうだ。