オリジナル呼吸 文字の呼吸23
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(にじゅうにのかた:じんだい・ばんもじそうせい)
弐拾弐の型:神代・万文字創世
(がいよう:もじのこきゅうにおけるそうせい、ちょうこういきぐげんがた。)
概要:文字の呼吸における創世、超広域具現型。
(にじゅういちのかたがそんざいをていぎするなまえへかんしょうするかただったのにたいし、)
弐拾壱の型が存在を定義する名前へ干渉する型だったのに対し、
(にじゅうにのかたではぎゃくに、なまえ、ことば、もじをあたえることでそんざいをうみだす。)
弐拾弐の型では逆に、名前、言葉、文字を与えることで存在を生み出す。
(しようしゃは「ばんしょうそうてん」のげんしょぺーじをひらき、)
使用者は「万象創典」の原初頁を開き、
(くうちゅう、だいち、すいめん、うんかいなどあらゆるばしょへむすうのもじをきざみこむ。)
空中、大地、水面、雲海などあらゆる場所へ無数の文字を刻み込む。
(きざまれたもじはたんなるじゅつしきではなく、)
刻まれた文字は単なる術式ではなく、
(たがいにけつごうしながらちけい、しぜんげんしょう、せいめいのかたち、)
互いに結合しながら地形、自然現象、生命の形、
(けんぞうぶつ、ひかりなどをいちからこうちくするちからへへんかする。)
建造物、光などを一から構築する力へ変化する。
(つまりこのかたは、きそんのものをあやつるのではなく、)
つまりこの型は、既存のものを操るのではなく、
(もじによって、そんざいするものをあらたにつくりだすという、)
文字によって、存在するものを新たに創り出すという、
(はっそうをきょくげんまでたかめたかたである。)
発想を極限まで高めた型である。
(とくちょう:むすうのもじをどうじにてんかいするちょうこういきがた。)
特徴:無数の文字を同時に展開する超広域型。
(むすうのもじをどうじにてんかいするちょうこういきがた。)
無数の文字を同時に展開する超広域型。
(たんいつのもじではなく、すうせんからすうまんのもじをくみあわせてひとつのせかいをつくる。)
単一の文字ではなく、数千から数万の文字を組み合わせて一つの世界を作る。
(こうげき、ぼうぎょ、ちけいけいせい、しえん、こうそくまではばひろくおうようできる。)
攻撃、防御、地形形成、支援、拘束まで幅広く応用できる。
(「りゅう」「とり」「はな」「き」などをきょだいなもじせいめいたいとしてそうぞうすることもかのう。)
「龍」「鳥」「花」「樹」などを巨大な文字生命体として創造することも可能。
(「やま」「うみ」「かわ」「くも」などのちけい、しぜんげんしょうもじゅつしきとしてけいせいできる。)
「山」「海」「川」「雲」などの地形、自然現象も術式として形成できる。
(つくられたものはいっていじかんそんざいし、せんじょうそのものをおおきくかえる。)
作られたものは一定時間存在し、戦場そのものを大きく変える。
(しようしゃのそうぞうりょくともじちしきによってそうぞうできるもののしゅるいがへんかする。)
使用者の想像力と文字知識によって創造できるものの種類が変化する。
など
(あまりにふくざつなそんざいをつくると、せいしんりょくのしょうもうがきゅうげきにふえる。)
あまりに複雑な存在を作ると、精神力の消耗が急激に増える。
(このかたのさいだいのとくちょうは、もじがちからをよぶのではなく、)
この型の最大の特徴は、文字が力を呼ぶのではなく、
(もじがそんざいそのものになること。)
文字が存在そのものになること。
(はつどうえんしゅつ:しようしゃは「ばんしょうそうてん」をしずかにじめんへおく。)
発動演出:使用者は「万象創典」を静かに地面へ置く。
(ほんのひょうしがひらくと、これまでとはことなるまっしろなげんしょのぺーじがあらわれる。)
本の表紙が開くと、これまでとは異なる真っ白な原初のページが現れる。
(そこにはいっさいのもじがない。)
そこには一切の文字がない。
(しようしゃははねぺんをかまえ、まずくうちゅうへひともじをかく。)
使用者は羽ペンを構え、まず空中へ一文字を書く。
(「はじめ」)
「始」
(そのしゅんかん、きょだいなひかりのえんがせんじょうをちゅうおうへひろがる。)
その瞬間、巨大な光の円が戦場を中央へ広がる。
(つづけて、「てん」「ち」「みず」「ひ」「かぜ」「いのち」)
続けて、「天」「地」「水」「火」「風」「命」
(などのもじがつぎつぎときざまれていく。)
などの文字が次々と刻まれていく。
(もじがかんせいするたびに、てんくうやじめんがへんかする。)
文字が完成するたびに、天空や地面が変化する。
(「てん」がそらをけいせいし、「ち」がだいちをけいせいし、)
「天」が空を形成し、「地」が大地を形成し、
(「みず」がきょだいなすいりゅうとなり、「ひ」があおじろいほのおとなる。)
「水」が巨大な水流となり、「火」が蒼白い炎となる。
(さらにしようしゃが、「やま」「き」「りゅう」「ほし」)
さらに使用者が、「山」「樹」「龍」「星」
(とかきくわえると、やまやまがりゅうきし、きょだいじゅがひかりをはなち、)
と書き加えると、山々が隆起し、巨大樹が光を放ち、
(もじりゅうがてんくうへまいあがり、むすうのほしがそらへはいちされる。)
文字龍が天空へ舞い上がり、無数の星が空へ配置される。
(やがて、なんぜんものもじがもうれつなそくどでぞうしょくし、くうちゅうをうめつくしていく。)
やがて、何千もの文字が猛烈な速度で増殖し、空中を埋め尽くしていく。
(もじどうしがけつごうすると、それぞれがきょだいなこうぞうぶつやせいめいたいへへんか。)
文字同士が結合すると、それぞれが巨大な構造物や生命体へ変化。
(せんじょうはまたたくまに、もじによってそうぞうされたあたらしいせかいへとかわっていく。)
戦場は瞬く間に、文字によって創造された新しい世界へと変わっていく。
(さいごにしようしゃがくうちゅうへおおきくいっぴつ、)
最後に使用者が空中へ大きく一筆、
(「せい」とかく。)
「生」と書く。
(そのしゅんかん、すべてのもじがいっせいにかがやき、そうぞうされたせかいがかんぜんにこていされる。)
その瞬間、すべての文字が一斉に輝き、創造された世界が完全に固定される。
(みため:ぜんたいのしきちょうは、はくぎん、そうはく、おうごん、ふかいあお。)
見た目:全体の色調は、白銀、蒼白、黄金、深い青。
(はつどうするとじめんいちめんへきょだいなこがねいろのそうせいもじじんがひろがる。)
発動すると地面一面へ巨大な黄金色の創世文字陣が広がる。
(そのうえをむすうのもじがながれ、かかれたもじからじったいがうまれていく。)
その上を無数の文字が流れ、書かれた文字から実体が生まれていく。
(「やま」はひかるさんみゃくとなり、「き」はきょだいなせいめいじゅとなり、)
「山」は光る山脈となり、「樹」は巨大な生命樹となり、
(「みず」はくうちゅうをながれるぎんがのようなすいりゅうとなり、)
「水」は空中を流れる銀河のような水流となり、
(「りゅう」はあおじろいきょだいりゅうとなっててんくうをめぐる。)
「龍」は蒼白い巨大龍となって天空を巡る。
(さらにそらにはむすうのせいもじがはいちされ、それらがほんもののほしのようにかがやきはじめる。)
さらに空には無数の星文字が配置され、それらが本物の星のように輝き始める。
(もじからうまれたものにはきょうつうして、しんたいやひょうめんにこまかなもじがきざまれている。)
文字から生まれたものには共通して、身体や表面に細かな文字が刻まれている。
(きょだいなりゅうならうろこがもじでけいせいされ、)
巨大な龍なら鱗が文字で形成され、
(きょだいなきならみきにこだいもじがながれ、)
巨大な樹なら幹に古代文字が流れ、
(やまやまにもおうごんのもじれつがはしる。)
山々にも黄金の文字列が走る。
(とおくからみると、きょだいないっさつのほんからせかいそのものがとびだしてきた)
遠くから見ると、巨大な一冊の本から世界そのものが飛び出してきた
(ようなあっとうてきなけしきになる。)
ような圧倒的な景色になる。
(ゆらい:じんだいは、かみがみがせかいをつくりだしたとされるはるかなじだい。)
由来:神代は、神々が世界を創り出したとされる遥かな時代。
(ばんもじは、むすうのもじ、ことば、いみをしょうちょうする。)
万文字は、無数の文字、言葉、意味を象徴する。
(そうせいは、あらたなせかいやせいめいがうまれるはじまりをいみする。)
創世は、新たな世界や生命が生まれる始まりを意味する。
(このかたは、にじゅういちのかたのけんきゅうからはせいした。)
この型は、弐拾壱の型の研究から派生した。
(「なまえをうしなえば、そんざいはにんしきできなくなる。」)
「名前を失えば、存在は認識できなくなる。」
(そのぎゃくとして、「なまえをあたえれば、そんざいをうみだせるのではないか」)
その逆として、「名前を与えれば、存在を生み出せるのではないか」
(というはっそうがうまれた。)
という発想が生まれた。
(そこでけいしょうしゃたちは、もののなまえ、しぜんのなまえ、せいめいのなまえをたいりょうにくみあわせ、)
そこで継承者たちは、物の名前、自然の名前、生命の名前を大量に組み合わせ、
(それらをひとつのきょだいなそうぞうじゅつしきとしてこうちくするけんきゅうをはじめた。)
それらを一つの巨大な創造術式として構築する研究を始めた。
(やがて、もじ、なまえ、いみ、そんざいというながれをせいりつさせることにせいこう。)
やがて、文字、名前、意味、存在という流れを成立させることに成功。
(このかたはもじのこきゅうにおいて、)
この型は文字の呼吸において、
(そんざいをきろくするだんかいから、そんざいをうみだすだんかいへしんかしたしょうちょうてきなわざ。)
存在を記録する段階から、存在を生み出す段階へ進化した象徴的な技。
(そしてにじゅうにのかたをさかいに、もじのこきゅうはさらに、)
そして弐拾弐の型を境に、文字の呼吸はさらに、
(せかい、うんめい、そうぞうそのものへとふみこんでいく。)
世界、運命、創造そのものへと踏み込んでいく。