蒼玉の泪
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歌詞(問題文)
(しおかぜがきらめくちいさなしまのはずれ)
潮風が煌めく 小さな島の外れ
(うたをあいするしょうじょがくらしていました)
歌を愛する少女が暮らしていました
(おさななじみのせいねんにそっとおもいをよせて)
幼馴染の青年に そっと想いを寄せて
(かれのたびだちみおくりひとりのこされた)
彼の旅立ち見送り 独り残された
(このちへかえるときにはおもいつたえあうという)
この故郷へ帰る時には 想い伝え合うという
(やくそくだけがみたすひびみしらぬふねながれつくまでは)
約束だけが満たす日々 見知らぬ船 流れ着くまでは
(おとずれたおとこはしょうじょにこいこがれて)
訪れた男は 少女に恋焦がれて
(とおいゆたかなくにのおうじとなのりました)
遠い豊かな国の 王子と名乗りました
(あなたこそわたしのきさきともにまいりましょう)
「貴女こそ私の妃 共に参りましょう」
(さすればしまにはめぐみがあふれるだろう)
さすれば 島には恵みが溢れるだろう
(そのてをとったおうじにしゅくふくのこえがあがる)
その手を取った王子に 祝福の声が上がる
(ついにとらわれふねのなかしょうじょはひかりさすおうこくへ)
終に囚われ船の中 少女は光射す王国へ
(ふるさとをしのんでしょうじょはうみをのぞむ)
故郷を偲んで少女は海を望む
(がらすがはばむけしきのやくそくははるかかなたに)
硝子が阻む記憶の約束は遥か彼方に
(めでたいしきのひとどいたせいねんのてがみ)
目出度い結婚式の日 届いた青年の手紙
(にじんだあおいいんくでつづられたもじは)
滲んだ蒼いインクで綴られた文字は
(おめでとうというたったひとことのみ)
「おめでとう」という たった一言のみ
(しんげつのよるしょうじょはこころをとざすやみのろうごく)
新月の夜 少女は心を閉ざす 闇の牢獄
(しおかぜにうかんだごうかなふねのうえにいくせんのほうせきかざるはなよめ)
潮風に浮かんだ豪華な船の上に 幾千の宝石飾る花嫁
(おうじとのえいえんのあいをあなたはちかいますか)
「王子との永遠の愛を 貴方は誓いますか?」
(しんぷのといかけにあおのゆびわをはずした)
神父の問いかけに 蒼の指輪を外した
(いいえ、わたしにはだいじなひとがいます)
「いいえ、私には大事な人がいます」
(うわべをかざれどわたしはあなたをあいせないさいごにほほえむ)
上辺を飾れど 私は貴方を愛せない 最期に微笑む
(さようなら)
「さようなら」
(のろわれたせんりつ)
呪われた旋律
(ひびいたうみのそこにそうぎょくのほうせきとともにしずんだはなよめ)
響いた海の底に 蒼玉の宝石と共に沈んだ花嫁
(わたしのおもいよこのうみにとけてゆけ)
私の想いよ この海に溶けてゆけ
(よせてはかえすなみにねがいをこめて)
寄せては返す波に 願いを込めて
(せいねんのもとへやくそくがとどくでしょう)
青年の元へ約束が届くでしょう
(まんげつのうみかすかにきこえるうた)
満月の海 微かに聞こえる歌
(なみだをながしてくれて、ありがとう)
「泪を流してくれて、ありがとう」