不思議の国のアリス 1

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投稿者投稿者ローズマリーいいね14お気に入り登録
プレイ回数1.9万難易度(4.2) 3123打 長文 長文モード可
原作 ルイス・キャロル
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 kuma 4985 B 5.4 92.4% 575.1 3123 256 69 2024/10/20
2 BE 3931 D++ 4.2 93.2% 737.2 3126 228 69 2024/11/03

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問題文

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(なつのあついごごのことでした。)

夏の暑い午後のことでした。

(ありすは、おねえさんとかわぎしにすわっていました。)

アリスは、お姉さんと川岸に座っていました。

(おねえさんはほんをよんでいます。ありすはなにをしたらいいのかわかりません。)

お姉さんは本を読んでいます。アリスは何をしたらいいのかわかりません。

(「はなをつみにいくのはめんどうくさいし、ふねにのってかわをくだっていきたいけど)

「花を摘みに行くのは面倒くさいし、船に乗って川を下って行きたいけど

(ふねなんかないし」)

船なんかないし」

(ありすは、あああ、とおおきなあくびをしてあわててくちをおさえました。)

アリスは、あああ、と大きなあくびをして慌てて口を押えました。

(おぎょうぎのわるいところを、だれかにみられはしなかったかとおもったのです。)

お行儀の悪いところを、誰かに見られはしなかったかと思ったのです。

(くちをおさえ、あたりをみまわすと・・・)

口を押え、あたりを見回すと・・・

(どうでしょう。むこうのくさむらを、うさぎがはしっていきます。)

どうでしょう。むこうの草むらを、うさぎが走っていきます。

(ただのうさぎではありません。ちょっきをきて、ねくたいをしめて)

ただのうさぎではありません。チョッキを着て、ネクタイを締めて

(うわぎをきているうさぎです。)

上着を着ているうさぎです。

(「まあ、おかしなうさぎだこと」)

「まあ、おかしなうさぎだこと」

(ありすがめをまるくしていると、うさぎははしりながら、)

アリスが目を丸くしていると、ウサギは走りながら、

(ぽけっとからとけいをだしました。)

ポケットから時計を出しました。

(「たいへんだ、たいへんだ。おくれてしまうぞ、ちこくだ」うさぎがいいました。)

「大変だ、大変だ。遅れてしまうぞ、遅刻だ」ウサギが言いました。

(「ますますおかしいわ。うさぎのくせに、とけいをもっていて、 )

「ますますおかしいわ。うさぎのくせに、時計を持っていて、

(おまけにくちもきくんだわ」)

おまけに口もきくんだわ」

(うさぎは、ありすにみられていることにきがつきません。)

うさぎは、アリスに見られていることに気がつきません。

(「たいへんだ、たいへんだ。おくれてしまったぞ、どうしよう」といいながら)

「大変だ、大変だ。遅れてしまったぞ、どうしよう」と言いながら

(ぴょんぴょんとはしっていきます。)

ぴょんぴょんと走っていきます。

など

(「いったい、どこへいくのかしら」ありすはふしぎにおもいました。)

「いったい、どこへ行くのかしら」アリスは不思議に思いました。

(「そうよ。これはめったにおこらないふしぎなできごとだわ。)

「そうよ。これはめったにおこらない不思議な出来事だわ。

(うさぎがどこへいくのか、たしかめてみなければ」)

うさぎがどこへ行くのか、確かめてみなければ」

(ありすは、うさぎをおいかけていきました。)

アリスは、うさぎを追いかけて行きました。

(うさぎは、くさむらのあなにぴょいととびこみました。)

うさぎは、草むらの穴にぴょいと飛び込みました。

(ありすもつづいて、ぴょいととびこみました。)

アリスも続いて、ぴょいと飛び込みました。

(とびこんだとたんに、ありすは、どんどんどんどん、)

飛び込んだとたんに、アリスは、どんどんどんどん、

(したへしたへと、おちはじめたのです。)

下へ下へと、落ち始めたのです。

(「ここはきっと、ふかいふかいいどなんだわ」)

「ここはきっと、深い深い井戸なんだわ」

(「でも、おかしいわ。おちていきながら、かんがえたり、ひとりごとをいったり)

「でも、おかしいわ。落ちていきながら、考えたり、独り言を言ったり

(できるなんて、きょうはなんだか、へんなひだこと」)

できるなんて、今日はなんだか、変な日だこと」

(ほんとにへんでした。おちていくあなのかべには、たながたくさんならんでいます。)

ほんとに変でした。落ちていく穴の壁には、棚がたくさん並んでいます。

(ありすはおちていきながら、たなにおいてあったほんをいっさつよみました。)

アリスは落ちていきながら、棚に置いてあった本を一冊読みました。

(「どんどんおちていきながら、ほんをよんだことがあるひとなんているかしら。)

「どんどん落ちていきながら、本を読んだことがある人なんているかしら。

(いないにきまってるわ」)

いないに決まってるわ」

(ありすはよみおわったほんをたなにもどして、またおちていきました。)

アリスは読み終わった本を棚に戻して、また落ちていきました。

(「あらまあ、ここにはじゃむのびんがおいてあるわ」)

「あらまあ、ここにはジャムのびんが置いてあるわ」

(なめてみようかとおもいましたが、びんはからっぽでした。)

なめてみようかと思いましたが、びんはからっぽでした。

(ありすは、びんをたなにもどしておきました。)

アリスは、びんを棚に戻しておきました。

(「それにしても、いったいどこまでおちるのかしら。)

「それにしても、いったいどこまで落ちるのかしら。

(もうさんじゅっぷんも、おちているわ。ぐんぐんぐんぐん、したへしたへ)

もう三十分も、落ちているわ。ぐんぐんぐんぐん、下へ下へ

(このままいったら、わたしはちきゅうのうらがわへでてしまうのではないかしら」)

このままいったら、私は地球の裏側へ出てしまうのではないかしら」

(そういったとき、ありすはどしんと、しりもちをつきました。)

そう言った時、アリスはどしんと、しりもちをつきました。

(やっと、あなのそこについたのです。)

やっと、穴の底についたのです。

(「まあ、よかった。おちていくのには、あきてしまっていたところですもの。)

「まあ、よかった。落ちていくのには、飽きてしまっていたところですもの。

(ここは、どこなのかしら」)

ここは、どこなのかしら」

(ありすは、たちあがってあたりをながめました。)

アリスは、立ち上がってあたりを眺めました。

(あなのそこには、かれたこのはがつもっています。)

穴の底には、枯れた木の葉が積もっています。

(うえのほうは、まっくらでした。)

上のほうは、真っ暗でした。

(「いったい、どうやってもとのところへかえればいいのかしらね」)

「いったい、どうやってもとの所へ帰ればいいのかしらね」

(ありすは、あなのかべをしらべました。そこにはよっつどあがありましたが)

アリスは、穴の壁を調べました。そこには四つドアがありましたが

(どれにもかぎがかかっています。)

どれにも鍵がかかっています。

(「かぎがかかっていては、でていかれないわ。どうしよう。)

「鍵がかかっていては、出ていかれないわ。どうしよう。

(わたしはふかいあなのそこにとじこめられて、どこへもいかれなくなってしまったのだわ」)

私は深い穴の底に閉じ込められて、どこへも行かれなくなってしまったのだわ」

(ありすは、あなのそこをあるきまわりました。)

アリスは、穴の底を歩き回りました。

(すると、がらすのてーぶるがみつかりました。)

すると、ガラスのテーブルが見つかりました。

(てーぶるのうえには、ちいさながらすのびんがひとつのっています。)

テーブルの上には、小さなガラスのびんが一つのっています。

(びんには「わたしをのんでください」とかいたかみがはってありました。)

びんには【わたしをのんでください】と書いた紙がはってありました。

(「どうなるかわからないけど、のんでみましょう。どうせ、きょうは)

「どうなるかわからないけど、飲んでみましょう。どうせ、今日は

(ふしぎなひなんだから、なにがおこってもおどろきはしないわ」)

不思議な日なんだから、何が起こっても驚きはしないわ」

(ありすは、びんをとってなかのものをのみました。)

アリスは、びんを取って中のものを飲みました。

(「おいしいわ。でも、ふしぎなきもちがすること。)

「おいしいわ。でも、不思議な気持ちがすること。

(からだがちいさくなっていくみたいだわ」)

体が小さくなっていくみたいだわ」

(そのとおりでした。びんのなかのものをのんだとたんに、ありすのからだは)

そのとおりでした。びんの中のものを飲んだとたんに、アリスの体は

(どんどんちぢまって、せのたかさはにじゅうごせんちほどになってしまったのです。)

どんどん縮まって、背の高さは二十五センチほどになってしまったのです。

(「こんなにちいさくなってしまっては、てーぶるのうえのものもとれやしないわ」)

「こんなに小さくなってしまっては、テーブルの上のものも取れやしないわ」

(そうおもってみると、どうでしょう。)

そう思ってみると、どうでしょう。

(てーぶるのうえに、きんのかぎがおいてあるではありませんか。)

テーブルの上に、金の鍵が置いてあるではありませんか。

(「へんだわ。さっきまでかぎはおいてなかったのに」)

「変だわ。さっきまで鍵は置いてなかったのに」

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