ピノッキオの冒険 40

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問題文
(ばしゃは、がらがらとまちのとおりをはしりだしました。)
馬車は、ガラガラと町の通りを走り出しました。
(ぴのっきおは、うれしくてうれしくて、ひとりでにうたがとびだしてきそうです。)
ピノッキオは、うれしくてうれしくて、ひとりでに歌が飛び出してきそうです。
(そのとき、どこかでちいさなこえがきこえてきました。)
その時、どこかで小さな声が聞こえてきました。
(「おばかさん、どんなめにあわされるかもしらないで」)
「おばかさん、どんな目にあわされるかも知らないで」
(「おやっ」おどろいてあたりをみまわしているうち、)
「おやっ」驚いて辺りを見回しているうち、
(ぴのっきおは、へんなことにきがつきました。)
ピノッキオは、変なことに気がつきました。
(ぴのっきおののっているろばが、ぽろぽろとなみだをながしているのです。)
ピノッキオの乗っているロバが、ぽろぽろと涙を流しているのです。
(「ろばつかいさん、ろばつかいさん。このろば、ないているみたいですよ」)
「ロバ使いさん、ロバ使いさん。このロバ、泣いているみたいですよ」
(「ほっとけ、ほっとけ。そいつはなきむしのろばなのさ。)
「ほっとけ、ほっとけ。そいつは泣き虫のロバなのさ。
(さあ、はしれ、はしれえ」ろばつかいは、ぱちぱちとむちをならします。)
さあ、走れ、走れえ」ロバ使いは、パチパチと鞭をならします。
(ばしゃは、よみちをかぜのようにはしりつづけて、つぎのひのあさはやく、)
馬車は、夜道を風のように走り続けて、次の日の朝早く、
(おもちゃのくにへたどりつきました。)
おもちゃの国へたどり着きました。
(「うわあ」ばしゃからおりたとたん、ぴのっきおもこどもたちも)
「うわあ」馬車から降りたとたん、ピノッキオも子供たちも
(おもわずめをまんまるにしてしまいました。)
思わず目をまんまるにしてしまいました。
(めのまえに、ゆめのなかにでもでてきそうなゆうえんちがきらきらとかがやいていました。)
目の前に、夢の中にでも出てきそうな遊園地がきらきらと輝いていました。
(くるくるとまわるかんらんしゃ。ごーごーとはしるこーすたー。)
くるくると回る観覧車。ゴーゴーと走るコースター。
(ゆうえんちはすてきなのりものやあそびどうぐでいっぱいです。)
遊園地は素敵な乗り物や遊び道具でいっぱいです。
(「みんな、びっくりしたらしいね」)
「みんな、びっくりしたらしいね」
(ろばつかいがこどもたちにわらいかけました。)
ロバ使いが子供たちに笑いかけました。
(「でも、おどろくのはまだはやい。もっとすばらしいところが)
「でも、驚くのはまだ早い。もっと素晴らしい所が
(いくつもいくつもあるんだよ」)
いくつもいくつもあるんだよ」
(ろばつかいのことばは、うそではありませんでした。)
ロバ使いの言葉は、嘘ではありませんでした。
(ゆうえんちばかりではありません。)
遊園地ばかりではありません。
(どのひろばにも、しばいごややみせものごやがずらりとならんで)
どの広場にも、芝居小屋や見せ物小屋がずらりと並んで
(さかんにこどもたちをよびあつめています。)
盛んに子供たちを呼び集めています。
(そのそばで、おおごえをはりあげているのはたべものやです。)
そのそばで、大声を張り上げているのは食べ物屋です。
(「さあ、いらっしゃい、いらっしゃい。おかねはいちえんもいらないよ。)
「さあ、いらっしゃい、いらっしゃい。お金は一円もいらないよ。
(すきなものをどんどんもっておいきなさい。さあ、いらっしゃい、いらっしゃい」)
好きな物をどんどん持っておいきなさい。さあ、いらっしゃい、いらっしゃい」
(とおりはとおりで、ここもやはりこどもたちでいっぱいでした。)
通りは通りで、ここもやはり子供たちでいっぱいでした。
(「おにごっこするもの、よっといで」「かくれんぼするものよっといで」)
「おにごっこするもの、よっといで」「かくれんぼするものよっといで」
(「だれか、ぼくとたこあげしてあそばないか」)
「誰か、僕と凧揚げして遊ばないか」
(「はなび、はなび。だれかはなびをやらないか」)
「花火、花火。誰か花火をやらないか」
(あちらこちらからあがるこどもたちのこえがひとつになって、)
あちらこちらからあがる子供たちの声がひとつになって、
(とおりもひろばもゆうえんちも、みみがいたくなるほどのにぎやかさ。)
通りも広場も遊園地も、耳が痛くなるほどのにぎやかさ。
(ぴのっきおとがりがりぼうやのまわりにも、おおぜいのこどもたちがあつまってきました。)
ピノッキオとガリガリ坊やの周りにも、大勢の子供たちが集まってきました。
(「きみ、きみ。きみたち、ここははじめてかい?」)
「きみ、きみ。きみたち、ここは初めてかい?」
(「うん、きたばかりなんだ」)
「うん、来たばかりなんだ」
(「じゃあ、いっしょにおいでよ。ぼくらがいろんなところへあんないしてあげるから」)
「じゃあ、一緒においでよ。僕らがいろんなところへ案内してあげるから」
(「うん、いこう、いこう。まず、かんらんしゃにのりたいな」)
「うん、行こう、行こう。まず、観覧車に乗りたいな」
(「ようし、かんらんしゃのつぎはこーすたーだよ」)
「ようし、観覧車の次はコースターだよ」
(ぴのっきおとがりがりぼうやは、ほかのこどもたちといっしょに)
ピノッキオとガリガリ坊やは、他の子供たちと一緒に
(むちゅうになってあそびはじめました。)
夢中になって遊び始めました。
(こうしていつのまにか、ごかげつほどがたちました。)
こうしていつの間にか、五か月ほどがたちました。
(あるひぴのっきおは、いつものようにゆうえんちであそんでいるとき、)
ある日ピノッキオは、いつものように遊園地で遊んでいるとき、
(がりがりぼうやとばったりでくわしました。)
ガリガリ坊やとばったり出くわしました。
(このところふたりは、べつべつのともだちとあそんでばかりいて、)
このところ二人は、別々の友達と遊んでばかりいて、
(めったにかおをあわせることもなかったのです。)
めったに顔を合わせることもなかったのです。
(「やあ、ぴのっきお」 「なんだ、がりがりぼうやじゃないか」)
「やあ、ピノッキオ」 「なんだ、ガリガリ坊やじゃないか」
(ふたりはしっかりとだきあいました。)
二人はしっかりと抱き合いました。
(「どうだい、ぴのっきお。おもちゃのくにのくらしは?」)
「どうだい、ピノッキオ。おもちゃの国の暮らしは?」
(「ゆめのようさ。がっこうにいかずにすむのがこんなにきもちのいいことだなんて)
「夢のようさ。学校に行かずに済むのがこんなに気持ちのいいことだなんて
(ぼく、ぜんぜんしらなかったよ」)
僕、全然知らなかったよ」
(「まったくだ、まったくだ。がっこうへなんかいくと、)
「まったくだ、まったくだ。学校へなんか行くと、
(せんせいにしかられるばっかりだもんな」)
先生に叱られるばっかりだもんな」
(「ぼく、もうにんげんのこどもになんかなれなくったってへいきさ。)
「僕、もう人間の子供になんかなれなくったって平気さ。
(いつまでもいつまでも、このくにでくらして、おもうぞんぶん)
いつまでもいつまでも、この国で暮らして、思う存分
(あちらこちらをあそびまわってやるつもりなんだ」)
あちらこちらを遊びまわってやるつもりなんだ」
(「ぼくだっておんなじさ。せっかくこんなすてきなところへきたのに)
「僕だっておんなじさ。せっかくこんな素敵なところへ来たのに
(ぼんやりしていたんじゃ、そんしちゃうもんな。まあおたがいに、しっかりやろうぜ)
ぼんやりしていたんじゃ、損しちゃうもんな。まあお互いに、しっかりやろうぜ
(ぴのっきおとがりがりぼうやは、これからもいっそうあそびにはげむことを)
ピノッキオとガリガリ坊やは、これからも一層遊びに励むことを
(かたくちかいあいました。)
かたく誓いあいました。
(それからまた、たべたりあそんだりのまいにちがつづきました。)
それからまた、食べたり遊んだりの毎日が続きました。
(そのあいだというもの、ぴのっきおはおはなしのほんさえひろげてみようとはせず)
その間というもの、ピノッキオはお話の本さえ広げてみようとはせず
(せんにょのこともきれいにわすれて、あさからばんまでおおうかれにうかれてすごしました。)
仙女のこともきれいに忘れて、朝から晩まで大うかれにうかれて過ごしました。
(ところがあるあさ、そのぴのっきおをたいへんにあわてさせるようなことが)
ところがある朝、そのピノッキオを大変に慌てさせるようなことが
(おこったのです。)
起こったのです。