人魚姫 2
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | kei | 4388 | C+ | 4.5 | 95.9% | 576.1 | 2638 | 110 | 49 | 2024/11/22 |
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問題文
(おばあさまは、ふねやまちのことからにんげんやどうぶつのことまで)
おばあさまは、船や町のことから人間や動物のことまで
(なんでもきかせてくれました。)
何でも聞かせてくれました。
(にんぎょひめたちにとって、まだみたことのないちじょうのはなしは)
人魚姫たちにとって、まだ見たことのない地上の話は
(たのしくてむねがわくわくしました。)
楽しくて胸がわくわくしました。
(なかでもふしぎでたまらないのは、うみのそことはちがって)
なかでも不思議でたまらないのは、海の底とは違って
(はながよいかおりでにおうということと、きのえだからえだへすいすいとぶさかなたちが)
花がよい香りで匂うということと、木の枝から枝へすいすい飛ぶ魚たちが
(きれいなこえでうたっているということでした。)
きれいな声で歌っているということでした。
(おばあさまがさかなといったのは、ことりのことでした。)
おばあさまが魚と言ったのは、小鳥のことでした。
(にんぎょひめたちは、まだとりなどみたことがないので)
人魚姫たちは、まだ鳥など見たことがないので
(おばあさまはさかなといったのでしょう。)
おばあさまは魚と言ったのでしょう。
(「あなたたちもじゅうごさいのおたんじょうびがきたら、うみのうえにでることを)
「あなたたちも十五歳のお誕生日が来たら、海の上に出ることを
(ゆるしてあげますよ。うみのうえにうかびあがって、つきのひかりをあびながら)
許してあげますよ。海の上に浮かび上がって、月の光を浴びながら
(はじめて、おおきなふねやにんげんのまちのあかりをみたときのかんげきは)
初めて、大きな船や人間の町の明かりを見た時の感激は
(いまもわたしはわすれませんよ」と、おばあさまはほほえみながらいいました。)
今も私は忘れませんよ」と、おばあさまは微笑みながら言いました。
(つぎのとし、いちばんうえのおねえさまがじゅうごさいのおたんじょうびをむかえました。)
次の年、一番上のお姉さまが十五歳のお誕生日を迎えました。
(にんぎょひめたちは、ひとつずつとしがちがうので、すえっこのにんぎょひめなどは)
人魚姫たちは、ひとつずつ年がちがうので、末っ子の人魚姫などは
(あとごねんもまたなければ、うみのうえにでることができません。)
あと五年も待たなければ、海の上にでることができません。
(そこで、としうえのおねえさまたちは、いもうとたちにうみのそとではじめてみたことや)
そこで、年上のお姉さまたちは、妹たちに海の外で初めて見たことや
(いちばんすてきだったことを、はなしてきかせるやくそくをしました。)
一番素敵だったことを、話して聞かせる約束をしました。
(みんなは、おばあさまのおはなしだけでなく、)
みんなは、おばあさまのお話だけでなく、
(もっともっとしりたいことでいっぱいだったのです。)
もっともっと知りたいことでいっぱいだったのです。
(すえっこのにんぎょひめは、だれよりもちじょうのことをしりたがりました。)
末っ子の人魚姫は、誰よりも地上のことを知りたがりました。
(このにんぎょひめは、まいばん、あおくすきとおったみずをとおしてうえのほうをみあげていました。)
この人魚姫は、毎晩、青く透き通った水を通して上の方を見上げていました。
(たくさんのさかながおよいでいます。つきやほしも、かすかにひかっています。)
たくさんの魚が泳いでいます。月や星も、かすかに光っています。
(くろいくものようなものがとおりすぎると、おもわずてをふりました。)
黒い雲のようなものが通り過ぎると、思わず手を振りました。
(それは、くじらかおおきなふねだということをしっていたからです。)
それは、鯨か大きな船だということを知っていたからです。
(けれどもふねのひとたちは、かわいいにんぎょのおひめさまが)
けれども船の人たちは、かわいい人魚のお姫さまが
(うみのそこからしろいてをふっているとは、かんがえもしなかったでしょう。)
海の底から白い手を振っているとは、考えもしなかったでしょう。
(いよいよ、いちばんうえのにんぎょひめがじゅうごさいになってうみのうえへでたひ。)
いよいよ、一番上の人魚姫が十五歳になって海の上へ出た日。
(いもうとたちは、おはなしをまちかねていました。)
妹たちは、お話を待ちかねていました。
(「おねえさま、どうだったの?はやくきかせて」)
「お姉さま、どうだったの?早く聞かせて」
(「すてきだったわ。しずかなうみのあさせにすわって、)
「素敵だったわ。静かな海の浅瀬に座って、
(つきのひかりにてらされたおおきなまちをながめたの。)
月の光に照らされた大きな町を眺めたの。
(なんびゃくなんぜんというあかりが、ほしのようにかがやいていたわ。)
何百何千という明かりが、星のように輝いていたわ。
(きょうかいのとうからかねのねがきこえてきたし、)
教会の塔から鐘の音が聞こえてきたし、
(にんげんのこえや、きれいなおんがくもきこえてきたわ」)
人間の声や、きれいな音楽も聞こえてきたわ」
(すえっこのにんぎょひめは、どきどきしながらみみをかたむけていました。)
末っ子の人魚姫は、どきどきしながら耳を傾けていました。
(そしてそのばんも、まどべにたってうみのうえをみあげながら)
そしてその晩も、窓辺に立って海の上を見上げながら
(まちのことをかんがえつづけました。)
町のことを考え続けました。
(「ああ、きょうかいのかねのねがひびいてくるみたい・・・」)
「ああ、教会の鐘の音が響いてくるみたい・・・」
(つぎのとし、うみのうえにでることをゆるされたのはにばんめのにんぎょひめでした。)
次の年、海の上に出ることを許されたのは二番目の人魚姫でした。
(「わたしがみずのうえにうかびあがると、ちょうどおひさまがしずむところだったわ。)
「私が水の上に浮かび上がると、ちょうどお日さまが沈むところだったわ。
(そらもうみもいちめんにきんいろにかがやいて、あかいくもやすみれいろのくもが)
空も海も一面に金色に輝いて、赤い雲やすみれ色の雲が
(あたまのうえをしずかにながれていくの。もういきがとまりそうなうつくしさだったわ。)
頭の上を静かに流れていくの。もう息が止まりそうな美しさだったわ。
(そのとき、ひとむれのはくちょうがなみのうえをかすめて、)
その時、一群れの白鳥が波の上をかすめて、
(いま、しずもうとするおひさまめがけてとんでいったの。)
今、沈もうとするお日さま目がけて飛んで行ったの。
(あかやきんいろのくものまえに、ふわふわとしろいべーるをひらめかすようだったわ。)
赤や金色の雲の前に、ふわふわと白いベールをひらめかすようだったわ。
(わたしは、おひさまのほうへおよいでいったの。でも、おひさまはみるまにしずんで)
私は、お日様のほうへ泳いでいったの。でも、お日様は見る間に沈んで
(ばらいろにかがやいていたそらもうみも、しだいにくらくなったわ・・・」)
薔薇色に輝いていた空も海も、しだいに暗くなったわ・・・」