光と闇の童話
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歌詞(問題文)
(うんとぬぁでぃーひすいすとうーぷりひげぶりーべん)
ウント ヌァ ディー ヒス イスト ウープリヒ ゲブリーベン
(「ははは」)
「ははは」
(「まてよーヴぃる」)
「待てよーヴィル」
(「おそいよにいさん!」)
「遅いよ兄さん!」
(「まってよ、おにいちゃ・・・、うええぇん」)
「待ってよ、お兄ちゃ…、うええぇん」
(「ああ、ごめんよるーい。いたかったなあ」)
「ああ、ごめんよルーイ。痛かったなあ」
(「おい!いどのところになにかおちてる!」)
「おい!井戸のところに何か落ちてる!」
(「おまえなあ・・・」)
「お前なあ…」
(だすめるひぇんですりひつうんとどぅんけるす)
ダス メルヒェン デス リヒツ ウント ドゥンケルス
(「そこ、あしもとにきをつけて」)
「―そこ、足元に気をつけて」
(「うん」)
「うん」
(「だいじょうぶ?こわくないかい?」)
「大丈夫?怖くないかい?」
(「ええ、それよりわたし、いまとてもどきどきしているわ。)
「ええ、それより私、今とてもドキドキしているわ。
(だってもりは、せかいはこんなにひろいんですもの!」)
―だって森は、世界はこんなに広いんですもの!」
(「じゃあ、きょうはとっておきのばしょをおしえてあげるね。)
「じゃあ、今日はとっておきの場所を教えてあげるね。
(いこう!」)
―行こう!」
(「うん!」)
「うん!」
(「うあぁぁぁああ!!」)
「うあぁぁぁああ!!」
(みあげればまるいよぞらゆらめくあおいつきよ)
見上げれば丸い夜空 揺らめく蒼い月夜
(かみのなをのろいながらならくのそこでうたう・・・・・・)
神の名を呪いながら 奈落の底で唄う……
(めしいたやみでかれがひかりだとおもっていたのはあやまりで)
盲いた闇で彼が 光だと思っていたのは 誤りで
(そのぬくもりのなはあいだとのちにしった)
その温もりの名は 愛だと 後に知った
(はじめてのともだちはあおいめのかわいいえめーとひぇん)
初めての友達は 碧い瞳の可愛い女の子
(おわかれさ)
お別れさ
(そのせつなさのながこいだとついにしらず)
その切なさの名が 恋だと 遂に知らず
(はなにみずをやるようにままつみにはばつがいるああ)
花に水を遣るように 儘 罪には罰が要る 嗚呼
(やがてぐーてん・あーべんとぅ)
やがて≪迎宵≫
(はしるずぃーべん・めるひぇん)
奔る≪第七の物語≫
(かみにせをむけて)
摂理に背を向けて―
(みおろせばくらいだいちゆらめくあかいほのお)
見下ろせば昏い大地 揺らめく紅い焔尾
(ははのめにだかれながらならくのそこへおちる)
母の瞳に抱かれながら 奈落の底へ堕ちる
(「さびれたむら・・・まるではかばね・・・。」)
「寂レタ村…マルデ墓場ネ…。」
(「elise・・・どうわは、いつだってはかばからはじまるものさ・・・」)
「Elise…童話は、何刻だって墓場から始まるものさ…」
(なぜこのむらにはいまだれもいないの?)
<何故コノ村ニハ今誰モイナイノ?>
(それはむかしみんなしんじゃったからさ)
―其れは昔皆死んじゃったからさ
(じゃ・・・なぜむかしむらびとみんなしんじゃったの?)
<ジャ…何故昔村人皆死ンジャッタノ?>
(それはくろきしのやまいのせいさ)
―其れは黒き死の病のせいさ
(じゃ・・・なぜそのもりのむらにおやこはいたの?)
<ジャ…何故ソノ森ノ村ニ母子ハイタノ?>
(それはあのいどがよんだからさ)
―其れは或の【イド】が呼んだからさ
(じゃ・・・なぜいどはなんのためにひとをよぶの?)
<ジャ…何故【イド】ハ何ノ為ニ人ヲ呼ブノ?>
(それこそがやつのほんのうだからさ)
―其れこそが奴の本能だからさ
(ああはかあなほってもほってもほっても)
嗚呼 墓穴掘っても掘っても掘っても
(ひっしにほってもきりがない)
必死に掘ってもキリがない
(「ひさんなじだいさ」)
「悲惨な時代さ」
(ああしたいとつちくれしたいとつちくれしたいとつちくれ)
嗚呼 死体と土塊死体と土塊死体と土塊
(みるふぃーゆ)
多層菓子
(「むざんなじだいさ」)
「無残な時代さ」
(せいめいのもくてきはいきることとふえること)
生命の目的は≪生キル事≫と≪増エル事≫
(ころせとおかせと)
殺セと 侵セと
(いどはうたう)
【イド】は唄う
(「ふえすぎても・・・けっきょくやどぬしをころしてしまうのにね・・・」)
「増エ過ギテモ…結局宿主ヲ殺シテシマウノニネ…」
(「ひととだいちのかんけいとおなじさ・・・さぁ、ものがたりをつづけようか・・・」)
「人と大地の関係と同じさ…さぁ、物語を続けようか…」
(でぁヴぁるとでぁあーべんとげなーと)
デァ ヴァルト デァ アーベント ゲナート
(「おいはんす、ほんとうにこっちでいいのかぁ?」)
「おいハンス、本当にこっちでいいのかぁ?」
(「さあなあ、こっちだってしるかよ」)
「さあなあ、こっちだって知るかよ」
(「ったくよぉ、きみのわるいもりだぜ」)
「ったくよぉ、気味の悪い森だぜ」
(「お!とにー!あのがき、うわさのてゅーりんげんのまじょのがきじゃねえか?」)
「お!トニー!あのガキ、噂のテューリンゲンの魔女のガキじゃねえか?」
(「ひょー!こいつぁついてるぜ!」)
「ひょー!こいつぁツイてるぜ!」
(「「な!」」)
「「な!」」
(よつゆにぬれたこけもをふみならすしょうねんの)
夜露に濡れた苔藻を踏み鳴らす 少年の
(そのあしどりはかなしいほどにかるくしょうねんを)
その足取りは悲しいほどに軽く 少年を
(よびとめたこえはげびたひびきで)
呼び止めた声は下卑た響きで
(されどかれはまだしらない)
されど彼はまだ知らない
(ああせかいのさくいなどせけんのあくいなど)
嗚呼 世界の作為など 世間の悪意など
(なにひとつふれぬままそだったから)
何ひとつ触れぬまま育ったから
(「もし、ぼっちゃん」)
「もし、坊っちゃん」
(「われわれはけんじょどのにようじがあってやってきたのです」)
「我々は賢女殿に用事があってやって来たのです」
(「ぼっちゃんにごいっしょさせてもらってもよろしいでしょうか?」)
「坊っちゃんにご一緒させてもらってもよろしいでしょうか?」
(「もちろんかまいませんよ、それではぼくがははのもとへとごあんないいたしましょう」)
「もちろん構いませんよ、それでは僕が母の元へとご案内いたしましょう」
(「だんけしぇーん」)
「ダンケシェーン」
(ともだちをだいたまままねかざるきゃくをつれ)
友達を抱いたまま→招かざる客を連れ→
(やさしいははのもとへとそして・・・)
優しい母の元へと→そして…
(みわたせば)
見渡せば―
(「ははうえ、ただいまもどりました」)
「母上、ただいま戻りました」
(「おかえりなさ・・・そのおとこはなにものです!?」)
「お帰りなさ…その男は何者です!?」
(「ぼっちゃん、ごくろうさん!」)
「坊っちゃん、ご苦労さん!」
(「うあぁぁぁああ!!」)
「うあぁぁぁああ!!」
(「める!」)
「メル―!」
(「ふっひひ、ほれっおともだちだぞっと」)
「フッヒヒ―――、ほれっお友達だぞっと」
(「thwewsevonludwingおちてもらんとぐらーふのちすじ!)
「Thwewse von Ludwing 堕ちてもラントグラーフの血筋!
(きさまのそのみにくいあたま、にどとどうたいのうえにはくんりんできぬものとおもえ!」)
貴様のその醜い頭、二度と胴体の上には君臨出来ぬものと思え!」
(「やぁぁぁっ!はぁ!」)
「やぁぁぁッ!はぁッ!」
(「まじかよ!」)
「マジかよ!」
(「ふぅっ!やぁっ!」)
「ふぅッ!やぁッ!」
(「ぎゃぁぁぁ、ま、ままて、まて、まてまてまて!ほら、はなせばわかる!」)
「ぎゃぁぁぁ、ま、ま待て、待て、待て待て待て!ほら、話せばわかる!」
(「ぶたのようにわめくな、みぐるしい!」)
「豚のように喚くな、見苦しい!」
(「うーりゃ!」)
「うーりゃ!」
(「あっ!?」)
「あッ!?」
(「てこずらせるんじゃねえ、よっ!」)
「手こずらせるんじゃねえ、よっ!」
(「っ!うっ・・・」)
「っ!うっ…」
(とりにはねがあるようにままよるにはうたがあるああ)
鳥に羽が有るように 儘 夜には唄がある 嗚呼
(いずれぐーてん・もるげん)
いずれ≪迎暁≫
(そまるろーぜん・がるでん)
染まる≪薔薇の庭園≫
(かみにせをむけて)
摂理に背を向けて―
(「きみがいまわらっている、まばゆいそのじだいに。)
「キミが今笑っている、眩い其の時代に。
(だれもうらまず、しせることをうらまず、)
誰も恨まず、死せることを憾まず、
(かならずそこであおう」)
必ず其処で逢おう」
(ひかりとやみのめるひぇん)
~『光と闇の童話』
(「だいななのはかば...さぁ、ふくしゅうげきのはじまりだ...」)
「第七の墓場...さぁ、復讐劇の始まりだ...」
(「あははははは・・・」)
「アハハハハハ―…」