バスカヴィル家の犬38

投稿者桃仔プレイ回数203
シャーロックホームズシリーズ
アーサーコナンドイルの作品です。句読点以外の記号は省いています。
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 くろはつ 8986 9.3 96.0% 539.7 5059 209 76 2021/04/26
2 おっ 7720 8.1 95.0% 618.6 5038 262 76 2021/04/14
3 HAKU 7481 7.7 96.4% 658.0 5112 189 76 2021/04/13
4 subaru 7461 7.8 94.8% 641.6 5061 274 76 2021/04/17
5 でこ 6475 S 6.6 97.1% 755.9 5044 149 76 2021/05/10

関連タイピング

問題文

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(くーむとれーしーについたとき、わたしはぱーきんすにうまをとめておくようにいい、)

クーム・トレーシーに着いた時、私はパーキンスに馬を止めておくように言い、

(じぶんではなしをきくじょせいのいえをさがした。かのじょのすまいをみつけるのはかんたんだった。)

自分で話を聞く女性の家を探した。彼女の住まいを見つけるのは簡単だった。

(いえはちゅうしんぶにありかぐなどもそろっていた。めいどはうちとけたふんいきでわたしを)

家は中心部にあり家具なども揃っていた。メイドは打ち解けた雰囲気で私を

(まねきいれた。わたしがいまにはいると、れみんとんのたいぷらいたのまえにすわっていた)

招き入れた。私が居間に入ると、レミントンのタイプライタの前に座っていた

(ひとりのじょせいがうれしそうなえみをうかべ、ぱっとたちあがった。しかしみしらぬ)

一人の女性が嬉しそうな笑みを浮かべ、ぱっと立ち上がった。しかし見知らぬ

(じんぶつとわかると、がっかりしたようなひょうじょうになった。そしてもういちどすわり)

人物と分かると、がっかりしたような表情になった。そしてもう一度座り

(なおし、なんのようかとたずねた。はじめてらいおんずふじんをみたしゅんかん、ただならぬ)

なおし、何の用かと尋ねた。初めてライオンズ夫人を見た瞬間、ただならぬ

(びじんだとかんじた。めもかみも、ふかみのあるはしばみいろで、ほおはそばかすが)

美人だと感じた。目も髪も、深みのあるハシバミ色で、頬はソバカスが

(おおかったが、ぶるねっととくゆうのあかさにそまっていた、 きばらのかべんのおくにいきを)

多かったが、ブルネット特有の赤さに染まっていた、-黄バラの花弁の奥に息を

(ひそめているくれないのいろだ。ねんのためにいえば、これははじめてみたしゅんかんのいんしょうで、)

潜めている紅の色だ。念のために言えば、これは初めて見た瞬間の印象で、

(あとでかんがえると、かおにはどこかうさんくさいかげがあった。ややげひんなひょうじょう、すこし)

あとで考えると、顔にはどこかうさんくさい影があった。やや下品な表情、少し

(さすようなめつき、なんとなくみだらなくちびる、そこでかんぺきなびぼうのめっきが)

刺すような目つき、なんとなくみだらな唇、そこで完璧な美貌のメッキが

(はがれている。もちろん、それにきづくのはさきのはなしで、あったしゅんかんはただ、)

はがれている。もちろん、それに気づくのは先の話で、会った瞬間はただ、

(めのまえにいるけいこくのびじょがわたしに なんのごようでしょう?とたずねていること)

目の前にいる傾国の美女が私に「なんのご用でしょう?」とたずねていること

(いがい、いしきになかった。このしゅんかんまで、わたしはじぶんがどれほどでりけーとなようけんで)

以外、意識になかった。この瞬間まで、私は自分がどれほどデリケートな用件で

(きたかをよくわかっていなかった。あなたのおとうさんとおあいしました)

来たかをよく分かっていなかった。「あなたのお父さんとお会いしました」

(まずいわだいをきりだしたとはいえ、かのじょのへんじはてきびしかった。ちちとは、もう)

まずい話題を切り出したとはいえ、彼女の返事は手厳しかった。「父とは、もう

(あかのたにんです かのじょはいった。なにもせわにはなっていませんし、ちちのゆうじんは)

赤の他人です」彼女は言った。「なにも世話にはなっていませんし、父の友人は

(だいきらいです。もしこさーちゃーるずばすかヴぃるのように、かんだいなこころの)

大きらいです。もし故サー・チャールズ・バスカヴィルのように、寛大な心の

(かたがたがいなければ、わたしはたべるものにさえことかいたでしょうが、ちちはいっさい)

方々がいなければ、私は食べるものにさえ事欠いたでしょうが、父はいっさい

など

(きにしなかったはずです わたしがここにきたのは、)

気にしなかったはずです」「私がここに来たのは、

(そのこさーちゃーるずばすかヴぃるのけんです じょせいのかおにそばかすが)

その故サー・チャールズ・バスカヴィルの件です」女性の顔にそばかすが

(うきではじめた。わたしからなにをききたいのですか かのじょのゆびはしんけいしつに)

浮き出始めた。「私から何を訊きたいのですか」彼女の指は神経質に

(たいぷらいたのきーのうえをうごいていた。かれとはおしりあいですね?)

タイプライタのキーの上を動いていた。「彼とはお知り合いですね?」

(わたしがさーちゃーるずのこういでひじょうにおんけいをうけたことはすでにもうしあげ)

「私がサー・チャールズの厚意で非常に恩恵を受けた事はすでに申し上げ

(ました。もしわたしがじりつできているとすれば、それはさーちゃーるずがわたしの)

ました。もし私が自立できているとすれば、それはサー・チャールズが私の

(ふこうなじょうきょうにかんしんをもっていただけたおかげだとおもっています てがみの)

不幸な状況に関心を持っていただけたおかげだと思っています」「手紙の

(やりとりがありましたか?はしばみいろのひとみにいかりのいろがうかび、じょせいはさっと)

やり取りがありましたか?」ハシバミ色の瞳に怒りの色が浮かび、女性はさっと

(めをあげた。どういうつもりで、そんなしつもんをなさるのでしょうか?かのじょは)

目を上げた。「どういうつもりで、そんな質問をなさるのでしょうか?」彼女は

(するどくたずねた。すきゃんだるがおおやけになるのをさけるためです。このけんががいぶに)

鋭く尋ねた。「スキャンダルが公になるのを避けるためです。この件が外部に

(もれるよりも、わたしがここでないみつにたずねたほうがよいでしょう かのじょはだまっていたが)

漏れるよりも、私がここで内密に尋ねた方がよいでしょう」彼女は黙っていたが

(かおいろはまだあおじろかった。ついにかのじょはふてくされたようにはんこうてきなたいどでしせんを)

顔色はまだ青白かった。ついに彼女はふてくされたように反抗的な態度で視線を

(あげた。いいでしょう、こたえましょう かのじょはいった。なにがききたいの)

上げた。「いいでしょう、答えましょう」彼女は言った。「何が訊きたいの

(ですか?さーちゃーるずとてがみのやりとりはありましたか?)

ですか?」「サー・チャールズと手紙のやり取りはありましたか?」

(いち、にど、さーちゃーるずのおもいやりときふにおれいのてがみをかいたのは)

「一、二度、サー・チャールズの思い遣りと寄付にお礼の手紙を書いたのは

(たしかです そのてがみをかいたひづけはおぼえていますか?いいえ)

確かです」「その手紙を書いた日付は覚えていますか?」「いいえ」

(あったことはありますか?ええ、くーむとれーしーにいらしたとき、)

「会ったことはありますか?」「ええ、クーム・トレーシーにいらしたとき、

(いち、にどあります。さーちゃーるずはひかえめなかたで、めだたないかたちでじぜんを)

一、二度あります。サー・チャールズは控えめな方で、目立たない形で慈善を

(するのがおすきでした しかし、ろくにめんしきもなく、てがみもほとんど)

するのがお好きでした」「しかし、ろくに面識もなく、手紙もほとんど

(ださなかったのなら、どうしてかれは、さっきおっしゃったようなえんじょができる)

出さなかったのなら、どうして彼は、さっきおっしゃったような援助ができる

(ほど、あなたのきょうぐうにくわしかったのですか?かのじょは、わたしのぎもんをまるで)

ほど、あなたの境遇に詳しかったのですか?」彼女は、私の疑問をまるで

(よきしていたかのように、そくざにこたえた。わたしのかなしいじんせいをしっているしんしの)

予期していたかのように、即座に答えた。「私の悲しい人生を知っている紳士の

(かたがなんにんか、きょうどうでえんじょしてくれました。そのひとりがさーちゃーるずのちかくに)

方が何人か、共同で援助してくれました。その一人がサー・チャールズの近くに

(すんでいる、したしいゆうじんのすていぷるとんさんです。すていぷるとんさんは)

住んでいる、親しい友人のステイプルトンさんです。ステイプルトンさんは

(ほんとうにしんせつで、さーちゃーるずにわたしのじじょうをはなしてくれました)

本当に親切で、サー・チャールズに私の事情を話してくれました」

(さーちゃーるずばすかヴぃるがかれをふくしぶんぱいしゃにしていたことがあるのを)

サー・チャールズ・バスカヴィルが彼を福祉分配者にしていたことがあるのを

(きいていたので、このせつめいには、もっともらしいいんしょうがあった。)

聞いていたので、この説明には、もっともらしい印象があった。

(さーちゃーるずに、あってほしいとたのむてがみをかきましたか?わたしは)

「サー・チャールズに、会ってほしいと頼む手紙を書きましたか?」私は

(つづけた。みせすらいおんずはふたたびいかりにかおをあかくそめた。いいかげんにして)

続けた。ミセス・ライオンズは再び怒りに顔を赤く染めた。「いいかげんにして

(ください。ごじぶんが、なにをおっしゃっているのかおわかりですか もうしわけ)

ください。ご自分が、何をおっしゃっているのかおわかりですか」「申し訳

(ありません。そこを、あえておたずねします そのこたえは、ぜったいない、)

ありません。そこを、あえておたずねします」「その答えは、絶対ない、

(です さーちゃーるずがなくなったとうじつにもですか?かおからいっしゅんあかみが)

です」「サー・チャールズが亡くなった当日にもですか?」顔から一瞬赤みが

(うせ、しにんのようになった。かわいたくちびるで いいえ といったが、こえには)

失せ、死人のようになった。乾いた唇で「いいえ」と言ったが、声には

(ならなかった。わたしはくちびるのうごきからそのへんじをよみとった。それはきっと)

ならなかった。私は唇の動きからその返事を読み取った。「それはきっと

(かんちがいですね わたしはいった。てがみのいっせつをここでひろうすることもできますよ。)

勘違いですね」私は言った。「手紙の一節をここで披露することもできますよ。

(こうでしたね。おねがいです。しんしなら、このてがみをやいてください。そして)

こうでしたね。『お願いです。紳士なら、この手紙を焼いてください。そして

(10じにもんのところにきてください わたしはかのじょがきをうしなったとおもったが、けんめいの)

10時に門のところに来て下さい』」私は彼女が気を失ったと思ったが、懸命の

(どりょくでたちなおった。しんしなんていなんですね?かのじょはあえいだ。)

努力で立ち直った。「紳士なんていなんですね?」彼女はあえいだ。

(それはさーちゃーるずにたいしてしつれいないいかたです。かれはたしかにてがみを)

「それはサー・チャールズに対して失礼な言い方です。彼は確かに手紙を

(もやしました。しかしもやしたあとでもよみとれるばあいがあるのです。さあ、)

燃やしました。しかし燃やした後でも読み取れる場合があるのです。さあ、

(てがみをかいたのはあなただとみとめますね?ええ、わたしがかきました かのじょは)

手紙を書いたのはあなただと認めますね?」「ええ、私が書きました」彼女は

(かんじょうをあらわにし、はげしいくちょうでこういった。たしかにかきました。なにが)

感情をあらわにし、激しい口調でこう言った。「確かに書きました。なにが

(いけないんですか?なにもはじるものはないのです。さーちゃーるずのえんじょが)

いけないんですか?何も恥じるものはないのです。サー・チャールズの援助が

(がいただきたかったのです。あえばきっとたすけていただけるとおもったので、)

がいただきたかったのです。会えばきっと助けていただけると思ったので、

(めんかいをおねがいしたのです しかしなぜあんなじこくに?さーちゃーるずが)

面会をお願いしたのです」「しかしなぜあんな時刻に?」「サー・チャールズが

(ろんどんにいってなんかげつもかえってこないとしったのが、しゅっぱつぜんじつだったから)

ロンドンに行って何ヶ月も帰って来ないと知ったのが、出発前日だったから

(です。べつのよていがあって、そのじこくよりはやくにはいきたくても)

です。別の予定があって、その時刻より早くには行きたくても

(いけなかったんです しかしなぜやかたをほうもんしないでもんのところでまちあわせを)

行けなかったんです」「しかしなぜ館を訪問しないで門の所で待ち合わせを

(したのですか?じょせいがひとりであんなじこくにみこんだんせいのいえにいけるとおもって)

したのですか?」「女性が一人であんな時刻に未婚男性の家に行けると思って

(いるんですか?なるほど。そこについてからどうなったんですか?)

いるんですか?」「なるほど。そこに着いてからどうなったんですか?」

(わたしはいっていません らいおんずさん!いいえ、かみにちかって)

「私は行っていません」「ライオンズさん!」「いいえ、神に誓って

(いえます。わたしはいきませんでした。あるじじょうでいけませんでした どんなじじょう)

言えます。私は行きませんでした。ある事情で行けませんでした」「どんな事情

(ですか?それはこじんてきなことです。おはなししたくありません では、)

ですか?」「それは個人的なことです。お話したくありません」「では、

(あなたは、さーちゃーるずがしんだそのじこく、そのばしょであうやくそくをした)

あなたは、サー・チャールズが死んだその時刻、その場所で会う約束をした

(ことはみとめるが、じっさいにあったことはみとめないというのですか それが)

ことは認めるが、実際に会ったことは認めないというのですか」「それが

(しんじつです わたしはなんどもきつもんしたが、かのじょはがんとしてこのてんをゆずらなかった。)

真実です」私は何度も詰問したが、彼女は頑としてこの点を譲らなかった。

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