「白昼夢」4 江戸川乱歩
江戸川乱歩の小説「白昼夢」です。
今はあまり使われていない、漢字や読み方、表現などがありますが、原文のままです。
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問題文
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(「しろう」・・・・・・あるいしゃの「しろう」のこうが、わたしのめのまえに、そのちょしゃの)
「屍蝋」・・・・・・ある医者の「屍蝋」の項が、私の目の前に、その著者の
(かびくさいえすがたとともにうかんできた。いったいぜんたい、このおとこはなにをいわんと)
黴くさい絵姿と共に浮んで来た。一体全体、この男は何を云わんと
(しているのだ。なにともしれぬきょうふが、わたしのしんぞうをふうせんだまのようにかるくした。)
しているのだ。何とも知れぬ恐怖が、私の心臓を風船球の様に軽くした。
(「・・・・・・にょうぼうのあぶらぎったしろいどうたいやてあしが、かわいいろうざいくに)
「・・・・・・女房の脂ぎった白い胴体や手足が、可愛い蝋細工に
(なってしまった」「ははははは、おきまりをいってらあ。おまえそれを、)
なって了った」「ハハハハハ、お極りを云ってらあ。お前それを、
(きのうからなんどおさらいするんだい」だれかがぶさほうにどなった。)
昨日から何度おさらいするんだい」誰かが不作法に怒鳴った。
(「おい、しょくん」おとこのちょうしがいきなりおおごえにかわった。)
「オイ、諸君」男の調子がいきなり大声に変った。
(「おれがこれほどいうのがわからんのか。きみたちは、おれのにょうぼうはいえでをした)
「俺がこれ程云うのが分らんのか。君達は、俺の女房は家出をした
(いえでをしたとしんじきっているだろう。ところがな、おい、よくきけ、)
家出をしたと信じ切っているだろう。ところがな、オイ、よく聞け、
(あのおんなはこのおれがころしたんだよ。どうだ、びっくりしたか。わはははははは」)
あの女はこの俺が殺したんだよ。どうだ、びっくりしたか。ワハハハハハハ」
(・・・・・・たちきったようにしょうせいがやんだかとおもうと、いっしゅんかんにもとのきまじめな)
・・・・・・断切った様に笑声がやんだかと思うと、一瞬間に元の生真面目な
(かおがもどってきた。おとこはまたささやきごえではじめた。「それでもう、おんなはほんとうに)
顔が戻って来た。男は又囁き声で始めた。「それでもう、女は本当に
(わたしのものになりきっておわったのです。ちっともしんぱいはいらないのです。)
私のものになり切って了ったのです。ちっとも心配はいらないのです。
(きっすのしたいときにきっすができます。だきしめたいときにはだきしめることも)
キッスのしたい時にキッスが出来ます。抱き締めたい時には抱きしめることも
(できます。わたしはもう、これでほんもうですよ」)
出来ます。私はもう、これで本望ですよ」
(「・・・・・・だがね、ようじんしないとあぶない。わたしはひとごろしなんだからね。)
「・・・・・・だがね、用心しないと危い。私は人殺しなんだからね。
(いつおまわりにみつかるかしれない。そこで、おれはうまいことをかんがえて)
いつ巡査に見つかるかしれない。そこで、俺はうまいことを考えて
(あったのだよ。かくしばしょをね。・・・・・・おまわりだろうがけいじだろうが、)
あったのだよ。隠し場所をね。・・・・・・巡査だろうが刑事だろうが、
(こいつにはおきがつくまい。ほら、きみ、みてごらん。そのしがいはちゃんと)
こいつにはお気がつくまい。ホラ、君、見てごらん。その死骸はちゃんと
(おれのみせさきにかざってあるのだよ」おとこのめがわたしをみた。わたしははっとして)
俺の店先に飾ってあるのだよ」男の目が私を見た。私はハッとして
など
(うしろをふりむいた。いまのいままできのつかなったすぐはなのさきに、)
後を振り向いた。今の今まで気のつかなったすぐ鼻の先に、
(しろいずっくのひおおい・・・・・・「どらっぐ」・・・・・・)
白いズックの日覆・・・・・・「ドラッグ」・・・・・・