(怖い話)「ヒッチハイク」8
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | まんまるまるこ | 6318 | S | 6.5 | 96.2% | 273.5 | 1798 | 70 | 31 | 2024/11/04 |
2 | zero | 5871 | A+ | 6.1 | 96.1% | 296.5 | 1814 | 73 | 31 | 2024/09/23 |
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問題文
(あくむだった。たのしかったはずのひっちはいくのたびが、なぜこんなことに・・・)
悪夢だった。楽しかったはずのヒッチハイクの旅が、なぜこんな事に・・・
(いまではあまりのとっぴなてんかいにおびえるだけだったが、きゅうにあのへんたいいっかにたいして)
今ではあまりの突飛な展開に怯えるだけだったが、急にあの変態一家に対して
(いかりがこみあげてきた。「あのきゃんぴんぐかーをぶんどって、やまをおりるても)
怒りがこみ上げて来た。「あのキャンピングカーをブンどって、山を降りる手も
(あるな。あのじじぃどもをぶんなぐってでも。おおおとこがいないいまが)
あるな。あのジジィどもをブン殴ってでも。大男がいない今が
(ちゃんすじゃないのか?まってるって、おおおとこのことじゃないのか?」)
チャンスじゃないのか?待ってるって、大男の事じゃないのか?」
(かずやがこごえでいった。しかし、おれはむこうがおれたちにきづいてないいじょう、)
カズヤが小声で言った。しかし、俺は向こうが俺達に気づいてない以上、
(このままかくれて、やつらがとおりすぎるのをまつほうがとくさくにおもえた。)
このまま隠れて、奴らが通り過ぎるのを待つ方が得策に思えた。
(おんなのこのこともきになる。やつらがさったらどあをあけてでもたしかめるつもりだった)
女の子の事も気になる。奴らが去ったらドアを開けてでも確かめるつもりだった
(そのむねをかずやにつたえると、しぶしぶうなずいた。)
その旨をカズヤに伝えると、しぶしぶ頷いた。
(それから15ふんほどたったとき。「~ちゃんきたよ~!(ききとれない)」)
それから15分程経った時。「〜ちゃん来たよ〜!(聞き取れない)」
(ははのこえがした。まっていたあるじがちゅうしゃじょうにとうちゃくしたらしい。)
母の声がした。待っていた主が駐車場に到着したらしい。
(なにやらだんしょうしているこえがきこえるが、よくききとれない。)
何やら談笑している声が聞こえるが、よく聞き取れない。
(ふたたびといれにむかってくるあしおとがきこえてきた。くちぶえ・・・あいつだ!!!)
再びトイレに向かって来る足音が聞こえて来た。口笛・・・アイツだ!!!
(けいかいにくちぶえをふきながら、おおおとこがしょうをたしているらしい。じょしといれのなきごえが)
軽快に口笛を吹きながら、大男が小を足しているらしい。女子トイレの泣き声が
(いちだんとはげしくなった。なぜだ?なぜきづかない?)
一段と激しくなった。何故だ?何故気づかない?
(やがてなきさけぶこえがだんまつまのようなぜっきょうにかわり、ふっときえた。)
やがて泣き叫ぶ声が断末魔の様な絶叫に変わり、フッと消えた。
(なにかされたのか?みつかったのか!?)
何かされたのか?見つかったのか!?
(しかしおおおとこはだんしといれにいるし、ほかのかぞくがじょしといれにはいったけいせきもない。)
しかし大男は男子トイレにいるし、他の家族が女子トイレに入った形跡も無い。
(やがて、くちぶえとともにおおおとこがといれをでていった。)
やがて、口笛と共に大男がトイレを出て行った。
(おんなのこがといれからつれだされてはしないか、としんぱいになり、きけんをかえりみずに、)
女の子がトイレから連れ出されてはしないか、と心配になり、危険を顧みずに、
(いっしゅんだけといれのうらてからおれがかおをのぞかせた。)
一瞬だけトイレの裏手から俺が顔を覗かせた。
(てんがろんはっとにすーつすがたの、おおおとこのあるくせなかがみえる。)
テンガロンハットにスーツ姿の、大男の歩く背中が見える。
(「ここだったよなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」)
「ここだったよなぁぁぁぁぁぁァァ!!!!!」
(ふいにおおおとこがさけんだ。おれはあたまをひっこめた。ついにみつかったか!?)
ふいに大男が叫んだ。俺は頭を引っ込めた。ついに見つかったか!?
(かずやはきのぼうをつよくにぎりしめている「そうだそうだ!」「つみぶかかったよね!」)
カズヤは木の棒を強く握りしめている「そうだそうだ!」「罪深かったよね!」
(とちちとはは。ふたごのおっさんのわらいごえ。「なきさけんだよなぁぁぁ!!」とおおおとこ。)
と父と母。双子のオッサンの笑い声。「泣き叫んだよなァァァ!!」と大男。
(「うんうん!」「ないたないた!!くいあらためた!!はれるや!!」とちちとはは。)
「うんうん!」「泣いた泣いた!!悔い改めた!!ハレルヤ!!」と父と母。
(ふたごのおっさんのわらいごえ。なにをいっているのか?)
双子のオッサンの笑い声。何を言っているのか?
(どうやら、おれたちのことではないらしいが・・・)
どうやら、俺達の事ではないらしいが・・・
(やがて、きゃんぴんぐかーのえんじんおとがきこえ、くるまはさっていった。)
やがて、キャンピングカーのエンジン音が聞こえ、車は去って行った。
(あたりはもうかんぜんにあかるくなっていた。)
辺りはもう完全に明るくなっていた。