テイム

(ああわたしでいきていてほしい)

嗚呼　私で生きていてほしい

(あああなたがかいころしてもいい)

嗚呼　あなたが飼い殺しても良い

(ねえねえねえだってわたしでいきていくでしょ)

ねえねえねえ　だって私で生きていくでしょ

(あなたひとりはなれたらくるしそう)

あなたひとり　離れたら苦しそう

(まあとおくにはいけないね)

まあ、遠くには行けないね

(いまみえるぜんぶこのめから)

今見える全部　この眼から

(そうこりつそこしれぬきょうふどこにかくれようね)

総孤立　底知れぬ恐怖　どこに隠れようね

(あなたはひとりいつだってたったひとり)

あなたはひとり　何時だってたったひとり

(じゃわたしがあなたをまもるね)

じゃ、私があなたを守るね

(ねえゆるしてあげるぜんぶぜんぶ)

ねえ、許してあげる　全部　全部

(うらめないてんめいだねたぐりよせて)

恨めない天命だね　手繰り寄せて

(きかないでしらないで)

聞かないで　知らないで

(ぜんぶうらめにでるそのこころからにげよう)

全部裏目に出るその心から逃げよう

(たすけてあげるぜんぶあなたおそうしかくから)

助けてあげる　全部　あなた襲う死角から

(なにがみたいここにいたいでしょ)

何が見たい？ ここにいたいでしょ

(まよいこんででられないおりで)

迷い込んで出られない檻で

(まだあそびたいあそびたいあそびたい)

まだ遊びたい遊びたい遊びたい

(ねえねえねえだってわたしでできていてほしい)

ねえねえねえ　だって私でできていて欲しい

(わたしひとりはなれたらたおれそう)

私ひとり　離れたら倒れそう

(ああとおくにはいかないで)

嗚呼　遠くには行かないで

(それがなんでそうなのかわからない)

それがなんでそうなのか分からない

(そうこどくさかなでるよるここにいるよ)

総孤独　逆撫でる夜　ここにいるよ

(ねえあなたのひとみえいえんにたったひとり)

ねえ、あなたの瞳　永遠にたったひとり

(ああながすちもおなじいろのひと)

嗚呼　流す血も同じ色の人

(ねえおしえてあげるぜんぶぜんぶ)

ねえ、教えてあげる　全部　全部

(ほかにないてんめいだねたぐりよせて)

他にない天命だね　手繰り寄せて

(このよるをぬけだしてぜんぶいいきかせる)

この夜を抜け出して　全部言い聞かせる

(そのこころにいだくうたがい)

その心に抱く疑い

(からしてあげるぜんぶ)

枯らしてあげる　全部

(あなたのいないわたしにはなにがいいかきめられないから)

あなたのいない私には　何がいいか決められないから

(ねざすこころにいいきかせて)

根ざす心に言い聞かせて

(いまなんていったなんでそんなこといった)

今、なんて言った？　なんでそんなこと言った？

(そのめでいまなにをみている)

その眼で今、何を見ている？

(そのめでいまわたしがみえる)

その眼で今、私が見える？

(いらないよそんなのうそもつけないようなもうそうのなかじゃ)

要らないよそんなの　嘘もつけないような妄想の中じゃ

(いらなくなるようだたがいにみえなくなってしまった)

要らなくなるようだ　互いに見えなくなってしまった

(じゃわたしはなにをまもるの)

じゃ、私は何を守るの

(はたしてあげるぜんぶぜんぶ)

果たしてあげる　全部　全部

(ほかにないてんめいだねたぐりよせて)

他にない天命だね　手繰り寄せて

(いかないでいかないで)

行かないで　行かないで

(ぜんぶうらめにでるこのこころからにげよう)

全部裏目に出るこの心から逃げよう

(ふさいであげるこのてでえがくけしきで)

塞いであげる　この手で描く景色で

(なにがいいたにんはいらないでしょ)

何がいい？　他人は要らないでしょ

(いきるいみにいいみきりくれた)

生きる意味に良い見切りくれた

(あなたがかうぼうれい)

あなたが飼う亡霊

(ねえねえねえねえ)

ねえねえねえねえ

(ぜんぶぜんぶぜんぶあなたのせいだよねえ)

全部　全部　全部　あなたのせいだよ　ねえ

(ゆるしてあげないよ)

許してあげないよ

(またであうときにはさびしさもあいもいらないよ)

また出会うときには　寂しさも愛も要らないよ

(ねえさめるこころにひびかせてよ)

ねえ、冷める心に響かせてよ

(またあそびたいあそびたいあそびたい)

また遊びたい遊びたい遊びたい