ピノッキオの冒険 19

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問題文
(ぴのっきおはかおじゅう、なみだでぐしょぐしょにしながらなきつづけました。)
ピノッキオは顔中、涙でぐしょぐしょにしながら泣き続けました。
(せんにょもさすがにかわいそうになったとみえて、かおをちょっとやわらげました。)
仙女もさすがにかわいそうになったと見えて、顔をちょっと和らげました。
(「どう、ほんとうのことをはなすきになった?」)
「どう、本当のことを話す気になった?」
(「いいます、いいます。きんかはちゃんとぽけっとにしまってあるんです」)
「言います、言います。金貨はちゃんとポケットにしまってあるんです」
(「ほんとう?」)
「本当?」
(「ほんとうです。うそじゃありません」)
「本当です。嘘じゃありません」
(ぴのっきおが、うなずくのといっしょにふしぎなことがおこりました。)
ピノッキオが、うなずくのと一緒に不思議なことが起こりました。
(まどからなんびゃくともしれないとりがまいこんできたかとおもうと、)
窓から何百とも知れない鳥が舞い込んできたかと思うと、
(いっせいに、ぴのっきおのはなをつつきはじめたのです。)
いっせいに、ピノッキオの鼻をつつき始めたのです。
(おかげでぴのっきおのはなは、あっというまにもとのながさにもどりました。)
おかげでピノッキオの鼻は、あっという間に元の長さに戻りました。
(「よかったわね、ぴのっきお。もうひとつ、いいことをおしえましょうか。)
「よかったわね、ピノッキオ。もう一つ、いいことを教えましょうか。
(もうすぐここへ、じぇぺっとじいさんがおみえになるわ。)
もうすぐここへ、ジェペット爺さんがお見えになるわ。
(たかにたのんで、あなたがここにいることをおしらせしといてあげたのよ」)
鷹に頼んで、あなたがここにいることをお知らせしといてあげたのよ」
(「えっ、ほんと?それじゃぼく、むかえにいってこようっと」)
「えっ、ほんと?それじゃ僕、迎えに行ってこようっと」
(ぴのっきおはおおよろこびでせんにょのいえをとびだすと、)
ピノッキオは大喜びで仙女の家を飛び出すと、
(もりのなかをどんどんとはしっていきました。)
森の中をどんどんと走っていきました。
(ところが、しばらくしてぴのっきおはみちにまよったことにきがつきました。)
ところが、しばらくしてピノッキオは道に迷ったことに気がつきました。
(どちらへいけばいいのかをたずねようにも、あたりにはだれのすがたもみえません。)
どちらへ行けばいいのかを尋ねようにも、辺りには誰の姿も見えません。
(なきそうになりながら、あてもなくはしっていくうち)
泣きそうになりながら、あてもなく走っていくうち
(ぴのっきおはふしぎなところへやってきました。)
ピノッキオは不思議なところへやってきました。
(もりのなかのあきちが、さくでかこってあって)
森の中の空き地が、柵で囲ってあって
(そのなかをおおぜいのどうぶつたちがうろうろしています。)
その中をおおぜいの動物たちがうろうろしています。
(ところが、そのどうぶつたちのすがたといったらありません。)
ところが、その動物たちの姿と言ったらありません。
(はねのぬけおちたくじゃく。はげちょろけのけしかのこっていないひつじ。)
羽の抜け落ちたクジャク。はげちょろけの毛しか残っていないヒツジ。
(がりがりにやせこけたいぬ。むちゅうになってえさをさがしまわっているにわとり。)
がりがりにやせこけたイヌ。夢中になってエサを探しまわっているニワトリ。
(どれもこれもみるからに、ぞっとするようなようすをしています。)
どれもこれも見るからに、ぞっとするような様子をしています。
(ぴのっきおはおそるおそる、さくのそばへちかづくとどうぶつたちにこえをかけました。)
ピノッキオはおそるおそる、柵のそばへ近づくと動物たちに声を掛けました。
(みなさん、こんなところでなにをしているんです?)
「皆さん、こんな所でなにをしているんです?
(いったいぜんたい、ここはどういうところでしょう?」)
いったいぜんたい、ここはどういう所でしょう?」
(「みじめなものばかりがあつまってくる「みじめぼくじょう」さ」)
「惨めなものばかりが集まってくる『惨め牧場』さ」
(どうぶつたちがこえをそろえてさけびました。)
動物たちが声をそろえて叫びました。
(「どうしてわしらがみじめになったかというと、)
「どうしてわしらが惨めになったかというと、
(それもこれもおかねにむちゅうになりすぎたせいなのだ」)
それもこれもお金に夢中になりすぎたせいなのだ」
(くじゃくがなさけなさそうに、ためいきをつきました。)
クジャクが情けなさそうに、ため息をつきました。
(「まあ、わたしのからだをみてごらんよ。おかねをてにいれようとして)
「まあ、私の体を見てごらんよ。お金を手に入れようとして
(わしはじまんのはねをいっぽんのこらずうってしまった。おかげでいまではこのざまさ」)
わしは自慢の羽を一本残らず売ってしまった。おかげで今ではこのざまさ」
(「わたしもおなじですよ。おかねがほしいばっかりに、)
「私も同じですよ。お金が欲しいばっかりに、
(からだじゅうのけをのこらずうりとばしてしまったんです」)
体中の毛を残らず売り飛ばしてしまったんです」
(ひつじもあわれなようすでいいました。)
ヒツジも哀れな様子で言いました。
(「わたしもです。わたしもです。ああ、おかねをふやそうとさえかんがえなければ、)
「私もです。私もです。ああ、お金を増やそうとさえ考えなければ、
(しあわせにくらせていたものを・・・」)
しあわせにくらせていたものを・・・」
(どうぶつたちは、いっせいになきごえをあげました。)
動物たちは、いっせいに鳴き声をあげました。
(ぴのっきおはどうぶつたちがきのどくになりました。)
ピノッキオは動物たちが気の毒になりました。
(できることなら、もっているきんかをのこらずなげだして)
できることなら、持っている金貨を残らず投げ出して
(かわいそうなどうぶつたちに、たべものをかってやりたいとおもいました。)
可哀想な動物たちに、食べ物を買ってやりたいと思いました。
(でもぴのっきおのいえも、ここのどうぶつとおなじくらいにびんぼうなのです。)
でもピノッキオの家も、ここの動物と同じくらいに貧乏なのです。
(このきんかがなければ、きょうのたべものにもこまるほどなのです。)
この金貨がなければ、今日の食べ物にも困るほどなのです。
(「ごめんよ。ぼくにはどうすることもできないんだ」)
「ごめんよ。僕にはどうすることもできないんだ」
(ぴのっきおはおおいそぎで、もりのなかをにげだしました。)
ピノッキオは大急ぎで、森の中を逃げ出しました。
(はしりつづけてもりのはずれまできたとき、)
走り続けて森のはずれまで来た時、
(ふいにそばのくさむらから、きつねとねこがでてきました。)
不意にそばの草むらから、狐と猫が出てきました。
(ふたりとも、いま、めをさましたばかりというようにおおあくびをしています。)
二人とも、今、目を覚ましたばかりというように大あくびをしています。
(「おやっ」ぴのっきおをみて、ふたりはとびあがりそうになりました。)
「おやっ」ピノッキオを見て、二人は飛び上がりそうになりました。
(「ぴのっきおさん、あなたほんとうのぴのっきおさん?)
「ピノッキオさん、あなた本当のピノッキオさん?
(ひょっとしてゆうれいとちがいますか?」)
ひょっとして幽霊と違いますか?」
(「なんだい、ねぼけたことをいったりして。あれっ?」)
「なんだい、寝ぼけたことを言ったりして。あれっ?」
(ぴのっきおはへんなことにきがつきました。)
ピノッキオは変なことに気がつきました。
(ねこがまえあしのかたほうに、けがをしているようすなのです。)
猫が前足の片方に、怪我をしている様子なのです。
(「おかしいなあ。ゆうべおいはぎにおそわれたんだけど)
「おかしいなあ。ゆうべ追いはぎに襲われたんだけど
(そのひとりが、ねこのあしとそっくりのてをしていたんだ」)
その一人が、猫の足とそっくりの手をしていたんだ」
(「いや、いや、いや」きつねがあわてたように、ぴのっきおをさえぎりました。)
「いや、いや、いや」狐が慌てた様に、ピノッキオをさえぎりました。
(「そんなことより、すぐにふしぎがはらへでかけましょう。)
「そんなことより、すぐに不思議ヶ原へ出かけましょう。
(さあさあ、そんなにかんがえこむことはありません。)
さあさあ、そんなに考え込むことはありません。
(きんかが、せんばいにもにせんばいにもふえるんじゃありませんか」)
金貨が、千倍にも二千倍にも増えるんじゃありませんか」
(「せんばいにもにせんばいにもだって!すごいなあ」)
「千倍にも二千倍にもだって!すごいなあ」
(おかねのためにふしあわせになった、みじめなどうぶつたちのすがたをめにしたのは、)
お金のために不幸せになった、惨めな動物たちの姿を目にしたのは、
(ついさきほどのことです。それなのにぴのっきおは、たちまちぼーっとなりました)
つい先ほどのことです。それなのにピノッキオは、たちまちぼーっとなりました
(「ようし、いこう。きんかをやまほどふやすんだ」)
「ようし、行こう。金貨を山ほど増やすんだ」
(きつねとねこは、もりをでたかとおもうとすぐにたちどまって、じめんをゆびさしてみせました)
狐と猫は、森を出たかと思うとすぐに立ち止まって、地面を指さして見せました
(「そら、ここがふしぎがはらです」)
「そら、ここが不思議ヶ原です」
(「えっ、ここがかい?」)
「えっ、ここがかい?」
(「そうです、さあさあ、はやくきんかをおうめなさい」)
「そうです、さあさあ、早く金貨をお埋めなさい」
(「よし、わかった」)
「よし、わかった」
(ぴのっきおはむねをどきどきさせながら、)
ピノッキオは胸をどきどきさせながら、
(じめんによっつのあなをほると、そのなかにきんかをうめました。)
地面に四つの穴を掘ると、その中に金貨を埋めました。
(「そうそう、それでけっこう。20ぷんほどしたらもどってくるといいです。)
「そうそう、それで結構。20分ほどしたら戻ってくるといいです。
(そのころにはもう、きんかのなるきがはえているはずですから」)
その頃にはもう、金貨のなる木が生えているはずですから」
(「ふたりとも、いろいろとありがとう」)
「二人とも、いろいろとありがとう」
(「いえいえ、ではわたしたちはこれでしつれいしますよ。ぴのっきおさん、ごきげんよう)
「いえいえ、では私たちはこれで失礼しますよ。ピノッキオさん、ごきげんよう