曇り空の向こうは晴れている

(きのうまでならなんでもなかったことがきょうはこんなつらいことにおもえてしまうんだ)

昨日までなら何でもなかったことが今日はこんな辛いことに思えてしまうんだ

(こころとからだがおもくておきあがれないこのけだるさはなぜだろういえからでたくない)

心と身体が重くて起き上がれないこの気怠さはなぜだろう家から出たくない

(あるひねむれなくなってからゆめなんかみたことないじかんはいっぽうてきにながれていく)

（ある日）眠れなくなってから夢なんか見たことない時間は一方的に流れて行く

(なやむどうしてうまれたのか？どうしていきてるのか？)

（悩む）どうして生まれたのか？どうして生きてるのか？

(おなじことをぐるぐるとかんがえつづけてよがあける)

同じことをぐるぐると考え続けて夜が明ける

(しにたかったしななくてよかったまどからさすひのひかりにそうおもった)

死にたかった死ななくてよかった窓から射す陽の光にそう思った

(くもりぞらのむこうははれまがでてかぜはおもったよりやさしい)

曇り空の向こうは晴れ間が出て風は思ったよりやさしい

(しにたかったきょうまでのじぶんいきることにつかれちゃったのかな)

死にたかった今日までの自分生きることに疲れちゃったのかな

(なんだかくるしくかんじてきたらまぶたとじてそっとしんこきゅうをするんだ)

何だか苦しく感じて来たら瞼閉じてそっと深呼吸をするんだ

(さあゆっくりいきをはいて)

さあゆっくり息を吐いて

(そんなつよくなんてなれないよねだからいまはそのままでいいから)

「そんな強くなんてなれないよねだから今はそのままでいいから」

(すべてがとざされたようにあしたがみえなくて)

全てが閉ざされたように明日が見えなくて

(かーてんにてをのばしてあけてみるだけで)

「カーテンに手を伸ばして開けてみるだけで

(もうまぶしいあさのたいようがのぼってることがわかるのに)

もう眩しい朝の太陽が昇ってることがわかるのに」

(みみをふさいでいるのはだれでもなくじぶん)

耳を塞いでいるのは誰でもなく自分

(だってここからそとにでればこころないことばとかあくいにみちたいしをぶつけられる)

（だって）ここから外に出れば心ない言葉とか悪意に満ちた石をぶつけられる

(だからかくれることをおぼえにげだすことをまなんだ)

（だから）隠れることを覚え逃げ出すことを学んだ

(ねえいつまでこうやってがまんしてなきゃいけないの？)

ねえいつまでこうやって我慢してなきゃいけないの？

(しにたいことときどきあるよねもうすべてをおわりにしたいとねがった)

死にたいこと時々あるよねもう全てを終わりにしたいと願った

(そうらくになりたいひとはだれもみんなよわいいきものなんだ)

そう楽になりたい人は誰もみんな弱い生き物なんだ

(しにたいことあってもとうぜんじぶんのなみだでおぼれそうになる)

死にたいことあっても当然自分の涙で溺れそうになる

(あとからふりかえってごらんよあんなつらくくるしくかなしかったできごとが)

後から振り返ってご覧よあんな辛く苦しく悲しかった出来事が

(ささいなことにおもえてくるときがたてばきづくものだ)

些細なことに思えて来る歳月が経てば気づくものだ

(あのころのぼくもいまのきみとおなじだったんだ)

「あの頃の僕も今の君と同じだったんだ」

(だからいちねんごこんどはきみがぼくのようにぜつぼうしているひとにつたえてほしい)

「だから一年後今度は君が僕のように絶望している人に伝えて欲しい」

(きぼうっていうのはひとからひとへつなげていくものなんだ)

「希望っていうのは人から人へ繋げていくものなんだ」

(しにたかったしななくてよかったまどからさすひのひかりにそうおもった)

死にたかった死ななくてよかった窓から射す陽の光にそう思った

(くもりぞらのむこうははれまがでてかぜはおもったよりやさしい)

曇り空の向こうは晴れ間が出て風は思ったよりやさしい

(しにたかったきょうまでのじぶんいきることにつかれちゃったのかな)

死にたかった今日までの自分生きることに疲れちゃったのかな

(なんだかくるしくかんじてきたらまぶたとじてそっとしんこきゅうをするんだ)

何だか苦しく感じて来たら瞼閉じてそっと深呼吸をするんだ

(さあゆっくりいきをはいて)

さあゆっくり息を吐いて

(つぎのひとへつたえてほしい)

次の人へ「伝えて欲しい」