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問題文
(せかいにねがいを)
世界に願いを
(しあわせのきのみをつむぐらぷらんか)
幸せの木の実を紡ぐ、ラプランカ
(みこであるらぷらんかがつむぐきのみは)
御子(みこ)であるラプランカが紡ぐ木の実は
(ひとつのみでひとつひとのねがいをかなえる)
一つの実で一つ、人の願いを叶える
(ひとのあいにかこまれしゅくふくのひがともる)
人の愛に囲まれ 祝福の火が燈る
(きのみをつむぎます)
木の実を紡ぎます
(ひとつのいのちうまれあたたかくつつまれる)
ひとつの命生まれ 温かく包まれる
(うつくしいとりがきのみをみていた)
美しい鳥が木の実を見ていた
(そして1にちめのよるがおとずれた)
そして1日目の夜が訪れた
(ふをにぎりししゅくめいそのすがたかがやかし)
符を握りし宿命 その姿輝かし
(きのみをつむぎます)
木の実を紡ぎます
(ふくかぜのぞみかたるすこやかにそだてたし)
吹く風望み語る 健やかに育てたし
(うつくしいとりがきのみをみていた)
美しい鳥が木の実を見ていた
(そして2にちめのよるがおとずれた)
そして2日目の夜が訪れた
(みをつつむきぬごろもあたらしきにおいかな)
身を包む絹衣 新しき匂いかな
(きのみをつむぎます)
木の実を紡ぎます
(みつめるすがたやがてあまのみたまとなりて)
見つめる姿やがて 天(あま)の御魂(みたま)となりて
(うつくしいとりがきのみをみていた)
美しい鳥が木の実を見ていた
(そして3にちめのよるがおとずれた)
そして3日目の夜が訪れた
(よきこえのかなでしはこだましよをつつんで)
良き声の奏でしは 木魂(こだま)し世を包んで
(きのみをつむぎます)
木の実を紡ぎます
(よいのころにながめしおだやかなひみおくる)
宵の頃に眺めし 穏やかな陽見送る
(よろこびのかがやきをしかといだけば)
喜びの輝きをしかと抱けば
(ようらんのみくにはかがやきまし)
揺籃の御国は輝き増し
(うつくしいとりがきのみにちかづいた)
美しい鳥が木の実に近づいた
(そして4にちめのよるがおとずれた)
そして4日目の夜が訪れた
(いにしえのことつたえしんじいきていくこと)
古の言(こと)伝え 信じ生きて行くこと
(きのみをつむぎます)
木の実を紡ぎます
(いたむこころこらえつおもいつよくなりぬる)
痛む心堪(こら)えつ 想い強くなりぬる
(うつくしいとりがきのみをたべた)
美しい鳥が木の実を食べた
(そして5にちめのよるがおとずれた)
そして5日目の夜が訪れた
(むくいなどのぞまずにまもりぬくこのしめい)
報いなど望まずに 守り抜くこの使命
(きのみをつむぎます)
木の実を紡ぎます
(むまはときをきざみてきたるはんえいのとき)
夢魔(むま)は時を刻みて 来たる繁栄のとき
(うつくしいとりがきのみをたべた)
美しい鳥が木の実を食べた
(そして6にちめのよるがおとずれた)
そして6日目の夜が訪れた
(ながきよのけいふくがたえぬことをねがいて)
永き世の慶福が 絶えぬことを願いて
(きのみをつむぎます)
木の実を紡ぎます
(なみのようにさざめくむねのうちのよくねん)
波のようにさざめく 胸の内の欲念
(うつくしいとりがきのみをたべた)
美しい鳥が木の実を食べた
(そして7にちめのよるがおとずれた)
そして7日目の夜が訪れた
(やすらかなときのなかゆめうつつをゆきかう)
安らかな時の中 夢現を行き交う
(きのみをつむぎます)
木の実を紡ぎます
(やいばをとぐゆうやみやしゃのこころとなりて)
刃(やいば)を研ぐ夕闇 夜叉の心となりて
(やみのなかたれびとがふきすさぶかぜ)
闇の中 誰人(たれびと)が 吹きすさぶ風
(みみにとどくざわめきあくいんか)
耳に届くざわめき悪因か
(とりがみをくいちらかした)
鳥が実を食い散らかした
(そして8にちめのよるがおとずれた)
そして8日目の夜が訪れた
(ここちよきねのしらべいつかとぎれきえゆく)
心地よき音(ね)の調べ いつか途切れ消え行く
(きのみをつむぎます)
木の実を紡ぎます
(こうじんのちになりてあしきこえがこわくす)
黄塵(こうじん)の地になりて 悪しき声が蠱惑す
(よごれたとりがきのみをぬすんでにげていった)
汚れた鳥が木の実を盗んで逃げて行った
(そして9にちめのよるがおとずれた)
そして9日目の夜が訪れた
(とこよをねがうこころとまつせしせきえんよ)
常世を願う心 塗抹せし積怨よ
(きのみをつむぎます)
木の実を紡ぎます
(とぐろとなるひびきはやみよにとどろくとき)
蜷局(とぐろ)となる響きは 闇夜に轟く閧(とき)
(よごれたとりがきのみをぬすんでにげていった)
汚れた鳥が木の実を盗んで逃げて行った
(そして10にちめのよるがおとずれた)
そして10日目の夜が訪れた
(びゃくちせしよくのむれむじょうのかんかまじえ)
びゃく地(ち)せし欲の群れ 無常の干戈(かんか)交え
(きのみをつむいでいます)
木の実を紡いでいます・・・
(どうめきのらんしんよすべてをもやしつくせ)
百目鬼(どうめき)の乱心よ すべてを燃やし尽くせ
(よごれたとりがきのみをうばいあった)
汚れた鳥が木の実を奪い合った
(そして100にちめのよるがおとずれた)
そして100日目の夜が訪れた
(ちよにいさかいしものからをわりてきよめよ)
千代(ちよ)に諍(いさか)いしもの 殻を割りて清めよ
(きのみをつむぎます)
木の実を紡ぎます
(せんれいのやいられしたみはここにつどわん)
洗礼の矢射られし 民はここに集わん
(とりはねむりよあけはこなかった)
鳥は眠り、夜明けは来なかった
(そして1000にちめのよるがおとずれた)
そして1000日目の夜が訪れた
(らぷらんかはみをつむぎたくない)
ラプランカは実を紡ぎたくない
(えいえんにねむれせいもしもないせかいで)
永遠に眠れ、生も死も無い世界で
(さまよえるたましいたちてんけいにみちびかれて)
彷徨える魂たち 天啓に導かれて
(まようことなかれみちのさきこそがりそうのち)
迷うことなかれ道の先こそが理想の地
(にびいろのたねとなりぬれ)
鈍色の種となりぬれ