指環3(終)江戸川乱歩

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プレイ回数805難易度(5.0) 1094打 長文
タグ小説 長文
江戸川乱歩の小説「指環」です。
今はあまり使われていない、漢字や読み方、表現などがありますが、原文のままです。
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 pechi 5639 A 6.4 89.0% 172.7 1110 136 21 2024/10/15
2 daifuku 2821 E+ 3.0 92.6% 357.6 1096 87 21 2024/11/11

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問題文

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(bところが、おめえがしっていながらなんともいいださねえ。)

B ところが、おめえが知って居ながらなんとも言い出さねえ。

(いまにいうかいまにいうかとまちかまえていても、うんともすんともくちをきかねえ。)

今に云うか今に云うかと待ち構えていても、ウンともスンとも口を利かねえ。

(とうとうしんたいけんさのだんどりになっても、まだだまっていやあがる。)

とうとう身体検査の段取りになっても、まだ黙っていやあがる。

(おれあ「さては」とおもったね「こいつはとんだくわせものだぞ。)

俺あ「さては」と思ったね「こいつは飛んだ食わせものだぞ。

(そのままそっとしておいて、あとからひろいにいこうとおもっていやがる」)

そのままソッとして置いて、後から拾いに行こうと思っていやがる」

(あのばあいだが、おれあおかしくなったね。)

あの場合だが、俺あおかしくなったね。

(aふふん、ざまあねえ・・・・・だがまちねえ。するってえと、)

A フフン、ざまあねえ・・・・・だが待ちねえ。するってえと、

(おめえはあれをいったいどこへかくしたんだね。しゃしょうのやつずいぶんきわどいところまで)

おめえはあれを一体どこへ隠したんだね。車掌の奴随分際どい所まで

(しらべやあがった。くちのなかからみみのあなまでくまなくしらべたが、)

検べやあがった。口の中から耳の穴まで隈なく検べたが、

(でも、とうとうみつからなかったじゃないか。)

でも、とうとう見つからなかったじゃないか。

(bおまえもずいぶんおめでてえやろうだな。)

B お前も随分お目出度え野郎だな。

(aはてね。こいつはめんようだね。こうなるてえと、おれあどうもきかずにゃ)

A はてね。こいつは面妖だね。こうなるてえと、俺あどうも聞かずにゃ

(おかれね。そうもったいぶらねえで、こうがくのためにごでんじゅにあずかりたいもんだね。)

置かれね。そう勿体ぶらねえで、後学の為に御伝授に預かり度いもんだね。

(bははは・・・・・まあいいよ。)

B ハハハ・・・・・まあいいよ。

(aよかあねえ、そうじらすもんじゃねえやな。)

A よかあねえ、そう焦らすもんじゃねえやな。

(おれにゃどうもほんとうとはうけとれねえからな。)

俺にゃどうも本当とは受取れねえからな。

(bうそだとおもわれちゃしゃくだから、じゃはなすがね。いかっちゃいけないよ。)

B 嘘だと思われちゃ癪だから、じゃ話すがね。怒っちゃいけないよ。

(じつはね、おめえがこしにさげていたたばこいれのそこへそっとしのばせて)

実はね、おめえが腰に下げていた煙草入れの底へソッとしのばせて

(おいたのさ。それにしても、あのときおまえのしんたいはまるですきだらけだったぜ。)

置いたのさ。それにしても、あの時お前の身体はまるで隙だらけだったぜ。

(はははははは、え、いつそのゆびわをとりもどしたかって、いうまでもねえ、)

ハハハハハハ、エ、いつその指環を取戻したかって、いうまでもねえ、

など

(おめえが、はやくみかんをひろいにいこうと、おおあわてでかいさつぐちをでるときによ。)

おめえが、早く蜜柑を拾いに行こうと、大慌てで改札口を出る時によ。

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