意味がわかると怖い話 死因に関する占い

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意味がわかると怖い話です。
語り手は、自分が溺れて死ぬと思っていました。ですがそんな気配はまったくありません。そして語り手は聞き間違えた可能性に気づきました。「溺死」ではなく「轢死」だと……。



 溺死と轢死。

 似ている語感だけに聴き間違えてしまったのでしょう。些細なミスが命取りになることは多分にしてあります。何気ない日常にこそ、危険は近くまで迫っているのかもしれません。
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 モロ 6214 A++ 6.3 98.3% 258.6 1634 27 25 2024/10/27
2 もっちゃん先生 4823 B 5.0 95.5% 322.6 1632 76 25 2024/12/21
3 お湯 4041 C 4.3 94.1% 379.3 1634 101 25 2024/12/21
4 れん 3446 D 3.9 88.8% 413.7 1631 205 25 2024/12/19
5 あっかんbーたろ 3236 E++ 3.6 89.0% 441.9 1630 200 25 2024/12/20

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問題文

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(あるひ、わたしはまちかどでうらないしというろうじんにであった。)

ある日、私は街角で占い師という老人に出会った。

(そのうらないしは、ひとがいつ、どんなしにかたをするのかをうらなうというのだ。)

その占い師は、人がいつ、どんな死に方をするのかを占うと言うのだ。

(そこでわたしは、きょうみほんいでじぶんのしいんをきいてみることにした。)

そこで私は、興味本位で自分の死因を聞いてみることにした。

(ろうじんはまがまがしいてつきでなにやらまぐをあやつると、ぶつぶつとじゅもんのようなことば)

老人は禍々しい手つきで何やら魔具をあやつると、ぶつぶつと呪文のような言葉

(をとなえはじめた。そして、かぼそくしわがれたこえでふたことだけ、ぼそりとつぶやいた。)

を唱え始めた。そして、か細くしわがれた声で二言だけ、ぼそりと呟いた。

(それによると、どうやらわたしはさんねんごのしちがつなのかにおぼれてしぬらしい。)

それによると、どうやら私は三年後の七月七日に溺れて死ぬらしい。

(そのときのわたしはそのことをほんきにしておらず、たいしてきにもしていなかった。)

その時の私はその事を本気にしておらず、大して気にもしていなかった。

(つきひはながれわたしがしぬとされるひがやってきた。さしてきにしていなかったわたしだが)

月日は流れ私が死ぬとされる日がやって来た。さして気にしていなかった私だが

(あらためていしきしはじめるととたんにふあんがつのりはじめた。いちおうねんのため、)

改めて意識し始めると途端に不安が募り始めた。一応念の為、

(まんがいちということもあるし、なにもしないよりはましだろうとかんがえて、)

万が一ということもあるし、何もしないよりはマシだろうと考えて、

(わたしはあらゆるかのうせいをこうりょし、たいさくをこうじることにした。)

私はあらゆる可能性を考慮し、対策を講じることにした。

(そのひはいっさいののみものをくちにいれず、(すいぶんはかじゅうおおめのくだものをとることにし)

その日は一切の飲み物を口に入れず、( 水分は果汁多めの果物を取ることにし

(た。)おふろにはいらないのはもちろんのこと、みずばのちかくにはちかづかないように)

た。)お風呂に入らないのはもちろんのこと、水場の近くには近づかないように

(した。おそれるべきは「えきたい」で、それいがいでしぬことはない。)

した。恐れるべきは「液体」で、それ以外で死ぬことはない。

(まあこれもそのうらないがあたっているというぜんていなんだけど・・・・・・。)

まあこれもその占いが当たっているという前提なんだけど……。

(わたしはいま、いえのそとにでて、あるいていどうしている。なにがしいんかわからないいじょう、)

私は今、家の外に出て、歩いて移動している。何が死因かわからない以上、

(そとをであるくのはきけんなのだろうが、どうしてもはずせないようじができてしまった。)

外を出歩くのは危険なのだろうが、どうしても外せない用事ができてしまった。

(いのちにはかえられないとおもうだろうが、いきのびるのをかていするのであれば)

命には変えられないと思うだろうが、生き延びるのを仮定するのであれば

(はずすことはできない、そんなようじであった。)

外すことはできない、そんな用事であった。

(でもじっさいはどうなのだろうか?)

でも実際はどうなのだろうか?

など

(むかうさきのちかくにかわがあるが、ちかづくつもりはもうとうない。)

向かう先の近くに川があるが、近づくつもりは毛頭ない。

(くるまにのるよていもないから、「うんてんしゅがとつぜんきぜつしてせいぎょふのうになりかわにつっこむ)

車に乗る予定もないから、「運転手が突然気絶して制御不能になり川に突っ込む

(」、なんてこともない。くるまにひかれてふきとんださきがかわだった。)

」、なんて事もない。車に轢かれて吹き飛んだ先が川だった。

(とかのほうがまだかのうせいとしてありそうだ。もっともそのばあい、しいんはべつになりそ)

とかの方がまだ可能性としてありそうだ。もっともその場合、死因は別になりそ

(うだが。・・・・・・ん?まてよ・・・・・・そうか、まずい!そのかのうせいがあった!)

うだが。……ん? まてよ……そうか、まずい! その可能性があった!

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