ピノッキオの冒険 38

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問題文
(がりがりぼうやのめが、きゅうにいきいきとかがやきはじめました。)
ガリガリ坊やの目が、急にいきいきと輝き始めました。
(「そこは「おもちゃのくに」といってね、くにじゅうがおもちゃでいっぱいなんだ。)
「そこは『おもちゃの国』といってね、国中がおもちゃでいっぱいなんだ。
(こどもたちはまいにちまいにち、あさからばんまで、おもちゃをあいてにあそんでいればいいのさ」)
子供たちは毎日毎日、朝から晩まで、おもちゃを相手に遊んでいればいいのさ」
(「でも、がっこうはどうなんだい?そのくににだって、がっこうくらいはあるんだろう?」)
「でも、学校はどうなんだい?その国にだって、学校くらいはあるんだろう?」
(「そりゃあ、あるさ」がりがりぼうやはうなずきました。)
「そりゃあ、あるさ」ガリガリ坊やはうなずきました。
(「がっこうもあるし、せんせいもいるし、きょうかしょだってちゃんとそろっているんだ。)
「学校もあるし、先生もいるし、教科書だってちゃんと揃っているんだ。
(でも、がっこうなんかへはいちにちもいかずにすむんだぜ。どうしてだかわかるかい」)
でも、学校なんかへは一日も行かずにすむんだぜ。どうしてだかわかるかい」
(「わからないなあ」)
「わからないなあ」
(「そのくにでは、いっしゅうかんのうちのむいかがにちようびで、のこりのいちにちがおまつりのひなのさ)
「その国では、一週間のうちの六日が日曜日で、残りの一日がお祭りの日なのさ
(だからがっこうは、いちねんじゅうおやすみなんだ。どうだい、すごいだろう」)
だから学校は、一年中お休みなんだ。どうだい、すごいだろう」
(「へえ、そりゃまた、ずいぶんとかわったところだねえ」)
「へえ、そりゃまた、ずいぶんと変わった所だねえ」
(ぴのっきおはめをぱちくりとさせました。)
ピノッキオは目をぱちくりとさせました。
(「それで、きみひとりでそのくにへいくつもりなのかい?)
「それで、君ひとりでその国へ行くつもりなのかい?
(さっきばしゃがどうとかっていってたみたいだけど」)
さっき馬車がどうとかって言ってたみたいだけど」
(「いやいや、なかまはひゃくにんくらいはいるはずだ。)
「いやいや、仲間は百人くらいはいるはずだ。
(ばしゃがこどもたちをひろいあつめて、まっすぐにおもちゃのくにへつれていって)
馬車が子供たちを拾い集めて、まっすぐにおもちゃの国へ連れて行って
(くれることになっているのさ」)
くれることになっているのさ」
(ぴのっきおはかんしんをしました。)
ピノッキオは感心をしました。
(「でもぼくは、どんなにさそわれたって、そんなくにへいくつもりはないな。)
「でも僕は、どんなに誘われたって、そんな国へ行くつもりはないな。
(せっかくにんげんのこどもになれるのが、だめになってしまうもん」)
せっかく人間の子供になれるのが、だめになってしまうもん」
(「そうとも、そうとも。きみがいくことはないよ」がりがりぼうやがさんせいしました。)
「そうとも、そうとも。君が行くことはないよ」ガリガリ坊やが賛成しました。
(いつのまにか、ひがにしのほうにかたむいて、あたりがしだいにくらくなりかかっています。)
いつの間にか、日が西の方に傾いて、辺りがしだいに暗くなりかかっています。
(しばらくするとぴのっきおがまた、なにげないようすでくちをきりました。)
しばらくするとピノッキオがまた、何気ない様子で口をきりました。
(「きみ、そのくにでは、いちねんじゅうおやすみばかりだとか、いってたね?」)
「君、その国では、一年中お休みばかりだとか、言ってたね?」
(「うん、まいにちまいにち、やすみばっかりなんだ」)
「うん、毎日毎日、休みばっかりなんだ」
(「そうか。でもぼくのことをさそったってむだだよ。いくらおやすみばかりだからって)
「そうか。でも僕のことを誘ったって無駄だよ。いくらお休みばかりだからって
(ぼくにはそんなくにへいくつもりなんか、まるでないんだから」)
僕にはそんな国へ行くつもりなんか、まるでないんだから」
(「わかってる、わかってる。さそったりしないさ」)
「わかってる、わかってる。誘ったりしないさ」
(「それで、そこではくにじゅう、おもちゃでいっぱいだとかいってたね」)
「それで、そこでは国中、おもちゃでいっぱいだとか言ってたね」
(ぴのっきおがまたたずねました。)
ピノッキオがまた尋ねました。
(「そうさ。おまけに、そのおもちゃがぜんぶただなんだ。)
「そうさ。おまけに、そのおもちゃが全部ただなんだ。
(だれでもすきなおもちゃを、ほしいだけもらえるんだ」)
誰でも好きなおもちゃを、欲しいだけもらえるんだ」
(「でもやっぱり、ぼくはいくわけにはいかない。がりがりくん、ほんとに)
「でもやっぱり、僕は行くわけにはいかない。ガリガリ君、ほんとに
(ぼくのことをさそったりしないでね」)
僕のことを誘ったりしないでね」
(「わかった、わかった。ぜったいにさそったりはしないさ」)
「わかった、わかった。絶対に誘ったりはしないさ」
(やがてひがしずんで、よるになりました。)
やがて日が沈んで、夜になりました。
(がりがりぼうやは、しんぱいそうにぴのっきおのかおをのぞきこみました。)
ガリガリ坊やは、心配そうにピノッキオの顔をのぞきこみました。
(「ぴのっきお、そろそろいえへかえったほうがいいんじゃないのかい?)
「ピノッキオ、そろそろ家へ帰った方がいいんじゃないのかい?
(おいわいにおくれたりしたらたいへんだろうに」)
お祝いに遅れたりしたら大変だろうに」
(「ぼく、きみのことをみおくろうとおもってさ。)
「僕、君のことを見送ろうと思ってさ。
(だってぼくときみとは、いちばんのなかよしだったんだもの」)
だって僕と君とは、一番の仲良しだったんだもの」
(「かえったほうがいいとおもうけどなあ。いえのひとがしんぱいしてるにちがいないぞ」)
「帰った方がいいと思うけどなあ。家の人が心配してるに違いないぞ」
(「なあに、おいわいなんかより、ともだちをみおくるほうがたいせつさ。)
「なあに、お祝いなんかより、友達を見送るほうが大切さ。
(すこしくらいおくれたって、かまうもんか」)
少しくらい遅れたって、かまうもんか」
(そのとき、とおくのほうからしゃんしゃんというすずのねと)
その時、遠くの方からシャンシャンという鈴の音と
(らっぱのひびきがきこえてきました。)
ラッパの響きが聞こえてきました。
(がりがりぼうやはとびあがりました。「ばしゃだ、ばしゃだ、ばしゃがきたぞ」)
ガリガリ坊やは飛び上がりました。「馬車だ、馬車だ、馬車が来たぞ」