王子とこじき 44

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投稿者投稿者ローズマリーいいね0お気に入り登録
プレイ回数1難易度(4.5) 2781打 長文
作者 マーク・トウェイン

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(すると、はーふぉーどきょうのきびしいこえがとんだ。) すると、ハーフォード卿の厳しい声が飛んだ。 (「にせもののこぞうめ。つかまえてろうやへいれろ」) 「偽物の小僧め。捕まえて牢屋へ入れろ」 (ところが、それいじょうにきびしいこえがえどわーどのくちからでた。) ところが、それ以上に厳しい声がエドワードの口から出た。 (「そうはさせぬぞ。かんがえてもみよ。わたしがこうしておうかんをいただくことが) 「そうはさせぬぞ。考えてもみよ。私がこうして王冠をいただくことが (できるのも、こくいんについてこのもののいまのじょげんがあったからではないか」) できるのも、国印についてこの者の今の助言があったからではないか」 (そして、つぎにこえをおとしてとむにやさしくきいた。) そして、次に声を落としてトムに優しく聞いた。 (「わたしがわすれていたのに、そなたはどうやっておぼえていたのだ」) 「私が忘れていたのに、そなたはどうやって覚えていたのだ」 (「はい、じつはわたしはきゅうでんのつくえのうえで、ときどきあれをつかっておりましたので。) 「はい、実は私は宮殿の机の上で、時々あれを使っておりましたので。 (もちろんたいせつなこくいんだということもしらずに・・・」) もちろん大切な国印だということも知らずに・・・・」 (「なににつかっていたんだね」) 「なにに使っていたんだね」
(「じつは、えんかいのときそっとぽけっとにいれてきたくるみをわるのにつかっていました) 「実は、宴会の時そっとポケットに入れてきたクルミを割るのに使っていました (これには、あたりのものもどっとわらってしまった。) これには、あたりの者もどっと笑ってしまった。 (すべてのさわぎがおさまって、えどわーどもきれいなふくにきがえて) すべての騒ぎがおさまって、エドワードもきれいな服に着替えて (いよいよほんとうのたいかんしきがはじまった。) いよいよ本当の戴冠式が始まった。 (そして、もうすこしであきらめなければならなかったおうかんを) そして、もう少しであきらめなければならなかった王冠を (うやうやしくかんたべりーだいそうじょうのてからいただいたのである。) うやうやしくカンタベリー大僧正の手からいただいたのである。 (しゅくほうがとどろきかねがなり、ろんどんじゅう、いぎりすじゅうが) 祝砲が轟き鐘がなり、ロンドン中、イギリス中が (えどわーどをたたえるこえでゆれうごいたのだった。) エドワードを讃える声で揺れ動いたのだった。 (ところで、えどわーどとろんどんばしのひとごみではなればなれになってしまった) ところで、エドワードとロンドン橋の人ごみで離ればなれになってしまった (まいるすへんどんはどうなっただろうか。) マイルス・ヘンドンはどうなっただろうか。
など
((どうしてもみつからない。ああ、あのこはやどなしになってしまったんだ。) (どうしても見つからない。ああ、あの子は宿無しになってしまったんだ。 (それなら、やどなしのこどもがたくさんいるばしょをさがしてみるか)) それなら、宿無しの子供がたくさんいる場所を探してみるか) (そこで、まったくぐうぜんのことだが、とむがすんでいたがらくたよこちょうのちかくまで) そこで、全く偶然のことだが、トムが住んでいたがらくた横町の近くまで (たんねんにさがしたが、もちろんみつかるはずはなかった。) 丹念に探したが、もちろん見つかるはずはなかった。 (へんどんはつかれはてて、うぇすとみんすたーじいんのほうへあるいていった。) ヘンドンは疲れ果てて、ウェストミンスター寺院のほうへ歩いて行った。 (すると、あたらしいおうさまのぎょうれつにぶつかったが、) すると、新しい王様の行列にぶつかったが、 (あまりにたくさんのひとがとりまいているので、なかをのぞくことすらできなかった。) あまりにたくさんの人が取り巻いているので、中を覗くことすらできなかった。 ((そうか・・・たいかんしきがすんだんだな。あのあたまのへんなこは) (そうか・・・戴冠式が済んだんだな。あの頭の変な子は (どこかでざんねんがっているだろうに)) どこかで残念がっているだろうに) (そうおもうと、べつのかんがえがへんどんにおきた。) そう思うと、別の考えがヘンドンに起きた。 ((しかたない。ともかくきゅうでんへでかけていって、ちちうえのふるいともだち) (仕方ない。ともかく宮殿へ出かけて行って、父上の古い友達 (はんふりーきょうになんとかおあいして、じぶんのうちのことをはなそう。) ハンフリー卿に何とかお会いして、自分のうちのことを話そう。 (えどわーどをさがすのは、そのあとでもいい)) エドワードを探すのは、その後でもいい) (しかし、くたくたのへんどんは、それからまるいちにちぐっすりとねたあとで) しかし、くたくたのヘンドンは、それから丸一日ぐっすりと寝た後で (きゅうでんのまえへきた。そしてちょうどまんなかからでてきたおこしょうにじぶんのなをなのり) 宮殿の前へ来た。そしてちょうど真ん中から出てきたお小姓に自分の名をなのり (はんふりーきょうをよんでくれとたのんだ。これこそぶたれやくのしょうねんだった。) ハンフリー卿を呼んでくれと頼んだ。これこそぶたれ役の少年だった。 ((おや。まいるすへんどんというなまえはきいたことがあるぞ)) (おや。マイルス・ヘンドンという名前は聞いたことがあるぞ) (そこで、おこしょうはきゅうでんのなかへとってかえして、) そこで、お小姓は宮殿の中へとってかえして、 (こくおうへいかにそのことをつげたのだった。) 国王陛下にそのことを告げたのだった。 (へんどんはきゅうでんのかべのところで、こしをおろしてまっていた。) ヘンドンは宮殿の壁のところで、腰を下ろして待っていた。 (するとそのまえに、やりをもったこのえへいたちがやってきて、たいちょうがさけんだ。) するとその前に、槍を持った近衛兵たちがやってきて、隊長が叫んだ。 (「あやしいやつだ、つかまえろ」) 「怪しいやつだ、捕まえろ」 (へんどんはせつめいしようとしたが、ゆるしてはくれない。) ヘンドンは説明しようとしたが、許してはくれない。 (とうとうつかまってしまい、さっそくぽけっとのなかをしらべられた。) とうとう捕まってしまい、さっそくポケットの中を調べられた。 (すると、なかからでてきたのはえどわーどがけんとのやしきでかいた) すると、中から出てきたのはエドワードがケントの屋敷で書いた (てがみだったのである。へんどんもそんなものがはいっていたとは) 手紙だったのである。ヘンドンもそんなものが入っていたとは (いまのいままでわすれていたのだった。) 今の今まで忘れていたのだった。 (ところがたいちょうは、このてがみをよんでびっくりした。) ところが隊長は、この手紙を読んでびっくりした。 (なにしろ「こくおうのくらいにつくのはわたしだ」とかいたてがみだったからだ。) なにしろ「国王の位につくのは私だ」と書いた手紙だったからだ。 (あわてててがみをもってきゅうでんのなかへかけこんでいったのである。) 慌てて手紙を持って宮殿の中へ駆け込んで行ったのである。 (へんどんのほうもすっかりあわてていた。) ヘンドンのほうもすっかり慌てていた。 ((しまったことをした。あのこがあんなてがみをかいたのがわかったら) (しまったことをした。あの子があんな手紙を書いたのがわかったら (きっとしばりくびだ。はやくすてておけばよかった・・・)) きっとしばり首だ。早く捨てておけばよかった・・・)
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