(怖い話)「ヒッチハイク」1
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 哀歌🌙💜 | 4205 | C | 4.4 | 94.5% | 643.9 | 2875 | 167 | 49 | 2024/09/24 |
2 | 小5 | 3547 | D+ | 3.6 | 96.6% | 779.4 | 2864 | 99 | 49 | 2024/11/13 |
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問題文
(いまから7ねんほどまえのはなしになる。)
今から7年ほど前の話になる。
(おれはだいがくをそつぎょうしたが、しゅうしょくもきまっていないありさまだった。)
俺は大学を卒業したが、就職も決まっていない有様だった。
(しょうらい、おいつめられないとうごかないたいぷで(てすともいちやづけたいぷだ))
生来、追い詰められないと動かないタイプで(テストも一夜漬けタイプだ)
(「まぁなんとかなるだろう」とおきらくにじぶんにいいきかせ、ばいとをつづけていた。)
「まぁ何とかなるだろう」とお気楽に自分に言い聞かせ、バイトを続けていた。
(そんなそのとしのまなつ、あくゆうのかずやといえでだらだらはなしていると)
そんなその年の真夏、悪友のカズヤと家でダラダラ話していると
(なぜか「ひっちはいくでにほんをおうだんしよう」というはなしにとび、)
なぜか「ヒッチハイクで日本を横断しよう」と言う話に飛び、
(そのけいかくにねっちゅうすることになった。)
その計画に熱中する事になった。
(そのまえに、このあくゆうのしょうかいをかんたんにすませたいとおもう。)
その前に、この悪友の紹介を簡単に済ませたいと思う。
(このかずやもおれとおなじだいがくで、にゅうがくのじきにしりあった。)
このカズヤも俺と同じ大学で、入学の時期に知り合った。
(こいつはとんでもないおんなずきで、あたまとかはんしんはべつというてんけいてきなやつだ。)
コイツはとんでもない女好きで、頭と下半身は別という典型的なヤツだ。
(だが、ねはそこぬけにあかるくうらおもてもないおとこなので、)
だが、根は底抜けに明るく裏表も無い男なので、
(おんなかんけいでとらぶるはかかえても、おとこともだちはおおかった。)
女関係でトラブルは抱えても、男友達は多かった。
(そんななかでも、かずやはおれといちばんうまがあった。)
そんな中でも、カズヤは俺と一番ウマが合った。
(そこまでめいろうかいかつではないおれとは、ほぼせいはんたいのせいかくなのだが。)
そこまで明朗快活ではない俺とは、ほぼ正反対の性格なのだが。
(ひっちはいくのけいかくのはなしにもどそう。)
ヒッチハイクの計画の話に戻そう。
(けいかくといってもずさんなものであり、まずほっかいどうまでくうろでいき、)
計画と言ってもズサンなモノであり、まず北海道まで空路で行き、
(そこからひっちはいくでじもとのきゅうしゅうにもどってくる、というけいかくだった。)
そこからヒッチハイクで地元の九州に戻ってくる、と言う計画だった。
(かずやは「とおったじもとの、さいていでもひとりのおんなとがったいする!」と、)
カズヤは「通った地元の、最低でも一人の女と合体する!」と、
(おんなずきならではのげせわなもくてきもあったようだ。)
女好きならではの下世話な目的もあったようだ。
(まぁ、おれもたびのたのしみだけではなく、そういうきたいもしていたのだが・・・)
まぁ、俺も旅の楽しみだけではなく、そういう期待もしていたのだが・・・
(かずやはちょうはつをうしろでたばね、いっけんばーてんふうのやさおとこなので)
カズヤは長髪を後ろで束ね、一見バーテン風の優男なので
(こいつとなんぱにいって、いいおもいはたしかにしたことがあった。)
コイツとナンパに行って、良い思いは確かにした事があった。
(そんなこんなで、ばいとのちょうききゅうかしんせいや(おれはちょうどべつのばいとをさがすいしが)
そんなこんなで、バイトの長期休暇申請や(俺は丁度別のバイトを探す意思が
(あったのでやめ、かずやはきゅうかをもらった)、ほっかいどうまでのこうくうけん、)
あったので辞め、カズヤは休暇をもらった)、北海道までの航空券、
(きょだいなりゅっくにつめたきがえ、げんきんなどをよういし、)
巨大なリュックに詰めた着替え、現金などを用意し、
(けいかくから3しゅうかんごには、おれたちはきじょうにいた。)
計画から3週間後には、俺達は機上にいた。
(さっぽろにとうちゃくし、ちゅうしょくをすませてしないをさんさくした。)
札幌に到着し、昼食を済ませて市内を散策した。
(なれないひこうきにのったせいか、おれはつかれのせいでゆうがたにはほてるにもどり、)
慣れない飛行機に乗ったせいか、俺は疲れのせいで夕方にはホテルに戻り、
(かずやはよるのまちにきえていった。そのひはかずやはかえってこず、よくあさほてるの)
カズヤは夜の街に消えていった。その日はカズヤは帰ってこず、翌朝ホテルの
(ろびーでさいかいした。にやついてゆびでわっかをつくり、okまーくをしている。)
ロビーで再会した。にやついて指でワッカをつくり、OKマークをしている。
(さくやはどうやら、なんぱしたおんなとうまくいったようだ。)
昨夜はどうやら、ナンパした女と上手く行ったようだ。
(さぁ、いよいよひっちはいくのはじまりだ。)
さぁ、いよいよヒッチハイクの始まりだ。
(ひっちはいくなどふたりともじんせいではじめてのたいけんで、さすがにうきうきしていた。)
ヒッチハイクなど二人とも人生で初めての体験で、流石にウキウキしていた。
(なんにちまでにこのきょりまでいくなどめんみつなけいかくはなく、)
何日までにこの距離まで行くなど綿密な計画はなく、
(ただ「いってくれるところまで」というおおざっぱなけいかくだ。)
ただ「行ってくれるところまで」という大雑把な計画だ。
(まぁしかし、そうそうとまってくれるものではなかった。)
まぁしかし、そうそう止まってくれるものではなかった。
(1じかんほどねばったが、いっこうにとまってくれない。)
1時間ほど粘ったが、一向に止まってくれない。
(「ひるよりよるのほうがとまってくれやすいんだろう」などとはなしていると、)
「昼より夜のほうが止まってくれやすいんだろう」などと話していると、
(ようやくかいしから1じかんはんごに、さいしょのくるまがとまってくれた。)
ようやく開始から1時間半後に、最初の車が止まってくれた。
(おなじしないまでだったが、なんかするのできょりをかせいだのはかせいだ。)
同じ市内までだったが、南下するので距離を稼いだのは稼いだ。
(きょりがみじかくてもうれしいものだ。よるのほうがとまってくれやすいのでは?という)
距離が短くても嬉しいものだ。夜の方が止まってくれやすいのでは?という
(そうぞうは、いがいにあたりだった。いちばんおおかったのが、ちょうきょりとらっくだ。)
想像は、以外に当たりだった。一番多かったのが、長距離トラックだ。
(きょりもかせげるし、まずわるいひとはいないし、かなりこうりつがよかった。)
距離も稼げるし、まず悪い人はいないし、かなり効率が良かった。
(みっかめになると、おれたちはなれたもので、ちょうきょりとらっくのおにいさんようには)
三日目になると、俺達は慣れたもので、長距離トラックのお兄さん用には
(たばこなどのおみやげ、ふつうしゃのいっぱんじんにはあめだまなどのおみやげ、とかってにきめ、)
タバコ等のお土産、普通車の一般人には飴玉等のお土産、と勝手に決め、
(こんびにでじぜんにかっていた。とくにたばこはよろこばれた。)
コンビニで事前に買っていた。特にタバコは喜ばれた。
(ふつうしゃにのったときもしゃべりずきなかずやのおかげで、つねにしゃないはわらいにみちていた)
普通車に乗った時も喋り好きなカズヤのおかげで、常に車内は笑いに満ちていた
(おんなのこ2~3にんぐみのくるまもあったが、しょうじき、いいおもいはなんどかしたものだった。)
女の子2〜3人組の車もあったが、正直、良い思いは何度かしたものだった。
(よっかめにはほんしゅうにとうちゃくしていた。)
四日目には本州に到着していた。