ルーズ／ポルノグラフィティ

(くるまのなかからみるまちはようちなまぼろしみたい)

車の中から見る街は幼稚な幻みたい

(どあをしめたひくいおとできょうのことをたちきったつもり)

ドアを閉めた低い音で　今日のことを断ち切ったつもり

(かたちあるものはいつかなぜかもろくこわれてしまうという)

形あるものは「いつか」「なぜか」脆く壊れてしまうという

(そんなるーずなしかけでここはできてる)

そんなルーズな仕掛けで世界(ここ)はできてる

(どんなやみにまぎれこえをだせなくても)

どんな闇に紛れ　声を出せなくても

(おたがいのすがたはみえていたよ)

お互いの姿は　見えていたよ

(なんどもふれてうなずくたびいつも)

何度も触れて　うなずくたびいつも

(なにもかもがわかりあえた)

何もかもが分かり合えた

(それいじょうはあぁのぞまなかった)

それ以上は　あぁ　望まなかった

(ないしょにしていたつもりだろう)

内緒にしていたつもりだろう

(くびもとのちいさなたとぅー)

首元の小さなタトゥー

(おろしたかみにかくしてもきづいていた)

下ろした髪に隠しても　気づいていた

(はじめのひから)

初めの日から

(あいはだれかにみせたりましてほこるようなものではなくて)

愛は誰かに見せたり　まして誇るようなものではなくて

(どんなかたちどんないろそっとひめたまま)

どんな形　どんな色　そっと秘めたまま

(えいえんというもじがなによりにあうのは)

永遠という文字が　何より似合うのは

(さよならやこうかいだけなのかな)

「さよなら」や「後悔」だけなのかな

(いちどこわれたあいはもどらないと)

一度壊れた愛は戻らないと

(ほころびのないるーるがある)

綻びのないルールがある

(ほしがぜんぶほらそらからおちる)

星が全部ほら空から落ちる

(よるをぬけたまちはあめざいくみたいに)

夜を抜けた街は飴細工みたいに

(こいびとたちのおもいまきこんだまま)

恋人たちの想い　巻き込んだまま

(ゆがんでねじれまざってとけてゆく)

歪んで捻れ　混ざって溶けてゆく

(そしてすぐにかたちづくるくりかえすよるは)

そしてすぐに形作る　繰り返す夜は

(つかのまのぶたい)

束の間の舞台