ピノッキオの冒険 3

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問題文
(いえへもどってきたじぇぺっとじいさんは、 いすにこしをおろすと)
家へ戻ってきたジェペット爺さんは、 椅子に腰を下ろすと
(さっそくどうぐをてにして、 ぼうっきれをにんぎょうのかたちにけずりはじめました。)
さっそく道具を手にして、 棒っ切れを人形のかたちに削り始めました。
(じぇぺっとじいさんは、もうながいこと)
ジェペット爺さんは、もう長いこと
(たてもののかいだんをなんだんかおりたところにある、)
建物の階段を何段か降りたところにある、
(はんぶんちかしつのようになったへやでくらしていました。)
半分地下室のようになった部屋で暮らしていました。
(まどからのひかりで、ぼんやりとてらしだされているへやのなかには)
窓からの光で、ぼんやりと照らし出されている部屋の中には
(ふるぼけたべっどがひとつと、こわれかかったてーぶるがひとつ)
古ぼけたベッドがひとつと、壊れかかったテーブルがひとつ
(それにいま、じぇぺっとじいさんがこしかけている、)
それに今、ジェペット爺さんが腰かけている、
(がたがたのいすがあるだけでした。)
がたがたの椅子があるだけでした。
(いやいや、それだけではなく、)
いやいや、それだけではなく、
(かべのそばでは、すとーぶがまっかになってもえています。)
壁のそばでは、ストーブが真っ赤になって燃えています。
(そのうえでは、おなべがひとつ、しきりにゆげをふきあげています。)
その上では、お鍋が一つ、しきりに湯気をふき上げています。
(でも、どれほどすとーぶにてをのばしても)
でも、どれほどストーブに手を伸ばしても
(すこしもあたたかくありませんし、いくらみみをすませても)
少しも温かくありませんし、いくら耳を澄ませても
(おなべのことことというおともきこえてきません。)
お鍋のコトコトという音も聞こえてきません。
(それもそのはず、 すとーぶもおなべもかべにえがいたただのえなのでした。)
それもそのはず、 ストーブもお鍋も壁に描いたただの絵なのでした。
(おかねのないじぇぺっとじいさんは、)
お金のないジェペット爺さんは、
(せめて、いえのなかをにぎやかにしようとかんがえて)
せめて、家の中をにぎやかにしようと考えて
(かべのうえに、すとーぶとおなべのえを、ほんものそっくりにえがき)
壁の上に、ストーブとお鍋の絵を、本物そっくりに描き
(それをながめながら、 さむいふゆのあいだをなんとかすごしてきたのです。)
それを眺めながら、 寒い冬の間をなんとか過ごしてきたのです。
(「だが、それも、もうしばらくのしんぼうさ。)
「だが、それも、もうしばらくの辛抱さ。
(あやつりにんぎょうをつかって、しばいができるようになれば、)
操り人形を使って、芝居ができるようになれば、
(すこしはおかねももうかるにちがいないからな」)
少しはお金も儲かるに違いないからな」
(じぇぺっとじいさんは、ぼうっきれをけずりながら、 ひとりごとをいいました。)
ジェペット爺さんは、棒っ切れを削りながら、 独り言を言いました。
(「しかし、にんぎょうのなまえはなんにしよう。)
「しかし、人形の名前はなんにしよう。
(そうだ、ぴのっきおというのはどうかな。)
そうだ、ピノッキオというのはどうかな。
(ぴのっきお、ぴのっきお。)
ピノッキオ、ピノッキオ。
(うん、わるくないぞ。よし、それにきめた」)
うん、悪くないぞ。よし、それに決めた」
(なまえがきまると、しごとのほうにもいっそうねつがはいり)
名前が決まると、仕事の方にもいっそう熱が入り
(たちまちあたまができあがり、ふたつのめだまができあがりました。)
たちまち頭が出来上がり、二つの目玉が出来上がりました。
(ところがおどろいたことに、できあがったとたん)
ところが驚いたことに、出来上がったとたん
(ふたつのめだまが、くりくりとうごきだしたではありませんか。)
二つの目玉が、くりくりと動き出したではありませんか。
(「おやおや、こいつ、なんというきのはやいやつだ」)
「おやおや、こいつ、なんという気の早いやつだ」
(じぇぺっとじいさんは、ぶつぶつといいながら)
ジェペット爺さんは、ぶつぶつと言いながら
(つづいてはなをほりはじめましたが、まだできもしないうちから)
続いて鼻を彫り始めましたが、まだできもしないうちから
(ひとりでにはなが、にょきにょきとのびてくるのです。)
ひとりでに鼻が、にょきにょきと伸びてくるのです。
(「こら、しごとがすむまでおとなしくしておらんか」)
「こら、仕事が済むまでおとなしくしておらんか」
(はなをつくってくちをほったら、こんどはてをとりつけるばんです。)
鼻を作って口を彫ったら、今度は手を取り付ける番です。
(ところが、てがついたとたん、)
ところが、手がついたとたん、
(ぴのっきおは、たちまち じぇぺっとじいさんのかつらをひったくると)
ピノッキオは、たちまち ジェペット爺さんのかつらをひったくると
(ひょいと、じぶんのあたまにのせてしまいました。)
ひょいと、自分の頭にのせてしまいました。
(こんなぐあいに、いろいろとてをやかされはしましたが)
こんな具合に、いろいろと手を焼かされはしましたが
(じぇぺっとじいさんは、どうにかこうにか)
ジェペット爺さんは、どうにかこうにか
(ぴのっきおをいちにんまえのにんぎょうのかたちに しあげることができました。)
ピノッキオを一人前の人形のかたちに 仕上げることができました。
(「さあ、これでどうやらよさそうだ。)
「さあ、これでどうやらよさそうだ。
(あしがうまくうごくかどうか、ちょっとためしてみようかな」)
足がうまく動くかどうか、ちょっと試してみようかな」
(じぇぺっとじいさんは、ぴのっきおのてをとって)
ジェペット爺さんは、ピノッキオの手をとって
(いっぽいっぽ、あるきかたをおしえてやりました。)
一歩一歩、歩き方を教えてやりました。
(すぐにぴのっきおは、 ひとりでうまくあるけるようになりました。)
すぐにピノッキオは、 一人でうまく歩けるようになりました。
(こしをまげてみたり、のばしてみたり)
腰を曲げてみたり、伸ばしてみたり
(ぴのっきおは、からだをおもいどおりにうごかせるのが うれしくてたまらないようすです。)
ピノッキオは、体を思い通りに動かせるのが 嬉しくてたまらない様子です。
(「おやおや、こんどはへやのなかをとびまわりはじめたぞ。)
「おやおや、今度は部屋の中を飛び回り始めたぞ。
(いやはや、これはどうして、なかなかのげんきものだて」)
いやはや、これはどうして、なかなかの元気者だて」
(じぇぺっとじいさんも、うれしそうにめをほそめました。)
ジェペット爺さんも、嬉しそうに目を細めました。
(ところがたいへん。 ちょうしにのったぴのっきおは、どあのすきまをすりぬけて)
ところが大変。 調子に乗ったピノッキオは、ドアの隙間をすり抜けて
(そとへとびだすと、まちのとおりをぴょんぴょんと かけだしていってしまったのです)
外へ飛び出すと、町の通りをぴょんぴょんと 駆け出して行ってしまったのです
(「あっ、どこへいく?」)
「あっ、どこへ行く?」
(じぇぺっとじいさんは、あわててあとをおいかけました。)
ジェペット爺さんは、慌ててあとを追いかけました。
(でも、ぴのっきおのはやいことといったら まるでかぜのよう。)
でも、ピノッキオの早いことといったら まるで風のよう。
(とうてい、じぇぺっとじいさんにはおいつけそうもありません。)
到底、ジェペット爺さんには追い付けそうもありません。
(「ああ、くるしい。 わしはもうだめだ。)
「ああ、苦しい。 わしはもうだめだ。
(おーい、だれか、そのにんぎょうをつかまえてくだされ。 おねがいじゃ、おねがいじゃあ」)
おーい、誰か、その人形を捕まえてくだされ。 お願いじゃ、お願いじゃあ」
(「おやおや、だれかがつかまえてくれとさけんでいる。)
「おやおや、誰かが捕まえてくれと叫んでいる。
(よしよし、だれであろうとにがしはせんぞ」)
よしよし、誰であろうと逃がしはせんぞ」
(さわぎをききつけたひとりのおまわりさんが)
騒ぎを聞きつけた一人のがお巡りさんが
(あしをひろげて、みちのまんなかにたちふさがりました。)
足を広げて、道の真ん中に立ちふさがりました。
(ぴのっきおは、あしのあいだを)
ピノッキオは、足の間を
(まっしぐらにかけぬけようとしましたが、 これがだいしっぱい。)
まっしぐらに駆け抜けようとしましたが、 これが大失敗。
(はなのさきをつままれて、)
鼻の先をつままれて、
(あっというまにつかまってしまいました。)
あっという間に捕まってしまいました。
(「こら、ぼうず。どうしてにげだしたりするんじゃ」)
「こら、坊主。どうして逃げ出したりするんじゃ」
(「だって、じぇぺっとじいさんたら、)
「だって、ジェペット爺さんたら、
(ぼくのことをぶったりけったりして いじめるんだもん」)
僕のことをぶったり蹴ったりして いじめるんだもん」
(「なにっ、じぇぺっとというのは、 そういうわるものだったのか。)
「なにっ、ジェペットというのは、 そういう悪者だったのか。
(うーむ、けしからん。 おい、じぇぺっと、ちょっとこい」)
うーむ、けしからん。 おい、ジェペット、ちょっと来い」
(おまわりさんは、じぇぺっとじいさんのうでをつかむと)
お巡りさんは、ジェペット爺さんの腕をつかむと
(そのまますぐに、けいさつへひっぱっていってしまいました。)
そのまますぐに、警察へ引っ張って行ってしまいました。