降霊遊び

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投稿者投稿者リーヴァイいいね4お気に入り登録
プレイ回数4506難易度(4.2) 2936打 長文 かな
怖い話です!
たぶんあれは自〇者の霊なのかも知れない。それも飛び降りだ。
うちの近くにはT団地という、ちょっと有名な飛び降り自〇の名所がある。自〇を望む人が、わざわざタクシーに乗ってそこまで訪れるなんて噂まであった。幸いあの女な顔は半分だけしか見ないで済んだが、もしかしたら、もう半分はもっと損壊が激しくておぞましい顔だったのかも知れない。
それに『てんらく』という文字も、飛び降り自〇と無関係とは思えない。
何よりその文字に自分の未来を案じずにはいられなかった。
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 Shion 3487 D 3.5 97.6% 825.9 2952 72 42 2024/10/05

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問題文

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(もうだいぶむかしふゆうれいさまっていうあそびにはまっていたじきがある)

もうだいぶ昔浮遊霊様っていう遊びにハマっていた時期がある

(ようはこっくりさんのたぐい あるひこっくりさんにこんなことをきいてみた)

要はコックリさんの類。ある日コックリさんにこんなことを聞いてみた

(おれはこのさきどんなじんせいをおくりますか かーてんをしめきりろうそくのひかりが)

俺はこの先どんな人生を送りますか?カーテンを締め切り蝋燭の光が

(ぶきみにゆれているうすぐらいおれのへやそこにはいつものめんつがよにん)

不気味に揺れている薄暗い俺の部屋そこにはいつものメンツが四人

(じゅうえんたまがするするとうごく てんらくへやのおんどがすこしさがった)

10円玉がスルスルと動く『…て…ん…ら…く』部屋の温度が少し下がった

(きがした てんらくこのさきてんらくじんせいってことかよとおれがいうとともだちのひとりが)

気がした。転落?この先転落人生ってことかよと俺が言うと友達のひとりが

(わらったのでおどけたりあくたいをついたりしてみせた するとべつのともだちがすこしあわてて)

笑ったのでおどけたり悪態をついたりして見せた。すると別の友達が少し慌てて

(おいあまりふざけるなやばいってとこえをあらげた すこしのちんもくのあとついさっきまで)

おいあまりふざけるなヤバイってと声を荒げた。少しの沈黙の後ついさっきまで

(おれをわらっていたはずのともだちがなんのまえぶれもなくおれたちよにんのどまんなかにむかって)

俺を笑っていたはずの友達が何の前ぶれもなく俺達四人のど真ん中に向かって

(たいりょうのげろをはきそれはぎしきにつかわれていたかみをちゅうしんにひろがっていった)

大量のゲロを吐きそれは儀式に使われていた紙を中心に広がっていった

(すっかりきぶんもなえてかいさんすることに)

すっかり気分も萎えて解散することに。

(するとひとりのともだちがまがおでちかづいてきた)

するとひとりの友達が真顔で近づいてきた

(だからやばいっていっただろどんなふゆうれいかじばくれいがきてたかわからないんぞ)

だからヤバイって言っただろ?どんな浮遊霊か地縛霊が来てたか分からないんぞ

(たちわるいのだったらどうする しばらくはへやのよすみにもりじおでもしとけよな)

タチ悪いのだったらどうする。しばらくは部屋の四隅に盛塩でもしとけよな

(そういわれたのでとりあえずもりじおをおいた そのよるはほんとうにねぐるしい)

そう言われたのでとりあえず盛り塩を置いた。その夜は本当に寝苦しい

(ねったいやだった あせだくなのにあたまからつまさきまでふとんをかぶってみのむしじょうたい)

熱帯夜だった。汗だくなのに頭からつま先まで布団をかぶってみの虫状態

(かすかなものおとでさえふきつなもののしわざにおもえてしまうふとんからあしをだしたら)

微かな物音でさえ不吉な者の仕業に思えてしまう布団から足を出したら

(つめたいものにふれてしまいそうでこわい するとこんこんとせいじゃくのなかで)

冷たい物に触れてしまいそうで怖い。するとコンコンと静寂の中で

(なにかがまどをたたくひかえめなおととはうらはらにしんぞうをうちぬかれたようなしょうげきがはしり)

『何か』が窓を叩く控えめな音とは裏腹に心臓を撃ち抜かれたような衝撃が走り

(からだがみゃくうった こんこんこんそのおとがかきけされるくらいこどうははげしくなり)

体が脈打った。コンコンコンその音がかき消されるくらい鼓動は激しく鳴り

など

(ひびいていた こえがもれそうになりあわててりょうてでくちをふさぐ どんどんどん)

響いていた。声が漏れそうになり慌てて両手で口を塞ぐ ドンドンドンッ

(ここはにかいだぞいったいだれがとみをひそめていた そしてどのくらいたっただろう)

ここは2階だぞ一体誰がと身を潜めていた。そしてどのくらい経っただろう

(いつのまにかまどをたたくおとはきえていた ふとんのなかにははいてはすった)

いつの間にか窓を叩く音は消えていた。布団の中には吐いては吸った

(なまあたたかいにさんかちっそがじゅうまんしていてしぬほどいきぐるしい げんかいだった)

生暖かい二酸化窒素が充満していて死ぬほど息苦しい。限界だった

(いをけっしてふとんからあたまをだしてみる するとみなれたへやがそこにあった)

意を決して布団から頭を出してみる。すると見慣れた部屋がそこにあった

(がばっとじょうはんしんをおこした まどをみるとくもりがらすのむこうはまっくらで)

ガバッと上半身を起こした。窓を見ると曇りガラスの向こうは真っ暗で

(なんのしるえっともない しのびあしでまどのがわまでちかづきみみをすませた)

何のシルエットもない。忍び足で窓の側まで近づき耳を澄ませた

(なにもけはいをかんじない ゆっくりまどのかぎをあけおとをたてないように)

何も気配を感じない。ゆっくり窓の鍵をあけ音を立てないように

(すこしだけまどをあけた そしてそのすきまにかためだけちかづけてそとのようすをうかがう)

少しだけ窓をあけた。そしてその隙間に片目だけ近づけて外の様子を伺う

(うわあああああああ まどのそとからおなじようにかためがのぞいていた)

うわあああああああ 窓の外から同じように片目が覗いていた

(おれはこしをぬかした ながいかみのそれはかおはんぶんをまどのすきまにみっちゃくさせていた)

俺は腰を抜かした。長い髪の『それ』は顔半分を窓の隙間に密着させていた

(おれをみている ちのかよったにんげんのめではないにやりとへんけいしたくちもと)

俺を見ている。血の通った人間の目ではないニヤリと変形した口元

(はがなくちがしたたっていた どけて のどがつぶれているようなこえそのおんなは)

歯がなく血が滴っていた。「…どけて…」喉が潰れているような声その女は

(みぎのてのひらでまどをさすりながらいった そのてはくもりがらすのむこうでまっかに)

右の掌で窓をさすりながら言った。その手は曇りガラスの向こうで真っ赤に

(しんでいる どけてどけて もりじおのことだろうか)

滲んでいる。「…どけて…どけて…」盛塩のことだろうか

(どけて いれて いきぐるしいふとんのなかでたえつづけてちっそくしてしまったほうが)

「…どけて…入れて…」息苦しい布団の中で耐え続けて窒息してしまった方が

(しあわせにすらおもえる まっかなみぎてはしだいにはげしくまどをたたくどうさへとかわった)

幸せにすら思える。真っ赤な右手は次第に激しく窓を叩く動作へと変わった

(みみをふさいだ それでもなんのへんかもなくきこえてしまうそしてつよくめをとじた)

耳を塞いだ。それでも何の変化もなく聞こえてしまうそして強く目を閉じた

(つぎのしゅんかんだれかがかたをたたいた しんぞうがとまるかとまらないかのはざまで)

次の瞬間誰かが肩を叩いた。心臓が止まるか止まらないかの狭間で

(ききおぼえのあるこえがきこえた そんなにさけんだらきんじょめいわくでしょ)

聞き覚えのある声が聞こえた。そんなに叫んだら近所迷惑でしょ

(かたをたたいたのはははおやだった いきをきらせながらおそるおそるまどのすきまにしせんをむける)

肩を叩いたのは母親だった。息を切らせながら恐る恐る窓の隙間に視線を向ける

(そこにはひとかげもなくのこりすくないしずかなよるがきざまれていた)

そこには人影もなく残り少ない静かな夜が刻まれていた

(ははおやがこなかったらどうなっていたのだろうか)

母親が来なかったらどうなっていたのだろうか

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