吾輩は猫である

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プレイ回数323難易度(3.6) 535打 長文 かな

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問題文

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(わがはいはねこである。なまえはまだない。)

吾輩は猫である。名前はまだ無い。

(どこでうまれたかとんとけんとうがつかぬ。)

どこで生れたかとんと見当がつかぬ。

(なんでもうすぐらいじめじめしたところで)

何でも薄暗いじめじめした所で

(にゃーにゃーないていたことだけはきおくしている。)

ニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。

(わがはいはここではじめてにんげんというものをみた。)

吾輩はここで始めて人間というものを見た。

(しかもあとできくとそれはしょせいという)

しかもあとで聞くとそれは書生という

(にんげんじゅうでいちばんどうあくなしゅぞくであったそうだ。)

人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。

(しかしそのとうじはなんというかんがえもなかったから)

しかしその当時は何という考えもなかったから

(べつだんおそろしいともおもわなかった。)

別段恐しいとも思わなかった。

(ただかれのてのひらにのせられてすーともちあげられたとき)

ただ彼の掌に載せられてスーと持ち上げられた時

(なんだかふわふわしたかんじがあったばかりである。)

何だかフワフワした感じがあったばかりである。

(てのひらのうえですこしおちついてしょせいのかおをみたのが)

掌の上で少し落ちついて書生の顔を見たのが

(いわゆるにんげんというもののみはじめであろう。)

いわゆる人間というものの見始めであろう。

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