古事記上巻・速須佐之男命4

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古事記上巻・速須佐之男命の読み下し文
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1 奈良の子 3513 D+ 3.8 92.9% 218.3 830 63 13 2025/01/04

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問題文

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(ここにあまてらすおほみかみ、あやしとおもほして、あめのいはやとをほそめにひらきて、)

ここに天照大御神、怪しと以為ほして、天の石屋戸を細めに開きて、

(うちよりのりたまひしく、あがこもりますによりて、あめのはらおのづからくらく、)

内より告りたまひしく、吾が隠りますによりて、天の原自ら闇く、

(またあしはらのなかつくにもみなやみとおもふを、なにのゆえにか、あめのうずめはあそびをし、)

また葦原中国も皆闇と以為ふを、何由にか、天宇受売は楽をし、

(またやほよろづのかみももろもろわらへるとのりたまひき。)

また八百万の神も諸咲へるとのりたまひき。

(ここにあめうずめまをししく、いましみことにましてたふときかみいます。)

ここに天宇受売白ししく、汝命に益して貴き神坐す。

(かれ、よろこびわらひあそぶぞとまをしき。)

故、歓喜び咲ひ楽ぶぞとまをしき。

(かくまをすまに、あめのこやねのみこと、ふとたまのみこと、そのかがみをさしいだして、)

かく言す間に、天児屋命、布刀玉命、その鏡を指し出して、

(あまてらすおほみかみにみせまつるとき、あまてらすおほみかみ、いよいよあやしとおもほして、)

天照大御神に示せ奉る時、天照大御神、いよいよ奇しと思ほして、

(ややとよりいでてのぞみますときに、)

稍戸より出でて臨みます時に、

(そのかくりたてりしあめのたぢからをのかみ、そのみてをとりてひきいだす、)

その隠り立てりし天手力男神、その御手を取りて引き出す、

(すなはちふとたまのみこと、しりくめなはをそのみしりへにひきわたしてまをししく、)

即ち布刀玉命、尻くめ縄をその御後方に控き渡して白ししく、

(これよりうちになかえりいりそとまをしき。)

これより内にな還り入りそとまをしき。

(かれ、あまてらすおほみかみいでまししとき、たかまがはらもあしはらのなかつくにも、おのづからてりあかりき。)

故、天照大御神出でましし時、高天原も葦原中国も、自ら照り明りき。

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