ピノッキオの冒険 10

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問題文
(こやのなかでは、もうにぎやかににんぎょうたちのおしばいがはじまっていました。)
小屋の中では、もうにぎやかに人形たちのお芝居が始まっていました。
(こやをうずめたおきゃくたちは、わらったりやじったり、)
小屋をうずめたお客たちは、笑ったりやじったり、
(ときにはいきをころすようにして、じっとぶたいをみつめています。)
時には息を殺すようにして、じっと舞台を見つめています。
(ところが、ぴのっきおがこやへはいったとたん、)
ところが、ピノッキオが小屋へ入ったとたん、
(ぶたいでは、おおさわぎがはじまりました。)
舞台では、大騒ぎが始まりました。
(ひとりのあやつりにんぎょうが、ぴのっきおのほうへてをのばしながらさけびました。)
ひとりの操り人形が、ピノッキオのほうへ手を伸ばしながら叫びました。
(「やあやあ、そこへおみえあそばしたのは、)
「やあやあ、そこへお見えあそばしたのは、
(われらのなかま、ぴのっきおどのではござらぬか」)
我らの仲間、ピノッキオ殿ではござらぬか」
(「まさに、ぴのっきお、そのひとじゃ」)
「まさに、ピノッキオ、その人じゃ」
(おじいさんのにんぎょうがどなりました。)
おじいさんの人形が怒鳴りました。
(「ぴのちゃん、ぴのちゃん、よくきたわねえ」)
「ピノちゃん、ピノちゃん、よく来たわねえ」
(おんなのにんぎょうもこえをはりあげました。)
女の人形も声を張り上げました。
(「ぴのっきおがきたぞ。ぴのっきおがきたぞ」)
「ピノッキオが来たぞ。ピノッキオが来たぞ」
(「ぴのっきお、こっちへこい、こっちへこい」)
「ピノッキオ、こっちへ来い、こっちへ来い」
(「そーれ、わっしょい、わっしょい、わっしょいな」)
「そーれ、わっしょい、わっしょい、わっしょいな」
(にんぎょうたちは、ぴのっきおをかついでぶたいのうえへはこびあげると)
人形たちは、ピノッキオを担いで舞台の上へ運びあげると
(わきのしたをくすぐったり、あたまをぽんとたたいたり、)
わきの下をくすぐったり、頭をポンとたたいたり、
(くびをしめてみたり、たいへんなさわぎをはじめました。)
首を絞めてみたり、大変な騒ぎを始めました。
(おきゃくたちもはじめのうちはぶたいのうえのさわぎを、げらげらわらいながらながめていました)
お客たちも初めのうちは舞台の上の騒ぎを、げらげら笑いながら眺めていました
(でも、いつまでたっても、にんぎょうたちがふざけるのをやめないものですから)
でも、いつまでたっても、人形たちがふざけるのをやめないものですから
(みんなはしだいに、ぶつぶつといいはじめました。)
みんなは次第に、ぶつぶつと言い始めました。
(「おい、いつまでさわいでいるつもりなんだ。)
「おい、いつまで騒いでいるつもりなんだ。
(おれたちは、そんなものをみにきたんじゃないぞ」)
俺たちは、そんなものを見に来たんじゃないぞ」
(「そうだ。わしらは、しばいをみにきたんだ。)
「そうだ。わしらは、芝居を見に来たんだ。
(しばいをやれ、しばいを。さもなけりゃ、きんをかえせえ」)
芝居をやれ、芝居を。さもなけりゃ、金を返せえ」
(そのとき、こやのおくからのっそりとにんぎょうつかいがでてきました。)
その時、小屋の奥からのっそりと人形遣いが出てきました。
(あしもとまでとどくほどの、ながいひげをはやした、)
足元まで届くほどの、長いひげを生やした、
(みるからにおそろしい,くもをつくようなおおおとこです。)
見るからに恐ろしい,雲を突くような大男です。
(にんぎょうつかいは、ぶたいのうえのにんぎょうたちをじろりとにらみまわすと)
人形遣いは、舞台の上の人形たちをじろりとにらみまわすと
(もっていたむちを、ぱちりとならしました。)
持っていたむちを、パチリとならしました。
(にんぎょうたちはふるえあがって、そのばへこおりついたようになってしまいました。)
人形たちは震えあがって、その場へ凍り付いたようになってしまいました。
(「おい、ちびっこ。きさま、どういうつもりでわしのしばいを)
「おい、ちびっこ。貴様、どういうつもりでわしの芝居を
(めちゃめちゃにしにきたんだ」)
めちゃめちゃにしに来たんだ」
(にんぎょうつかいが、おそろしいこえでどなりました。)
人形遣いが、恐ろしい声で怒鳴りました。
(「ごめんなさい。でも、ぼくがわるいんじゃないんです」)
「ごめんなさい。でも、僕が悪いんじゃないんです」
(「ふん、わるいのはぼくじゃないだと?まあみていろ。)
「ふん、悪いのは僕じゃないだと?まあ見ていろ。
(だれがわるいか、すぐにはっきりさせてやるからな。)
誰が悪いか、すぐにはっきりさせてやるからな。
(にんぎょうども、ぐずぐずしていないでしばいをつづけるんだ。)
人形ども、ぐずぐずしていないで芝居を続けるんだ。
(おい、ちびっこ、ちょっとこっちへこい」)
おい、ちびっこ、ちょっとこっちへ来い」
(にんぎょうつかいは、ぴのっきおをつまみあげると、)
人形遣いは、ピノッキオをつまみあげると、
(のっしのっしと、こやのおくへもどっていきました。)
のっしのっしと、小屋の奥へ戻っていきました。
(「ごめんなさい。ごめんなさい。)
「ごめんなさい。ごめんなさい。
(ぼく、がっこうへいかなければならないんです。ゆるしてくださいよう」)
僕、学校へ行かなければならないんです。許してくださいよう」
(「やかましい。びーびーさわぐとふたつにへしおるぞ」)
「やかましい。ビービー騒ぐと二つにへし折るぞ」
(にんぎょうつかいは、ぴのっきおをひもでしばって、かべのくぎにひっかけると)
人形遣いは、ピノッキオをひもで縛って、壁のくぎに引っ掛けると
(そのままどこかへいってしまいました。)
そのままどこかへ行ってしまいました。
(「ああ、こんなところへこないで、がっこうへいってればよかったなあ。)
「ああ、こんな所へ来ないで、学校へ行ってればよかったなあ。
(おじいさん、おじいさん、たすけにきてよう」)
お爺さん、お爺さん、助けに来てよう」
(ぴのっきおは、なきながらなんどもなんども、じぇぺっとじいさんのなまえをよびました)
ピノッキオは、泣きながら何度も何度も、ジェペット爺さんの名前を呼びました
(でも、どんなになきさけんでも、たすけはどこからもやってきませんでした。)
でも、どんなに泣き叫んでも、助けはどこからもやってきませんでした。