卒業14

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プレイ回数158難易度(4.3) 2532打 長文
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問題文

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(3ねんせいはしゅうがくりょこうがおわって、あとはじゅけんをのこすのみ。)

三年生は修学旅行が終って、後は受験を残すのみ。

(わたしはとしひこくんとしゅうまつはとしょかんでべんきょうをしている。)

私は俊彦君と週末は図書館で勉強をしている。

(ひがしこうにいくとさんしゃめんだんでいったことで、ほかのせんたくしをすてることになった。)

東高に行くと三者面談で言った事で、他の選択肢を捨てることになった。

(べんきょうはすきではないけど、としひこくんがおしえてくれることで、)

勉強は好きではないけど、俊彦君が教えてくれることで、

(ふくしゅうにもなるといってきびしくおしえてくれる。)

復讐にもなると言って厳しく教えてくれる。

(ときにはおさむさんがいっしょにおしえてくれるのでわたしのせいせきもすこしずつ)

時には修さんが一緒に教えてくれるので私の成績も少しずつ

(よくなってきている。)

よくなってきている。

(きがつくとしょうてんがいのなかもくりすますのかざりでにぎやか。)

気がつくと商店街の中もクリスマスの飾りで賑やか。

(じんぐるべるがながれている。)

ジングルベルが流れている。

(わたしはくりすますぷれぜんとをなににしようかかんがえながら)

私はクリスマスプレゼントを何にしようか考えながら

(しょうてんがいのしゅげいようひんのみせにきていた。)

商店街の手芸用品の店に来ていた。

(としひこくんにはまふらーをあんであげようともすぐりーんのけいとをかった。)

俊彦君にはマフラーを編んであげようとモスグリーンの毛糸を買った。

(おさむさんにはなににしようかな?)

修さんには何にしようかな?

(べんきょうのあいまにあみものもしようとするとかなりたいへんだけど1ねんにいちどのこと)

勉強の合間に編み物もしようとするとかなり大変だけど一年に一度の事

(がんばろうときめた。)

頑張ろうと決めた。

(あみものなんてしたことない。)

編み物なんてしたことない。

(おかあさんにたのんでおしえてもらいながらあみはじめた。)

お母さんに頼んで教えてもらいながら編み始めた。

(あみはじめるとなかなかやめるたいみんぐがとれず)

編み始めるとなかなかやめるタイミングがとれず

(ついよふかしになってしまう。)

つい夜更かしになってしまう。

(2がっきのきまつしけん。)

2学期の期末試験。

など

(すうがくのせいせきがぐんとあがった。)

数学の成績がぐんと上がった。

(えいごはすこしだけよくなった。)

英語は少しだけ良くなった。

(つうちひょうにせんせいのことばがひがしこうにいくためにもうとがんばり!!)

通知表に先生の言葉が東高に行くためにもうと頑張り!!

(とかいてあった。)

と書いてあった。

(もしかしたら、このままがんばればいけるかも・・・?)

もしかしたら、このまま頑張ればいけるかも・・・?

(ふゆやすみまふらーもらすとすぱーと。)

冬休みマフラーもラストスパート。

(かんせいしたまふらーをふくろにいれて、)

完成したマフラーを袋に入れて、

(かうべるへむかう。)

カウベルへ向かう。

(”からんからん”)

”カラン カラン”

(「いらっしゃい。」)

「いらっしゃい。」

(ひげのますたーたがこっちをみて、おくをゆびさす。)

髭のマスターたがこっちを見て、奥を指さす。

(「ごめんね、おそくなっちゃった。」)

「ごめんね、遅くなっちゃった。」

(「なにしてたんだよ。」)

「何してたんだよ。」

(「これ、」)

「これ、」

(ぷれぜんとのふくろをとしひこくんにわたした。)

プレゼントの袋を俊彦君に渡した。

(「あけていいか?」)

「開けていいか?」

(「うん。」)

「うん。」

(ぶくろをあけたしゅんかん、かおがまっかになった。)

袋を開けた瞬間、顔が真っ赤になった。

(「あんだのか?」)

「編んだのか?」

(「あんまりじょうずにできなかったけど・・・。」)

「あんまり上手に出来なかったけど・・・。」

(としひこくんはすぐくびにまいた。)

俊彦君はすぐ首に巻いた。

(「あったかいな。」)

「あったかいな。」

(「よかった。」)

「良かった。」

(「べんきょうもしたのにたいへんだったろ?」)

「勉強もしたのに大変だったろ?」

(「でも、せいせきはあがったんだよ。」)

「でも、成績は上がったんだよ。」

(「ありがとうな。」)

「ありがとうな。」

(「うん。」)

「うん。」

(「おれ、なんにもよういしてないな。」)

「俺、何にも用意してないな。」

(「いらないよ、としひこくんがごうかくしてくれることがさいこうのぷれぜんとだよ。」)

「いらないよ、俊彦君が合格してくれることが最高のプレゼントだよ。」

(「・・・。」)

「・・・・。」

(「ますたー、ここあください。」)

「マスター、ココア下さい。」

(くちひげのますたーが、かうんたーからおやゆびをたてた。)

口髭のマスターが、カウンターから親指を立てた。

(ひえたからだにあたたかいここあがしみてほっとする。)

冷えた体に温かいココアが染みてホッとする。

(”かうべる”をでてわたしたちはしょうてんがいをあるきはじめた。)

”カウベル”を出て私たちは商店街を歩き始めた。

(ざっかてんのまえでとしひこくんがあしをとめた。)

雑貨店の前で俊彦君が足を止めた。

(「ちょっとここでまってて。」)

「ちょっとここで待ってて。」

(てんのなかにはいっていった。)

店の中に入って行った。

(しばらくしてとしひこくんはつつみをもってでてきた。)

しばらくして俊彦君は包みを持って出てきた。

(「これ、」)

「これ、」

(「あけていい?」)

「開けていい?」

(「おー。」)

「おー。」

(つつみをあけると、のーととぺんが3ほんはいっていた。)

包みを開けると、ノートとペンが3本入っていた。

(「おれがこうこうにはいると、まいにちあえなくなるだろ?)

「俺が高校に入ると、毎日会えなくなるだろ?

(ばなしもそんなにできなくなるだから、こうかんにっき。」)

話もそんなにできなくなるだから、交換日記。」

(そういってかおをまっかにしている。)

そういって顔を真っ赤にしている。

(「うん、うれしい。まいにちかくね。」)

「うん、嬉しい。毎日書くね。」

(「らいねんはもっといいものぷれぜんとするから。」)

「来年はもっといいものプレゼントするから。」

(「むりしなくていいよ。」)

「無理しなくていいよ。」

(「むりじゃないよ、ばいともできるしな。」)

「無理じゃないよ、バイトもできるしな。」

(「あるばいとするの?」)

「アルバイトするの?」

(「おさむせんぱいのみせでやらせてもらうことになってる。」)

「修先輩の店でやらせてもらうことになってる。」

(「そうなんだ。」)

「そうなんだ。」

(「だからほしいものあったら、なんでもいえよ。」)

「だから欲しいものあったら、何でも言えよ。」

(「ありがとう。」)

「ありがとう。」

(「あっそうだ、はつもうでいこうな!!」)

「あっそうだ、初詣行こうな!!」

(「そうだね。いこうね。ごうかくきがんしなきゃね。」)

「そうだね。行こうね。合格祈願しなきゃね。」

(「おう。」)

「おう。」

(まだまだおさないふたりのはじめてのくりすます。)

まだまだ幼い二人の初めてのクリスマス。

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