オリジナル呼吸 文字の呼吸17
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問題文
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(じゅうろくのかた:ことだま・ひゃくせんばんご)
拾陸の型:言霊・百千万語
(がいよう:もじのこきゅうにおけるたじゅうことだま・ちょうれんさじゅつしきがた。)
概要:文字の呼吸における多重言霊・超連鎖術式型。
(じゅうごのかたが、もじそのものにひめたげんしょのいみをひきだすかただったのにたいし、)
拾伍の型が、文字そのものに秘めた原初の意味を引き出す型だったのに対し、
(じゅうろくのかたでは、ひとつのいみではなく、むすうのことばそのものをちからへかえる。)
拾陸の型では、一つの意味ではなく、無数の言葉そのものを力へ変える。
(しようしゃは「ばんしょうそうてん」をひらき、はねぺんでたいりょうのことばをつぎつぎとかきだす。)
使用者は「万象創典」を開き、羽ペンで大量の言葉を次々と書き出す。
(するとかかれたことばはもじれつのままくうちゅうへとびだし、)
すると書かれた言葉は文字列のまま空中へ飛び出し、
(それぞれがことなるじゅつしき、げんしょう、こうかへへんかする。)
それぞれが異なる術式、現象、効果へ変化する。
(たとえば「じん」とかけばこうそくいどうのじゅつしきに、「まもり」とかけばぼうぎょけっかいに、)
例えば「迅」と書けば高速移動の術式に、「護」と書けば防御結界に、
(「れつ」とかけばざんげきに、「ひかり」とかけばこうだんにへんかする。)
「裂」と書けば斬撃に、「光」と書けば光弾に変化する。
(さらにふくすうのことばをくみあわせることで、)
さらに複数の言葉を組み合わせることで、
(ことばそのものをれんけいさせたふくごうじゅつしきをこうちくできる。)
言葉そのものを連携させた複合術式を構築できる。
(このかたのほんしつは、たんじゅんにたいりょうのじゅつをつかうことではない。)
この型の本質は、単純に大量の術を使うことではない。
(しっていることばのかずだけ、たたかいかたがそんざいするという、)
知っている言葉の数だけ、戦い方が存在するという、
(しそうそのものをちからへかえたかたである。)
思想そのものを力へ変えた型である。
(とくちょう:むすうのことばをどうじにじゅつしきかできる。)
特徴:無数の言葉を同時に術式化できる。
(ひとつひとつのことばがどくりつしたのうりょくをもつ。)
一つ一つの言葉が独立した能力を持つ。
(ことばどうしをくみあわせることで、よりこうどなじゅつしきをつくれる。)
言葉同士を組み合わせることで、より高度な術式を作れる。
(おなじもじでも、くみあわせることばによってこうかがへんかする。)
同じ文字でも、組み合わせる言葉によって効果が変化する。
(こうげきだけでなく、ぼうぎょ、いどう、こうそく、ちゆ、げんわく、さくてきなどたようなようとにたいおう。)
攻撃だけでなく、防御、移動、拘束、治癒、幻惑、索敵など多様な用途に対応。
(じょうきょうにおうじてしゅんじにことばをえらび、せんじゅつをくみかえられる。)
状況に応じて瞬時に言葉を選び、戦術を組み替えられる。
など
(しようしゃのごいりょく、きおくりょく、はっそうりょくがそのまませんとうのうりょくにちょっけつする。)
使用者の語彙力、記憶力、発想力がそのまま戦闘能力に直結する。
(ちょうじかんつかうほどたいりょうのじょうほうしょりがひつようになり、せいしんてきなふたんがます。)
長時間使うほど大量の情報処理が必要になり、精神的な負担が増す。
(とくにすぐれているのがれんさじゅつしき。)
特に優れているのが連鎖術式。
(たとえば「じん」「かぜ」「しょう」とつづけてかけば、かぜをまとったこうそくひしょうじゅつへへんかする。)
例えば「迅」「風」「翔」と続けて書けば、風を纏った高速飛翔術へ変化する。
(「ふう」「ばく」「ぜつ」なら、てきのうごきをだんかいてきにふうじるこうそくじゅつとなる。)
「封」「縛」「絶」なら、敵の動きを段階的に封じる拘束術となる。
(はつどうえんしゅつ:しようしゃは「ばんしょうそうてん」をひらき、はねぺんをいちどだけそらへふる。)
発動演出:使用者は「万象創典」を開き、羽ペンを一度だけ空へ振る。
(するとほんのぺーじがいっきにめくれはじめ、)
すると本のページが一気にめくれ始め、
(はくしだったぺーじからむすうのもじがとびだす。)
白紙だったページから無数の文字が飛び出す。
(そのかずはすうひゃく、すうせん、やがてしかいをうめつくすほどになる。)
その数は数百、数千、やがて視界を埋め尽くすほどになる。
(しようしゃははねぺんをこうそくでうごかしながら、)
使用者は羽ペンを高速で動かしながら、
(「じん」「まもる」「れつ」「ひかり」「かみなり」「しょう」「ふう」「そう」)
「迅」「譲」「裂」「光」「雷」「翔」「封」「創」
(とつぎつぎにことばをかきつらねていく。)
と次々に言葉を書き連ねていく。
(かんせいしたもじはぺーじからはなれ、それぞれことなるいろとかたちのひかりへへんかする。)
完成した文字はページから離れ、それぞれ異なる色と形の光へ変化する。
(さらにはねぺんをひとふりすると、たんどくだったもじどうしがひかりのいとでむすばれはじめる。)
さらに羽ペンを一振りすると、単独だった文字同士が光の糸で結ばれ始める。
(もじがつながるたびにじゅつしきがしんかしていき、)
文字が繋がるたびに術式が進化していき、
(ひともじ、にもじ、いちご、ふくすうごというじゅんばんで、どんどんふくざつなじゅつしきへへんか。)
一文字、二文字、一語、複数語という順番で、どんどん複雑な術式へ変化。
(やがててんくうには、むすうのもじれつがじゅうおうむじんにはしりまわる、)
やがて天空には、無数の文字列が縦横無尽に走り回る、
(きょだいなことだまもうがけいせいされる。)
巨大な言霊網が形成される。
(しようしゃがさいごにはねぺんをとめると、すべてのことばがいっせいにはっこう。)
使用者が最後に羽ペンを止めると、すべての言葉が一斉に発光。
(もじれつがきょだいなひかりのほんりゅうとなってせんじょうへはなたれる。)
文字列が巨大な光の奔流となって戦場へ放たれる。
(こうげきけいのことばはこうじんやらいげきにかわり、)
攻撃系の言葉は光刃や雷撃に変わり、
(ぼうぎょけいのことばはけっかいとなり、)
防御系の言葉は結界となり、
(こうそくけいのことばはくさりとなり、)
拘束系の言葉は鎖となり、
(いどうけいのことばはかぜやつばさとなる。)
移動系の言葉は風や翼となる。
(すうせんものことばがたがいにれんさしつづけることで、)
数千もの言葉が互いに連鎖し続けることで、
(せんじょうそのものがきょだいなげんごじゅつしきへへんぼうする。)
戦場そのものが巨大な言語術式へ変貌する。
(みため:ぜんたいのしきちょうはそうはく・おうごん・はくぎん。)
見た目:全体の色調は蒼白・黄金・白銀。
(くうちゅうにはだいしょうさまざまなもじがうかび、それぞれがことなるいろのひかりをはなつ。)
空中には大小さまざまな文字が浮かび、それぞれが異なる色の光を放つ。
(ちいさなもじはほしくずのようにまい、)
小さな文字は星屑のように舞い、
(おおきなもじはきょだいなもんしょうとなってくうかんへこていされる。)
大きな文字は巨大な紋章となって空間へ固定される。
(もじどうしはほそいひかりのせんでむすばれ、)
文字同士は細い光の線で結ばれ、
(まるできょだいなしんけいもうやせいざのようなふくざつなこうぞうをけいせいする。)
まるで巨大な神経網や星座のような複雑な構造を形成する。
(じゅつしきかしたもじは、ひかりのけん、かみなりのはしら、もじのくさり、つばさ、)
術式化した文字は、光の剣、雷の柱、文字の鎖、翼、
(たて、きょだいなりゅう、はな、こうきゅうなどにへんかし、せんじょうをうめつくす。)
盾、巨大な龍、花、光球などに変化し、戦場を埋め尽くす。
(とくにとくちょうてきなのは、ことばがつぎのことばをよぶようにれんさすること。)
特に特徴的なのは、言葉が次の言葉を呼ぶように連鎖すること。
(ひとつのもじがはじけると、そのひかりからつぎのもじがうまれ、)
一つの文字が弾けると、その光から次の文字が生まれ、
(そのもじからさらにあたらしいじゅつしきがはっせいする。)
その文字からさらに新しい術式が発生する。
(そのため、わざがつづいているあいだは、)
そのため、技が続いている間は、
(くうちゅうのもじがたえまなくぞうしょくしていくようにみえる。)
空中の文字が絶え間なく増殖していくように見える。
(さいしゅうてきにはしようしゃのはいごへきょだいなきんいろのもじわがけいせいされ、)
最終的には使用者の背後へ巨大な金色の文字輪が形成され、
(そのちゅうおうにむすうのことばがうずまく。)
その中央に無数の言葉が渦巻く。
(ゆらい:ことだまは、ことばにはとくべつなちからがやどり、)
由来:言霊は、言葉には特別な力が宿り、
(はっしたことばがげんじつへえいきょうをあたえるというしそうをあらわすことば。)
発した言葉が現実へ影響を与えるという思想を表す言葉。
(ひゃくせんばんごはもじどおりのこすうではなく、)
百千万語は文字通りの個数ではなく、
(かぞえきれないほどおおくのことばといういみをこめたぞうご。)
数え切れないほど多くの言葉という意味を込めた造語。
(このかたのたんじょうには、あるひとつのかんがえがあった。)
この型の誕生には、ある一つの考えがあった。
(「ひともじにちからがあるなら、ひとつのことばにはもっとおおきなちからがある。)
「一文字に力があるなら、一つの言葉にはもっと大きな力がある。
(では、むすうのことばにはどれほどのちからがあるのか。」)
では、無数の言葉にはどれほどの力があるのか。」
(このといから、もじのこきゅうのけいしょうしゃはながいねんげつをかけて、)
この問いから、文字の呼吸の継承者は長い年月をかけて、
(ことばそのものをじゅつしきへへんかんするぎじゅつをけんきゅう。)
言葉そのものを術式へ変換する技術を研究。
(さいしょはたんごひとつをぐげんかするだけだったが、)
最初は単語一つを具現化するだけだったが、
(やがてふくすうのことばをつなげることでいみをへんかさせ、)
やがて複数の言葉を繋げることで意味を変化させ、
(さらにあたらしいじゅつしきをつくりだせるようになった。)
さらに新しい術式を作り出せるようになった。
(じゅうろくのかたは、もじのこきゅうがもじをあやつるぎじゅつから、)
拾陸の型は、文字の呼吸が文字を操る技術から、
(ことばのいみそのものをあやつるぎじゅつへしんかしたことをしめすじゅうようなかたであり、)
言葉の意味そのものを操る技術へ進化したことを示す重要な型であり、
(のちのかたへつながるきそにもなっている。)
後の型へ繋がる基礎にもなっている。