人魚姫 1

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投稿者投稿者ローズマリーいいね4お気に入り登録
プレイ回数3954難易度(4.2) 2817打 長文 かな
原作 アンデルセン
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 777 5700 A 5.9 95.4% 471.4 2822 135 49 2024/11/24
2 kei 4564 C++ 4.8 94.9% 583.6 2813 149 49 2024/11/22
3 baru 4402 C+ 4.7 92.5% 588.7 2820 228 49 2024/12/13
4 なり 4287 C+ 4.6 91.9% 599.9 2817 245 49 2024/11/26

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問題文

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(うみのきしをはるかにはなれた、とおいとおいおきでは)

海の岸をはるかに離れた、遠い遠い沖では

(みずがえめらるどいろにすきとおっています。)

水がエメラルド色に透き通っています。

(そのあおいなみのした、どんなにながいつなもとどかないほど)

その青い波の下、どんなに長い綱も届かないほど

(ふかいふかいうみのそこににんぎょがすんでいました。)

深い深い海の底に人魚が住んでいました。

(みどりやうすむらさきのくさやきがゆらゆらゆらめき、あおいほのおのようなふしぎなひかりのなかを)

緑や薄紫の草や木がゆらゆらゆらめき、青い炎のような不思議な光の中を

(いろとりどりのさかなたちがおよぎまわっています。)

色とりどりの魚たちが泳ぎ回っています。

(このうつくしいうみのそこのもりのなかに、きらきらとそびえたつのが)

この美しい海の底の森の中に、きらきらとそびえ立つのが

(にんぎょのおうさまのおしろでした。)

人魚の王様のお城でした。

(かべはももいろのさんご。まどはきんいろにすきとおったこはく。やねはかいがらです。)

壁は桃色のさんご。窓は金色に透き通った琥珀。屋根は貝殻です。

(そのかいがらのひとつひとつに、おおつぶのしんじゅがはいっているので)

その貝殻のひとつひとつに、大粒の真珠が入っているので

(みずがほんのすこしゆれても、やねじゅうほしをちりばめたようにきらめくのです。)

水がほんの少し揺れても、屋根じゅう星をちりばめたようにきらめくのです。

(にんぎょのおうさまは、なんねんもまえにおきさきをなくされましたが、)

人魚の王さまは、何年も前にお妃を亡くされましたが、

(かわりにしっかりもののおばあさまが、いろいろおせわをなさっていました。)

かわりにしっかり者のおばあさまが、いろいろお世話をなさっていました。

(おばあさまは、みぶんのたかいしるしのかきを、)

おばあさまは、身分の高い印の牡蠣を、

(しっぽにじゅうにこもつけているのがじまんでした。)

しっぽに十二個もつけているのが自慢でした。

(ほかのきぞくは、むっつしかつけるのをゆるされませんでした。)

ほかの貴族は、六つしかつけるのを許されませんでした。

(このおばあさまは、まごのにんぎょひめたちを、それはそれはかわいがっていました。)

このおばあさまは、孫の人魚姫たちを、それはそれはかわいがっていました。

(にんぎょひめはろくにんいました。)

人魚姫は六人いました。

(どのにんぎょひめも、こしからしたはぎんのうろこにおおわれたさかなのしっぽでした。)

どの人魚姫も、腰から下は銀の鱗に覆われた魚のしっぽでした。

(ろくにんのにんぎょひめたちは、みんなきれいでしたが)

六人の人魚姫たちは、みんなきれいでしたが

など

(いちばんしたのにんぎょひめは、だれよりもきれいでした。)

一番下の人魚姫は、誰よりもきれいでした。

(すきとおるようなばらいろのはだと、あおくすんだおおきなひとみ。)

透き通るような薔薇色の肌と、青く澄んだ大きな瞳。

(それにうつくしいこえで、だれよりもじょうずにうたをうたうことができました。)

それに美しい声で、誰よりも上手に歌をうたうことができました。

(にんぎょひめたちは、いちにちじゅうおしろのおおひろまにあつまって、こはくのまどをあけ)

人魚姫たちは、一日中お城の大広間に集まって、琥珀の窓をあけ

(はいってくるさかなたちとたわむれたりしてあそんでいました。)

入ってくる魚たちとたわむれたりして遊んでいました。

(おしろのひろいにわには、ひのようにあかいきや、あおあおとしげったきがありました。)

お城の広い庭には、火のように赤い木や、青々と茂った木がありました。

(ゆらゆらうごきつづけるえだにはきんいろのみがひかり、はなはもえるひのようにかがやいています)

ゆらゆら動き続ける枝には金色の実が光り、花は燃える火のように輝いています

(かぜがなくてうみがしずかにないでいるひは、みずのそこからみあげると)

風がなくて海が静かにないでいる日は、水の底から見上げると

(おひさまが、まるであかいおおきなはなのようにみえました。)

お日さまが、まるで赤い大きな花のように見えました。

(そのはなのしんから、まばゆいひかりがしろいすなのうえまでしまになってふりそそいでいました。)

その花の芯から、まばゆい光が白い砂の上まで縞になって降り注いでいました。

(にんぎょひめたちは、ふわふわしたこのしろいすなじのおしろのにわに)

人魚姫たちは、ふわふわしたこの白い砂地のお城の庭に

(ひとりひとりが、ちいさなかわいいかだんをもっていました。)

ひとりひとりが、小さな可愛い花壇を持っていました。

(おねえさまたちのかだんは、さかなのかたちだったりはなのかたちだったりしました。)

お姉さまたちの花壇は、魚の形だったり花の形だったりしました。

(そして、あらしでしずんだふねから、めずらしいものをひろってきてはかだんをかざりました。)

そして、嵐で沈んだ船から、珍しいものを拾ってきては花壇を飾りました。

(ところがすえっこのにんぎょひめは、おひさまのようにまるいかだんをつくりました。)

ところが末っ子の人魚姫は、お日様のように丸い花壇を作りました。

(しかも、おひさまのような、まっかなはなばかりうえたのです。)

しかも、お日様のような、真っ赤な花ばかり植えたのです。

(ただ、このおひめさまは、かだんのなかにひとつだけ、)

ただ、このお姫さまは、花壇の中にひとつだけ、

(とてもたいせつにしているものがありました。)

とても大切にしているものがありました。

(それは、まっしろなだいりせきでできたうつくしいしょうねんのぞうでした。)

それは、真っ白な大理石でできた美しい少年の像でした。

(やはりなんぱしたふねからうみのそこにしずんできたものでした。)

やはり難破した船から海の底に沈んできたものでした。

(おひめさまは、このいしのしょうねんのそばに、ばらのようにあかいしだれやなぎをうえました。)

お姫さまは、この石の少年のそばに、薔薇のように赤いしだれ柳を植えました。

(みごとにのびたしだれやなぎのえだは、しろいしょうねんのかたからすなのうえまでたれさがりました。)

見事に伸びたしだれ柳の枝は、白い少年の肩から砂の上まで垂れ下がりました。

(しろいすなのうえで、ゆらゆらゆれるしだれやなぎのむらさきいろのかげは)

白い砂の上で、ゆらゆら揺れるしだれ柳の紫色の影は

(たのしくおどっているようで、みていてあきることがありませんでした。)

楽しく踊っているようで、見ていて飽きることがありませんでした。

(にんぎょひめは、いつもおきにいりの、このしろいいしのしょうねんのぞうのそばにすわって)

人魚姫は、いつもお気に入りの、この白い石の少年の像のそばに座って

(うっとりとどこかとおくをながめていました。)

うっとりとどこか遠くを眺めていました。

(きっと、おばあさまにきいたうみのそとのにんげんのせかいを、)

きっと、おばあさまに聞いた海の外の人間の世界を、

(ひとりゆめみていたのでしょう。)

ひとり夢見ていたのでしょう。

(このにんぎょひめは、いつもしずかになにかをかんがえこんでいるふうがわりなこだったのです)

この人魚姫は、いつも静かに何かを考えこんでいる風変わりな子だったのです

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