小説長文10! 第二話
サバイバル小説系です!「NØWHERE」第二話
小説なので、全然見るだけでもだいじょぶですっ!
画像協力者:AI(光の演出、衣装)
画像協力者:AI(光の演出、衣装)
関連タイピング
-
恋愛小説系です!「雨音に紛れる恋」第八話
プレイ回数166 長文2156打 -
恋愛小説系です!「君と隣で見る世界」第八話
プレイ回数430 長文2027打 -
恋愛小説系です!「君の隣で見る世界」第四話
プレイ回数591 長文2440打 -
恋愛小説系です!「雨音に紛れる恋」第六話
プレイ回数409 長文2179打 -
恋愛小説系です!「雨音に紛れる恋」最終話
プレイ回数235 長文2422打 -
恋愛小説系です!「雨音に紛れる恋」第九話
プレイ回数195 長文2407打 -
恋愛小説系です!「雨音に紛れる恋」第五話
プレイ回数468 長文2448打 -
サバイバル小説系です!「NØWHERE」第一話
プレイ回数48 長文3046打
問題文
ふりがな非表示
ふりがな表示
(おれたちは、ちかくにあったこんびにへとびこんだ。)
俺たちは、近くにあったコンビニへ飛び込んだ。
(あおいがとびらをしめ、おれはいりぐちからそとのようすをうかがった。)
葵が扉を閉め、俺は入口から外の様子をうかがった。
(がいとうのしたにいたひとかげは、いつのまにかきえていた。)
街灯の下にいた人影は、いつの間にか消えていた。
(「......あれ、なんだったんだよ。」)
「......あれ、何だったんだよ。」
(「わからない。でも、ふつうのひとじゃないとおもう。」)
「分からない。でも、普通の人じゃないと思う。」
(あおいのこえはふるえていた。)
葵の声は震えていた。
(おれもおなじきもちだった。)
俺も同じ気持ちだった。
(にちぼつごはたてもののそとへでるな。)
日没後は建物の外へ出るな。
(あのほうそうをしんじるしかなかった。)
あの放送を信じるしかなかった。
(おれたちはてんないからしょくりょうとみずをあつめ、おくのそうこでよるをあかすことにした。)
俺たちは店内から食料と水を集め、奥の倉庫で夜を明かすことにした。
(さいわい、みせにはじゅうぶんなのみものとほぞんできるしょくひんがのこっていた。)
幸い、店には十分な飲み物と保存できる食品が残っていた。
(「あかるくなったら、えきをしらべてみよう。」)
「明るくなったら、駅を調べてみよう。」
(おれがいうと、あおいはだまってうなずいた。)
俺が言うと、葵は黙って頷いた。
(そのよる、みせのそとからなんどもあしおとがきこえた。)
その夜、店の外から何度も足音が聞こえた。
(ゆっくりとちかづき、いりぐちのまえでとまり、またとおざかる。)
ゆっくりと近づき、入口の前で止まり、また遠ざかる。
(おれたちはひとこともはなさず、あさがくるのをまちつづけた。)
俺たちは一言も話さず、朝が来るのを待ち続けた。
(やがてまどからひかりがさしこみ、まちにあさがおとずれた。)
やがて窓から光が差し込み、街に朝が訪れた。
(そとへでても、ひとかげはみあたらなかった。)
外へ出ても、人影は見当たらなかった。
(「......いこう。」)
「......行こう。」
(おれたちはしょくりょうとみずをりゅっくにつめ、えきをめざした。)
俺たちは食料と水をリュックに詰め、駅を目指した。
など
(えきまえには、きのうとおなじようにだれもいなかった。)
駅前には、昨日と同じように誰もいなかった。
(かいさつはひらいていたが、でんこうけいじばんにはいきさきもじこくもひょうじされていない。)
改札は開いていたが、電光掲示板には行き先も時刻も表示されていない。
(「でんしゃまでとまってるのか。」)
「電車まで止まってるのか。」
(ほーむへつづくかいだんをおりようとした、そのときだった。)
ホームへ続く階段を下りようとした、その時だった。
(「そこでとまれ!」)
「そこで止まれ!」
(とつぜん、はいごからこえがひびいた。)
突然、背後から声が響いた。
(ふりかえると、かいだんのかげにひとりのしょうねんがたっていた。)
振り返ると、階段の陰に一人の少年が立っていた。
(おれたちとおなじくらいのねんれいで、てにはきんぞくせいのかいちゅうでんとうをにぎっている。)
俺たちと同じくらいの年齢で、手には金属製の懐中電灯を握っている。
(「おまえら、どこからきた?」)
「お前ら、どこから来た?」
(「それをききたいのはこっちだよ。きみも、このまちのにんげんじゃないのか?」)
「それを聞きたいのはこっちだよ。君も、この街の人間じゃないのか?」
(しょうねんはしばらくおれたちをかんさつしていたが、やがてけいかいをといた。)
少年はしばらく俺たちを観察していたが、やがて警戒を解いた。
(「おれはくせゆうま。みっかまえ、ここでめをさました。」)
「俺は久瀬悠真。三日前、ここで目を覚ました。」
(「みっかまえ?」)
「三日前?」
(おれとあおいはかおをみあわせた。)
俺と葵は顔を見合わせた。
(「じゃあ、ここからでるほうほうは?」)
「じゃあ、ここから出る方法は?」
(「まだみつかってない。でも、ひとつだけわかったことがある。」)
「まだ見つかってない。でも、一つだけ分かったことがある。」
(ゆうまはえきのけいじばんをゆびさした。)
悠真は駅の掲示板を指差した。
(「このまちには、おれたちいがいにもにんげんがいる。」)
「この街には、俺たち以外にも人間がいる。」
(「どこに?」)
「どこに?」
(「きのう、しょうてんがいのむこうでひとかげをみた。でも、こえをかけたらにげられた。」)
「昨日、商店街の向こうで人影を見た。でも、声をかけたら逃げられた。」
(おれはさくやのできごとをおもいだした。)
俺は昨夜の出来事を思い出した。
(ゆうまのいうひとかげが、あのかげのないそんざいとおなじものなのかはわからない。)
悠真の言う人影が、あの影のない存在と同じものなのかは分からない。
(「それと、まちのはしにはたかいかべがある。)
「それと、街の端には高い壁がある。
(どこまであるいても、そのさきにはいけなかった。」)
どこまで歩いても、その先には行けなかった。」
(「かべ......。」)
「壁......。」
(おれはすまーとふぉんのちずをひらいた。)
俺はスマートフォンの地図を開いた。
(やはり、げんざいちのしゅういははくしのままだった。)
やはり、現在地の周囲は白紙のままだった。
(そのとき、えきのでんこうけいじばんがとつぜんてんとうした。)
その時、駅の電光掲示板が突然点灯した。
(さんにんともいきをのむ。)
三人とも息をのむ。
(がめんにしろいもじがうかびあがった。)
画面に白い文字が浮かび上がった。
(「たいざいしゃをかくにんしました。」)
「滞在者を確認しました。」
(つづいて、すうじがひょうじされる。)
続いて、数字が表示される。
(「げんざいのたいざいしゃすう:3めい」)
「現在の滞在者数:3名」
(おれたちはことばをうしなった。)
俺たちは言葉を失った。
(このまちは、おれたちのそんざいをはあくしている。)
この街は、俺たちの存在を把握している。
(だれが、なんのために。)
誰が、何のために。
(さらにがめんのもじがきりかわった。)
さらに画面の文字が切り替わった。
(「たんさくをけいぞくしてください。」)
「探索を継続してください。」
(「つぎのきそくは、ごごろくじにつうちされます。」)
「次の規則は、午後六時に通知されます。」
(ひょうじはそこできえた。)
表示はそこで消えた。
(ゆうまがひくいこえでつぶやいた。)
悠真が低い声で呟いた。
(「......やっぱり、だれかがおれたちをみてるんだ。」)
「......やっぱり、誰かが俺たちを見てるんだ。」
(そのしゅんかん、えきこうないのすぴーかーからちいさなのいずがながれた。)
その瞬間、駅構内のスピーカーから小さなノイズが流れた。
(そして、かすれたこえがきこえた。)
そして、かすれた声が聞こえた。
(「きこえているなら、とけいとうへいくな。」)
「聞こえているなら、時計塔へ行くな。」
(ほうそうはとぎれた。)
放送は途切れた。
(おれたちはかおをみあわせた。)
俺たちは顔を見合わせた。
(とけいとうには、なにがあるのだろう。)
時計塔には、何があるのだろう。
(そして、いまのこえはだれがはっしたのだろう。)
そして、今の声は誰が発したのだろう。
(すくなくとも、このまちにはおれたちいがいのなにものかがいる。)
少なくとも、この街には俺たち以外の何者かがいる。
(おれはりゅっくのかたひもをにぎりなおした。)
俺はリュックの肩紐を握り直した。
(ここからでるためには、まだしらないことがおおすぎる。)
ここから出るためには、まだ知らないことが多すぎる。
(そしてごごろくじまで、のこされたじかんはすくなかった。)
そして午後六時まで、残された時間は少なかった。