怖い話 鏡の中のナナちゃん2
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問題文
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(わたしはそれはいやだとおもいましたがいいつけをやぶるのもこわかったので)
私はそれはイヤだと思いましたが 言いつけを破るのも怖かったので
(だまりこんでしまいました するとななちゃんは)
黙り込んでしまいました するとナナちゃんは
(じゃああしたはこっちであそぼうね?ときいてきました)
じゃあ明日はこっちで遊ぼうね?と聞いてきました
(わたしはうんとへんじをしました)
私はうんと返事をしました
(やくそくだよ ななちゃんはほほえんでこゆびをこっちにつきだしてきました)
約束だよ ナナちゃんは微笑んで小指をこっちに突きだしてきました
(わたしはそのゆびにあわせるようにこゆびのさきでかがみをさわりました)
私はその指に合わせるように小指の先で鏡を触りました
(ほんのすこしだけあたたかいようなきがしました)
ほんの少しだけ暖かいような気がしました
(そのよるはなかなかねむれず)
その夜はなかなか眠れず
(りょうしんにはななちゃんのことははなしませんでした)
両親にはナナちゃんのことは話しませんでした
(しかしねどこにはいってくらやみのなかでじっとしていると)
しかし寝床に入って暗闇の中でじっとしていると
(いろんなぎもんがわいてきました かがみのなかにどうやってはいるのだろう?)
いろんな疑問が湧いてきました 鏡の中にどうやって入るのだろう?
(そこはどんなところなんだろう?ななちゃんはどうしてこっちにこないんだろう?)
そこはどんな所なんだろう?ナナちゃんはどうしてこっちに来ないんだろう?
(こっちへかえってこれるのだろうか?そんなことをかんがえるうちに)
こっちへ帰ってこれるのだろうか?そんな事を考えるうちに
(だんだんふあんになってきてそしてななちゃんのことが)
だんだん不安になってきてそしてナナちゃんのことが
(すこしこわくなってきました つぎのひわたしはななちゃんにあいにいきませんでした)
少し怖くなってきました 次の日私はナナちゃんに会いに行きませんでした
(つぎのひもそのつぎのひも わたしはなんどにはちかよりませんでした)
次の日もその次の日も 私は納戸には近寄りませんでした
(けっきょくそれいらい わたしはなんどへでいりすることをやめたのです)
結局それ以来 私は納戸へ出入りすることを止めたのです
(つきひがたち わたしはまちのこうこうへいくためにいえをでて)
月日が経ち 私は町の高校へ行くために家を出て
(そつぎょうしてもいえにもどることもなくちかくのまちではたらきはじめやがてわたしはけっこんして)
卒業しても家に戻ることもなく近くの町で働き始めやがて私は結婚して
(しょたいをもちました そのころになるとななちゃんのことはわすれていました)
所帯を持ちました その頃になるとナナちゃんのことは忘れていました
など
(けっこんごしばらくしてつまがにんしんししばらくおやもとにもどることになり)
結婚後しばらくして妻が妊娠ししばらく親元に戻ることになり
(だれもいないいえにひとりでいるのもさびしかったのでわたしはひんぱんにじっかにかえることが)
誰もいない家に一人で居るのも寂しかったので私は頻繁に実家に帰る事が
(おおくなりました そのひもじっかでゆうしょくをたべそのままとまることにしました)
多くなりました その日も実家で夕食を食べそのまま泊まることにしました
(よなかにめがさめてといれにいき)
夜中に目が覚めてトイレに行き
(せんめんじょでてをあらいながらなにげなくかがみをのぞきました)
洗面所で手を洗いながら何気なく鏡を覗きました
(ろうかのとちゅうのしきりがひらいていてそのむこうのくらやみに)
廊下の途中の仕切が開いていて その向こうの暗闇に
(あのなんどがうっすらとみえていました)
あの納戸がうっすらと見えていました
(そのとき おやっとおもいました)
その時 おやっと思いました
(といれにくるときにはそのしきりをしめたおぼえがあったのです)
トイレに来る時にはその仕切を閉めた覚えがあったのです
(ふりかえってみるとやっぱりしきりはとじています)
振り返ってみるとやっぱり仕切は閉じています
(しかし もういちどかがみをみるとしきりはひらいていて)
しかし もう一度鏡を見ると仕切は開いていて
(なんどのしろいとびらがやみにうかびあがるようにみえています)
納戸の白い扉が闇に浮かび上がるように見えています
(ぜんしんがそうけだちましたそのとびらがすこしうごいたようなきがして)
全身が総毛立ちましたその扉が少し動いたような気がして
(そのしゅんかんわたしはななちゃんのことをおもいだしました)
その瞬間私はナナちゃんの事を思い出しました
(とっさにやばい!とおもいましたがかがみからめをはなすことはできませんでした)
とっさにヤバイ!と思いましたが鏡から目を離すことは出来ませんでした
(やっぱりとびらはうごいています もういちどふりかえってもろうかのしきりはとじたまま)
やっぱり扉は動いています もう一度振り返っても廊下の仕切は閉じたまま
(かがみのなかではなんどのとびらがもうはんぶんいじょうひらいていました ひらいたとびらのむこう)
鏡の中では納戸の扉がもう半分以上開いていました 開いた扉の向こう
(なんどのおくのやみにしろいものがうかんでいました これまでにないきょうふをかんじながら)
納戸の奥の闇に白いモノが浮かんでいました これまでにない恐怖を感じながら
(わたしはそのしろいものをぎょうししました それはなつかしいしょうじょのえがおでした)
わたしはその白いモノを凝視しました それは懐かしい少女の笑顔でした