消火器がダンディーで気が利く場合
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歌詞(問題文)
(「ただいま」とわたしはいう)
「ただいま」と私は言う
(「おかえり」ときみはいう)
「おかえり」と君は言う
(てーぶるにはかくざとうふたついりの)
テーブルには角砂糖二つ入りの
(わたしのためのこーひー)
私のためのコーヒー
(どらまはろくがすみ)
ドラマは録画済み
(せんたくものはかたづいて)
洗濯物は片付いて
(かれんだーにはわたしの)
カレンダーには私の
(あしたのtodoりすと)
明日の to do リスト
(わたしがねむらなければ)
私が眠らなければ
(まくらもとでそっとおくられる)
枕元でそっと贈られる
(ばりとんのこもりうた)
バリトンの子守唄
(わたしがよわねをはけば)
私が弱音を吐けば
(「おまえをなでるてがほしい」と)
「お前を撫でる手が欲しい」と
(きみはためいきをついた)
君はため息を付いた
(「おはよう」とわたしはいう)
「おはよう」と私は言う
(「おはよう」ときみもいう)
「おはよう」と君も言う
(てーぶるにはほっとみるくたっぷりの)
テーブルにはホットミルクたっぷりの
(わたしのためのあっさむ)
私のためのアッサム
(わたしのりずむも)
私のリズムも
(わたしのこのみも)
私の好みも
(わたしのきぶんも)
私の気分も
(しりつくしたわたしのきみ)
知り尽くした私の消火器
(きみはやくそくをした)
君は約束をした
(なかみをだしきってしぬときまで)
中身を出し切って死ぬ時まで
(おまえをまもりつづけると)
お前を守り続けると
(わたしもやくそくをした)
私も約束をした
(いざというときにはこのてで)
いざという時にはこの手で
(きみをつかいきるからと)
君を使い切るからと
(あるよるだれかのひめいでめざめた)
ある夜 誰かの悲鳴で目覚めた
(いつのまにかこげくさいへや)
いつの間にか焦げ臭い部屋
(なにがおきたかもわからないままに)
何が起きたかもわからないままに
(もえるたんすがたおれてきた)
燃えるタンスが倒れてきた
(きみがつっかえぼうになって)
君がつっかえ棒になって
(たおれきれなかったたんすのしたで)
倒れきれなかったタンスの下で
(せなかにあなのあいたきみのすがたを)
背中に穴の空いた君の姿を
(むきずのわたしはみていた)
無傷の私は見ていた
(「あなからもれたふんまつで)
「穴から漏れた粉末で
(しゅういのひはきえただろう)
周囲の火は消えただろう
(おれをうごかせばたんすがたおれる)
俺を動かせばタンスが倒れる
(はやくひとりでにげるんだ」)
早く独りで逃げるんだ」
(「かってにまもっていなくなるな!」)
「勝手に守って居なくなるな!」
(わたしのさけびはほのおにとけて)
私の叫びは炎に溶けて
(かけつけたしょうぼうたいに)
駆けつけた消防隊に
(さらわれてひとりすくわれた)
攫われて独り救われた
(わたしもやくそくもまもったきみと)
私も約束も守った君と
(きみもやくそくもまもれなかったわたし)
君も約束も守れなかった私
(ごめんねとてもふこうへいだけど)
ごめんね とても不公平だけど
(だんでぃーできがきくきみのばあいは)
ダンディーで気が利く君の場合は
(ゆるしてくれるんだろうな)
許してくれるんだろうな