ピノッキオの冒険 32

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問題文
(そのとき、そばをし、ごにんのりょうしがとおりかかりました。)
その時、そばを四、五人の漁師が通りかかりました。
(おまわりさんは、りょうしたちをよびとめました。)
お巡りさんは、漁師たちを呼びとめました。
(「おいおい、あんたがた、このすなはまでこどもがけんかをしているところを)
「おいおい、あんたがた、この砂浜で子供が喧嘩をしているところを
(みかけなかったかね?」「こどものけんかねえ」)
見かけなかったかね?」「子供の喧嘩ねえ」
(りょうしたちはくびをひねりました。)
漁師たちは首をひねりました。
(「ついさきほどまで、こどもたちがやかましくさわいでいたようですなあ。)
「つい先ほどまで、子供たちがやかましく騒いでいたようですなあ。
(「このあやつりこぞうめ」とかなんとか」)
『この操り小僧め』とかなんとか」
(「なに?あやつりこぞう?」)
「なに?操り小僧?」
(「へえ、なんだかしきりと、そんなことをどなりあっていたようですがね」)
「へえ、なんだかしきりと、そんなことを怒鳴り合っていたようですがね」
(「そうか、それでどうやらはっきりしたぞ」)
「そうか、それでどうやらはっきりしたぞ」
(おまわりさんは、ぴのっきおをにらみつけました。)
お巡りさんは、ピノッキオをにらみつけました。
(「おい、あやつりにんぎょう。このこにけがをさせたのは、やはりおまえのしわざだな」)
「おい、操り人形。この子に怪我をさせたのは、やはりお前の仕業だな」
(「ちがいます、ちがいます。ぼくじゃありませんたら」)
「違います、違います。僕じゃありませんたら」
(「いいから、ちょっとけいさつまでこい。いいわけはむこうへついてから)
「いいから、ちょっと警察まで来い。言い訳は向こうへ着いてから
(ゆっくりときいてやる。さあ、こいといったらくるんだ」)
ゆっくりと聞いてやる。さあ、来いと言ったら来るんだ」
(ふたりのおまわりさんは、りょうしたちにえうじぇにおのかいほうをたのむと)
二人のお巡りさんは、漁師たちにエウジェニオの介抱を頼むと
(ぴのっきおのうでをつかんで、まちのけいさつのほうへあるきだしました。)
ピノッキオの腕をつかんで、町の警察の方へ歩き出しました。
(「どうしよう。けいさつへつれていかれたら、またながいこと)
「どうしよう。警察へ連れていかれたら、また長いこと
(ろうやへいれられるかもしれないぞ。そんなことになったら、)
牢屋へ入れられるかもしれないぞ。そんなことになったら、
(せんにょさまがしんぱいするにきまってる。なんとかにげだすことはできないかなあ」)
仙女さまが心配するに決まってる。何とか逃げ出すことはできないかなあ」
(でもぴのっきおは、りょううでをおまわりさんにがっちりとおさえつけられて)
でもピノッキオは、両腕をお巡りさんにがっちりと押さえつけられて
(にげだそうにもにげだせません。)
逃げ出そうにも逃げ出せません。
(おまけに、うしろからはけいさつにつとめているばんけんが、)
おまけに、後ろからは警察に勤めている番犬が、
(おそろしいかおをしてついてくるのです。)
恐ろしい顔をしてついてくるのです。
(「あーあ、こんどもやっぱりろうやいきかなあ」)
「あーあ、今度もやっぱり牢屋行きかなあ」
(ところがまちのいりぐちのところまできたとき、ぴのっきおのぼうしが)
ところが町の入り口のところまで来た時、ピノッキオの帽子が
(かぜにふきとばされて、じめんのうえをころころところがりだしました。)
風に吹き飛ばされて、地面の上をころころと転がりだしました。
(ぴのっきおはあわててさけびました。)
ピノッキオは慌てて叫びました。
(「おまわりさん、おまわりさん。ちょっとまってくださいよ。)
「お巡りさん、お巡りさん。ちょっと待ってくださいよ。
(ぼくのぼうし、ぼくのぼうし。ああ、もうあんなところまでいっちゃった。)
僕の帽子、僕の帽子。ああ、もうあんなところまでいっちゃった。
(ねえ、とってきてもいいでしょう?」)
ねえ、取ってきてもいいでしょう?」
(「いかん、いかん。あんなものほうっておけ」)
「いかん、いかん。あんなものほうっておけ」
(「だめです、だめです。おじいさんがつくってくれただいじなぼうしなんです」)
「だめです、だめです。お爺さんが作ってくれた大事な帽子なんです」
(「だったらまってろ。すぐにひろってきてやるから」)
「だったら待ってろ。すぐに拾ってきてやるから」
(「いえ、いえ。あのぼうしはじぶんでひろわないとだめなんです。)
「いえ、いえ。あの帽子は自分で拾わないとだめなんです。
(ぱんくずでできていて、ひとがさわるとすぐにこわれてしまうんですもの」)
パンくずでできていて、人が触るとすぐに壊れてしまうんですもの」
(「ちぇっ、そら、さっさとひろわんか」)
「ちぇっ、そら、さっさと拾わんか」
(おまわりさんたちは、ぼうしをひろうあいだだけぴのっきおのうでをはなしてくれました。)
お巡りさんたちは、帽子を拾う間だけピノッキオの腕を放してくれました。
(ぴのっきおはひろいあげたぼうしをあたまにかぶるひまもなく、)
ピノッキオは拾いあげた帽子を頭にかぶる暇もなく、
(そのままぱっとくちにくわえると、いちもくさんににげだしました。)
そのままぱっと口にくわえると、一目散に逃げだしました。
(おまわりさんたちは、とびあがってさけびました。)
お巡りさんたちは、飛び上がって叫びました。
(「ありどーろ、ありどーろ。あのこぞうをつかまえろ」)
「アリドーロ、アリドーロ。あの小僧を捕まえろ」
(ばんけんのありどーろは、おまわりさんのこえをみみにするよりはやく)
番犬のアリドーロは、お巡りさんの声を耳にするより早く
(ぴのっきおをおってはしりだしました。)
ピノッキオを追って走り出しました。
(「おやおや、あれはなんだい?」)
「おやおや、あれは何だい?」
(あやつりにんぎょうがいぬにおいかけられながら、むちゅうではしってくるのをみて)
操り人形が犬に追いかけられながら、夢中で走ってくるのを見て
(とおりをあるいていたひとたちは、いっせいにあしをとめました。)
通りを歩いていた人たちは、いっせいに足を止めました。
(いえのまどからも、おおぜいのひとたちがめをまるくしてそとのようすをながめています。)
家の窓からも、大勢の人たちが目を丸くして外の様子を眺めています。
(「かっぱらいだ、かっぱらいだ。あのにんぎょうは、かっぱらいにちがいないぞ」)
「かっぱらいだ、かっぱらいだ。あの人形は、かっぱらいに違いないぞ」
(「いえいえ、あのいぬはきっときょうけんよ。)
「いえいえ、あの犬はきっと狂犬よ。
(けいさつにしらせて、すぐにつかまえてもらわなけりゃあ」)
警察に知らせて、すぐに捕まえてもらわなけりゃあ」
(まちのひとたちが、がやがやとさわぎあっているうちに、)
町の人たちが、ガヤガヤと騒ぎ合っているうちに、
(ぴのっきおとばんけんのありどーろは、つちけむりをあとにのこして)
ピノッキオと番犬のアリドーロは、土煙をあとに残して
(みちのとおくへすがたをけしてしまいました。)
道の遠くへ姿を消してしまいました。