バスカヴィル家の犬9

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シャーロックホームズシリーズ
アーサーコナンドイルの作品です。句読点以外の記号は省いています。

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問題文

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(だいよんしょう さーへんりーばすかヴぃる)

第四章 サー・ヘンリー・バスカヴィル

(ちょうしょくのしょくたくをはやめにかたづけ、ほーむずはがうんをきてやくそくのかいだんをまっていた。)

朝食の食卓を早めに片付け、ホームズはガウンを着て約束の会談を待っていた。

(われわれのいらいにんはせいかくにやくそくをまもった。とけいがちょうど10じをうったとき、さいしょに)

我々の依頼人は正確に約束を守った。時計がちょうど10時を打った時、最初に

(もーてぃまーいし、そのあとからわかきじゅんだんしゃくがあらわれた。)

モーティマー医師、その後から若き準男爵が現れた。

(さーへんりーばすかヴぃるじゅんだんしゃくは、せがひくく、ぬけめのなさそうな、)

サー・ヘンリーバスカヴィル準男爵は、背が低く、抜け目のなさそうな、

(くろいひとみのだんせいだった。30さいごろのひじょうにがっしりとしたたいかくで、ふといくろいまゆと)

黒い瞳の男性だった。30歳頃の非常にがっしりとした体格で、太い黒い眉と

(つよいこうせんてきなかおをしていた。かれはあかみをおびたついーどのすーつをきており、)

強い好戦的な顔をしていた。彼は赤みを帯びたツイードのスーツを着ており、

(ひにやけたかおいろは、じんせいのほとんどをやがいですごしたにんげんらしかった。しかし)

日に焼けた顔色は、人生のほとんどを野外で過ごした人間らしかった。しかし

(おちつきはらっためと、ものしずかでじしんありげなたいどのなかには、しんしのきざしが)

落ち着き払った目と、物静かで自信ありげな態度の中には、紳士の兆しが

(かんじられた。こちらがさーへんりーばすかヴぃるです)

感じられた。「こちらがサー・ヘンリー・バスカヴィルです」

(もーてぃまーいしがいった。はじめまして かれはいった。)

モーティマー医師が言った。「はじめまして」彼は言った。

(しゃーろっくほーむずさん、これはきみょうなぐうぜんです。もしこちらのゆうじんが、)

「シャーロックホームズさん、これは奇妙な偶然です。もしこちらの友人が、

(けさあなたのところにいこうとさそっていなかったら、わたしはじぶんからここに)

今朝あなたのところに行こうと誘っていなかったら、私は自分からここに

(きていたにちがいありません。あなたはむずかしいなぞをかいけつされるかただとうかがって)

来ていたに違いありません。あなたは難しい謎を解決される方だとうかがって

(いましたが、けさ、じぶんのてにはおえないじけんがわたしのみにふりかかりました)

いましたが、今朝、自分の手には負えない事件が私の身に降りかかりました」

(おかけください、さーへんりー。それは、あなたがろんどんについてから)

「おかけください、サー・ヘンリー。それは、あなたがロンドンに着いてから

(なにかかわったことがおきたということですか?たいしたことではないかも)

何か変わったことが起きたということですか?」「たいしたことではないかも

(しれません、ほーむずさん。おそらくただのいたずらだとおもいます。)

しれません、ホームズさん。おそらくただのイタズラだと思います。

(このてがみです。てがみとよべるかどうかもわかりませんが。けさ、これが)

この手紙です。手紙と呼べるかどうかも分かりませんが。今朝、これが

(とどきました かれはふうとうをてーぶるにおき、われわれはぜんいんそれにみをかがめた。)

とどきました」彼は封筒をテーブルに置き、我々は全員それに身をかがめた。

など

(はいいろの、どこにでもありそうなふうとうだった。あてさきは)

灰色の、どこにでもありそうな封筒だった。宛先は

(さーへんりーばすかヴぃる、のーさんばーらんどほてるとあらっぽい)

「サー・ヘンリー・バスカヴィル、ノーサンバーランドホテル」と荒っぽい

(もじでかかれていた。けしいんはちゃーりんぐくろす、とうかんびはぜんじつの)

文字で書かれていた。消印は「チャーリング・クロス」、投函日は前日の

(よるだった。あなたがのーさんばーらんどほてるにとまることをしっていたのは)

夜だった。「あなたがノーサンバーランドホテルに泊まることを知っていたのは

(だれですか?ほーむずはさーへんりーをするどくみながらたずねた。)

誰ですか?」ホームズはサー・ヘンリーを鋭く見ながら尋ねた。

(もーてぃまーせんせいにあったあときめたのですから、しっていたひとなどいません)

「モーティマー先生に会った後決めたのですから、知っていた人などいません」

(しかしもちろんもーてぃまーせんせいはまえからそこにとまっていたのでしょう?)

「しかしもちろんモーティマー先生は前からそこに泊まっていたのでしょう?」

(いいえ。わたしはゆうじんのところにたいざいしていました はかせはいった。このほてるに)

「いいえ。私は友人の所に滞在していました」博士は言った。「このホテルに

(きめることをじぜんにしるてがかりはなにもありませんでした ふむ!あなたの)

決めることを事前に知る手がかりは何もありませんでした」「フム!あなたの

(こうどうにひじょうにきょうみをいだいているじんぶつがいるようですね ほーむずはふうとうから)

行動に非常に興味を抱いている人物がいるようですね」ホームズは封筒から

(よつおりにされたふーるすきゃっぷはんしをとりだした。かれはそのかみをひらき)

四つ折りにされたフールスキャップ半紙を取り出した。彼はその紙を開き

(てーぶるのうえでたいらにのばした。そのまんなかあたりに、もじがいんさつされたかみを)

テーブルの上で平らに延ばした。その真ん中あたりに、文字が印刷された紙を

(はりつけるというほうほうでぶんがつくられていた。それはこういうぶんしょうだった。)

貼り付けるという方法で文が作られていた。それはこういう文章だった。

(せいめいやりせいをだいじにして、こうやにちかづくな。)

生命や理性を大事にして、荒野に近づくな。

(こうやというたんごだけがいんくでてがきされていた。さあ)

「荒野」という単語だけがインクで手書きされていた。「さあ」

(さーへんりーばすかヴぃるはいった。ほーむずさん、いったいこれが)

サー・ヘンリー・バスカヴィルは言った。「ホームズさん、いったいこれが

(どういういみか、そしてわたしのことにこんなにかんしんをもっているのはだれなのか、)

どういう意味か、そして私の事にこんなに関心を持っているのは誰なのか、

(おしえていただけませんか?これをどうかんがえますか、もーてぃまーせんせい?)

教えていただけませんか?」「これをどう考えますか、モーティマー先生?

(なににしても、ここにちょうしぜんてきなものがなにもないことだけは、みとめざるを)

何にしても、ここに超自然的なものが何も無いことだけは、認めざるを

(えませんね そうですね。しかしこのじけんがちょうしぜんてきだとかくしんしている)

えませんね」「そうですね。しかしこの事件が超自然的だと確信している

(じんぶつからきたのかもしれません じけんとはなんです?さーへんりーがするどく)

人物から来たのかもしれません」「事件とは何です?」サー・ヘンリーが鋭く

(たずねた。あなたがたは、わたしのこじんてきじじょうを、わたしいじょうにくわしくごぞんじの)

尋ねた。「あなた方は、私の個人的事情を、私以上に詳しくご存知の

(ようですね このへやをでるまでに、ぼくたちがしっていることはすべて)

ようですね」「この部屋を出るまでに、僕たちが知っていることはすべて

(おはなししましょう、さーへんりー。おやくそくします しゃーろっくほーむずは)

お話ししましょう、サー・ヘンリー。お約束します」シャーロックホームズは

(いった。よろしければ、とりあえずいまはこのきょうみぶかいてがみだけにちゅうもくしたいと)

言った。「よろしければ、とりあえず今はこの興味深い手紙だけに注目したいと

(おもいます。これがはりつけされ、とうかんされたのはさくやにちがいない。わとそん、)

思います。これが貼り付けされ、投函されたのは昨夜に違いない。ワトソン、

(きのうのたいむずはあるか?こっちのすみにある とってもらえないか、)

昨日のタイムズはあるか?」「こっちの隅にある」「とってもらえないか、

(しゃせつのあるうちがわのぺーじだ、たのむ かれはきじにめをじょうげにはしらせ、すばやくしめんを)

社説のある内側のページだ、頼む」彼は記事に目を上下に走らせ、素早く紙面を

(みまわした。このじゆうぼうえきにかんするじゅうようなしゃせつだ。きじのいちぶを)

見回した。「この自由貿易に関する重要な社説だ。記事の一部を

(よませていただきます ほごかんぜいによって、とくべつぼうえきやどくじさんぎょうがかっせいかする)

読ませていただきます」「保護関税によって、特別貿易や独自産業が活性化する

(というげんそうをもつように、ゆうどうされているかもしれないが、このようなほうは)

という幻想を持つように、誘導されているかもしれないが、このような法は

(ちょうきてきには、わがくにのしさんをうばい、ゆにゅうひんのかちをげんじ、そしてしょみんせいかつを)

長期的には、我が国の資産を奪い、輸入品の価値を減じ、そして庶民生活を

(あっかさせるというのが、りせいてきなかんがえである どうおもう、わとそん?)

悪化させるというのが、理性的な考えである」「どう思う、ワトソン?」

(ほーむずはまんぞくげにてをこすりあわせながらおおよろこびでさけんだ。これはりっぱな)

ホームズは満足げに手をこすり合わせながら大喜びで叫んだ。「これは立派な

(いけんだとおもわないか?もーてぃまーいしはしょくぎょうてききょうみをもったかのように)

意見だと思わないか?」モーティマー医師は職業的興味を持ったかのように

(ほーむずをみた。そしてさーへんりーばすかヴぃるはとうわくし、くろいめをわたしに)

ホームズを見た。そしてサー・ヘンリー・バスカヴィルは当惑し、黒い目を私に

(むけた。わたしはかんぜいとか、そういうかんけいのことにはあまりくわしくありません)

向けた。「私は関税とか、そういう関係の事にはあまり詳しくありません」

(かれはいった。しかし、このてがみにまつわることから、ちょっとよこみちにそれて)

彼は言った。「しかし、この手紙にまつわることから、ちょっと横道に逸れて

(いるようにおもえますが よこみちどころか、ほんどうのまんなかをいっていると)

いるように思えますが」「横道どころか、本道の真中を行っていると

(おもいますよ、さーへんりー。こちらのわとそんは、あなたいじょうにわたしのしゅほうを)

思いますよ、サー・ヘンリー。こちらのワトソンは、あなた以上に私の手法を

(しっています。しかしざんねんなことに、かれでさえこのきじのじゅうようせいをかんぜんには)

知っています。しかし残念な事に、彼でさえこの記事の重要性を完全には

(はあくできていないようです ああ、じつはかんけいがまったくみえない しかし、)

把握できていないようです」「ああ、実は関係が全く見えない」「しかし、

(わとそん、りょうしゃにはいっぽうからもういっぽうがぬきだせるというひじょうにみっせつなかんけいが)

ワトソン、両者には一方からもう一方が抜き出せるという非常に密接な関係が

(あるのだ。あなた あなたの あなたの じんせい りせい かち)

あるのだ。『あなた』『あなたの』『あなたの』『人生』『理性』『価値』

(ちかづかない そこから これでどこからたんごがとられたか)

『近づかない』『そこから』これでどこから単語が取られたか

(わかりませんか? そうだ、あなたのいうとおりです、なんとするどい!)

分かりませんか?」「そうだ、あなたの言うとおりです、なんと鋭い!」

(もしまだぎもんがのこっているなら、keep away と)

「もしまだ疑問が残っているなら、『keep away』と

(from the がふたついっしょにきりぬかれていることでかいしょうすると)

『from the』が二つ一緒に切り抜かれていることで解消すると

(おもいます たしかにそうだ!ほーむずさん、こんなことはそうぞうも)

思います」「確かにそうだ!」「ホームズさん、こんなことは想像も

(できませんでした もーてぃまーいしはほーむずをおどろいてみつめながら、)

できませんでした」モーティマー医師はホームズを驚いて見つめながら、

(こういった。このたんごがしんぶんからきりぬかれたというのは、だれでも)

こう言った。「この単語が新聞から切り抜かれたというのは、誰でも

(わかるとおもいます。しかしあなたがしんぶんのなまえだけではなく、しゃせつから)

分かると思います。しかしあなたが新聞の名前だけではなく、社説から

(とったとまでずばりいいあてたというのは、これまでけいけんしたこともないような)

取ったとまでずばり言い当てたというのは、これまで経験したこともないような

(おどろくべきことです。いったい、どのようにしてそれがわかったのですか?)

驚くべき事です。いったい、どのようにしてそれが分かったのですか?」

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