桃源郷

(おいでませこことうげんきょう)

おいでませ ここ桃源郷

(かこもみらいもないしんきろう)

過去も未来もない蜃気楼

(いびつなめいろくぐりぬけ)

いびつな迷路 くぐりぬけ

(うつろなたましいまよいこむ)

うつろな魂 迷い込む

(おいでませこことうげんきょう)

おいでませ ここ桃源郷

(あがるたしゃんばらしゃんぐりら)

アガルタ シャンバラ シャングリラ

(いつかはここをはなれても)

いつかはここを離れても

(はなさくたびにおもいだす)

花咲くたびに思い出す

(みなかつておとしたなみだ)

皆かつて落とした涙

(そのひとしずくにりゅうがすむ)

その一滴に龍が棲む

(くらいよあけにかぜがふく)

昏い夜明けに風が吹く

(もものかおりがまどわせる)

桃の香りが惑わせる

(みないまはわすれたなみだ)

皆いまは忘れた涙

(そのひとしずくをとらはのむ)

その一滴を虎は飲む

(くらいよあけにきこえているのは)

昏い夜明けに聴こえているのは

(とおくささやくしんせんのこえ)

遠くささやく神仙の声

(「すなでたてたごてんのやうに)

「砂デ建テタ御殿ノヤウニ

(あめがふればすべてくずれゆく」)

雨ガ降レバ全テ崩レユク」

(「くもでできたばらのやうに)

「雲デ出来タ薔薇ノヤウニ

(かぜがふけばみなうしなはれゆく」)

風ガ吹ケバ皆失ハレユク」

(「すいめんにひくこうろのやうに)

「水面ニ曳ク航路ノヤウニ

(たったの２びょうであわとはじけとぶ」)

タッタノ2秒デ泡トハジケトブ」

(さらわれる・・・)

さらわれる・・・

(ゆれるいしきのむこうがわへ)

揺れる意識の向こう側へ

(おいでませこことうげんきょう)

おいでませ ここ桃源郷

(はなさきみだれるゆーとぴあ)

花咲き乱れるユートピア

(かわいたりせいのなれはてを)

乾いた理性のなれはてを

(ゆめのふちへとさそいだす)

夢の淵へと誘い出す

(おいでませこことうげんきょう)

おいでませ ここ桃源郷

(まはらじゃはしえんだきさなどぅ)

マハラジャ ハシエンダ キサナドゥ

(すべてはうそとわかるけど)

すべては嘘とわかるけど

(はなちるたびにおもいだす)

花散るたびに思い出す

(みなかつておとしたなみだ)

皆かつて落とした涙

(そのひとしずくにりゅうがすむ)

その一滴に龍が棲む

(くらいよあけにかぜがふく)

昏い夜明けに風が吹く

(もものかおりがまどわせる)

桃の香りが惑わせる

(みないまはわすれたなみだ)

皆いまは忘れた涙

(そのひとしずくをとらはのむ)

その一滴を虎は飲む

(くらいよあけにきこえているのは)

昏い夜明けに聴こえているのは

(とおくささやくしんせんのこえ)

遠くささやく神仙の声

(「きぎにもええるみどりのやうに)

「木々ニ萌エル緑ノヤウニ

(あきがくればやがてかわりゆく」)

秋ガ来レバ ヤガテ変ワリユク」

(「ゆきでできたとものやうに)

「雪デ出来タ友ノヤウニ

(はるがくればみなみなさってゆく」)

春ガ来レバ皆ミナ去ッテユク」

(「そらをいぬくりゅうせいのやうに)

「空ヲ射抜ク流星ノヤウニ

(やみにのまれそれぞれちってゆく」)

闇ニ飲マレ ソレゾレ散ッテユク」

(うつろえる・・・)

うつろえる・・・

(ときのながれのうらがわへ)

時の流れの裏側へ

(おいでませこことうげんきょう)

おいでませ ここ桃源郷

(かこもみらいもないゆめのなか)

過去も未来もない夢の中

(いびつなめいろくぐりぬけ)

いびつな迷路 くぐりぬけ

(うつろなたましいまよいこむ)

うつろな魂迷い込む

(おいでませこことうげんきょう)

おいでませ ここ桃源郷

(あがるたしゃんばらしゃんぐりら)

アガルタ シャンバラ シャングリラ

(めがさめここをはなれても)

目が覚めここを離れても

(うたをきくたびおもいだす)

歌を聴くたび思い出す

(さようならこのとうげんきょう)

さようなら この桃源郷

(きょうふもきぼうもないですとぴあ)

恐怖も希望もないデストピア

(あまいかおりをただよわせ)

甘い香りを漂わせ

(うつろなたましいひきよせる)

うつろな魂引き寄せる

(さようならこことうげんきょう)

さようなら ここ桃源郷

(はらいそあヴぁろんあるかでぃあ)

はらいそ アヴァロン アルカディア

(いつかはゆめがおわっても・・・？)

いつかは夢が終わっても・・・？

(はなさくたびにおもいだせぇ～！！！)

花咲くたびに思い出せぇ〜！！！