マタイ福音書 6章 part①
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問題文
(じぶんのぎを、みられるためにひとのまえでおこなわないように、ちゅういしなさい。)
自分の義を、見られるために人の前で行わないように、注意しなさい。
(もし、そうしないと、てんにいますあなたがたのちちからむくいをうけることがない)
もし、そうしないと、天にいますあなたがたの父から報いを受けることがない
(であろう。だから、ほどこしをするときには、ぎぜんしゃたちがひとにほめられるためかいどうや)
であろう。だから、施しをする時には、偽善者たちが人にほめられるため会堂や
(まちのなかでするように、じぶんのまえでらっぱをふきならすな。よくいっておくが、)
町の中でするように、自分の前でラッパを吹きならすな。よく言っておくが、
(かれらはそのむくいをうけてしまっている。あなたはほどこしをするばあい、)
彼らはその報いを受けてしまっている。あなたは施しをする場合、
(みぎのてのしていることをひだりのてにしらせるな。)
右の手のしていることを左の手に知らせるな。
(それは、あなたのするほどこしがかくれているためである。すると、)
それは、あなたのする施しが隠れているためである。すると、
(かくれたことをみておられるあなたのちちは、むくいてくださるであろう。)
隠れた事を見ておられるあなたの父は、報いてくださるであろう。
(またいのるときには、ぎぜんしゃたちのようにするな。かれらはひとにみせようとして、)
また祈る時には、偽善者たちのようにするな。彼らは人に見せようとして、
(かいどうやおおどおりのつじにたっていのることをこのむ。よくいっておくが、かれらはその)
会堂や大通りのつじに立って祈ることを好む。よく言っておくが、彼らはその
(むくいをうけてしまっている。あなたはいのるとき、じぶんのへやにはいり、とをとじて)
報いを受けてしまっている。あなたは祈る時、自分のへやにはいり、戸を閉じて
(かくれたところにおいでになるあなたのちちにいのりなさい。すると、かくれたことを)
隠れた所においでになるあなたの父に祈りなさい。すると、隠れた事を
(みておられるあなたのちちは、むくいてくださるであろう。また、いのるばあい、)
見ておられるあなたの父は、報いてくださるであろう。また、祈る場合、
(いほうじんのように、くどくどといのるな。かれらはことばかずがおおければ、)
異邦人のように、くどくどと祈るな。彼らは言葉かずが多ければ、
(ききいれられるものとおもっている。だから、かれらのまねをするな。あなたがたの)
聞きいれられるものと思っている。だから、彼らのまねをするな。あなたがたの
(ちちなるかみは、もとめないさきから、あなたがたにひつようなものはごぞんじなのである。)
父なる神は、求めない先から、あなたがたに必要なものはご存じなのである。
(だから、あなたがたはこういのりなさい、)
だから、あなたがたはこう祈りなさい、
(てんにいますわれらのちちよ、みながあがめられますように。)
天にいますわれらの父よ、御名があがめられますように。
(みくにがきますように。)
御国がきますように。
(みこころがてんにおこなわれるとおり、ちにもおこなわれますように。)
みこころが天に行われるとおり、地にも行われますように。
(わたしたちのひごとのしょくもつを、きょうもおあたえください。わたしたちにふさいの)
わたしたちの日ごとの食物を、きょうもお与えください。わたしたちに負債の
(あるものをゆるしましたように、わたしたちのふさいをもおゆるしください。)
ある者をゆるしましたように、わたしたちの負債をもおゆるしください。
(わたしたちをこころみにあわせないで、あしきものからおすくいください。)
わたしたちを試みに会わせないで、悪しき者からお救いください。
(もしも、あなたがたが、ひとびとのあやまちをゆるすならば、)
もしも、あなたがたが、人々のあやまちをゆるすならば、
(あなたがたのてんのちちも、あなたがたをゆるしてくださるであろう。)
あなたがたの天の父も、あなたがたをゆるして下さるであろう。
(もしひとをゆるさないならば、あなたがたのちちも、あなたがたのあやまちを)
もし人をゆるさないならば、あなたがたの父も、あなたがたのあやまちを
(ゆるしてくださらないであろう。まただんじきをするときには、ぎぜんしゃがするように、)
ゆるして下さらないであろう。また断食をする時には、偽善者がするように、
(いんきなかおつきをするな。かれらはだんじきをしていることをひとにみせようとして、)
陰気な顔つきをするな。彼らは断食をしていることを人に見せようとして、
(じぶんのかおをみぐるしくするのである。よくいっておくが、かれらはそのむくいを)
自分の顔を見苦しくするのである。よく言っておくが、彼らはその報いを
(うけてしまっている。あなたがたはだんじきをするときには、じぶんのあたまにあぶらをぬり、)
受けてしまっている。あなたがたは断食をする時には、自分の頭に油を塗り、
(かおをあらいなさい。それはだんじきをしていることがひとにしれないで、)
顔を洗いなさい。それは断食をしていることが人に知れないで、
(かくれたところにおいでになるあなたのちちにしられるためである。)
隠れた所においでになるあなたの父に知られるためである。
(すると、かくれたことをみておられるあなたのちちは、むくいてくださるであろう。)
すると、隠れた事を見ておられるあなたの父は、報いて下さるであろう。
(あなたがたはじぶんのために、むしがくい、さびがつき、また、)
あなたがたは自分のために、虫が食い、さびがつき、また、
(ぬすびとらがおしいってぬすみだすようなちじょうに、たからをたくわえてはならない。)
盗人らが押し入って盗み出すような地上に、宝をたくわえてはならない。
(むしろじぶんのため、むしもくわず、さびもつかず、また、)
むしろ自分のため、虫も食わず、さびもつかず、また、
(ぬすびとらがおしいってぬすみだすこともないてんに、たからをたくわえなさい。)
盗人らが押し入って盗み出すこともない天に、宝をたくわえなさい。
(あなたのたからのあるところには、こころもあるからである。)
あなたの宝のある所には、心もあるからである。
(めはからだのあかりである。だから、)
目はからだのあかりである。だから、
(あなたのめがすんでおれば、ぜんしんもあかるいだろう。)
あなたの目が澄んでおれば、全身も明るいだろう。
(しかし、あなたのめがわるければ、ぜんしんもくらいだろう。)
しかし、あなたの目が悪ければ、全身も暗いだろう。
(だから、もしあなたのうちなるひかりがくらければ、そのくらさは、どんなであろう。)
だから、もしあなたの内なる光が暗ければ、その暗さは、どんなであろう。
(だれも、ふたりのしゅじんにかねつかえることはできない。)
だれも、ふたりの主人に兼ね仕えることはできない。
(いっぽうをにくんでたほうをあいし、あるいは、)
一方を憎んで他方を愛し、あるいは、
(いっぽうにしたしんでたほうをうとんじるからである。)
一方に親しんで他方をうとんじるからである。
(あなたがたは、かみととみとにかねつかえることはできない。)
あなたがたは、神と富とに兼ね仕えることはできない。
(それだから、あなたがたにいっておく。)
それだから、あなたがたに言っておく。
(なにをたべようか、なにをのもうかと、じぶんのいのちのことでおもいわずらい、)
何を食べようか、何を飲もうかと、自分の命のことで思いわずらい、
(なにをきようかとじぶんのからだのことでおもいわずらうな。)
何を着ようかと自分のからだのことで思いわずらうな。
(いのちはしょくもつにまさり、からだはきものにまさるではないか。)
命は食物にまさり、からだは着物にまさるではないか。