怖い話 イメチェン その2

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問題文

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(あるひのしんや、ばいとをおえてじたくにむかっていたnこは)

ある日の深夜、バイトを終えて自宅に向かっていたN子は

(きろのとちゅうにあるちいさなやまできみょうなひととそうぐうした。)

帰路の途中にある小さな山で奇妙な人と遭遇した。

(それはしろいきもののようなふくをきたちゅうねんのだんせいで)

それは白い着物のような服をきた中年の男性で

(かたほうのてにはにんぎょうのようなもの、もうかたほうにはかなづちをにぎって)

片方の手には人形のようなもの、もう片方には金槌を握って

(さんちゅうのほどうをうろついていたそうだ。)

山中の歩道をうろついていたそうだ。

(しろいきもののおとこはnこにきづくとこちらにむかってはしりだしたので)

白い着物の男はN子に気付くとこちらに向かって走りだしたので

(nこはひっしにじてんしゃをこいでにげた。)

N子は必死に自転車をこいで逃げた。

(そのときのnこは、あのおとこはおかしなかっこうをしたふしんしゃか)

その時のN子は、あの男はおかしな恰好をした不審者か

(びょういんかどこかからにげだしたひとだとおもっていたらしい。)

病院かどこかから逃げ出した人だと思っていたらしい。

(nこはしばらくこぎつづけていたがのぼりざかだったこともありたいりょくがつき)

N子はしばらく扱ぎ続けていたが上り坂だったこともあり体力が尽き

(うしろをふりかえっておとこがいないことをかくにんしてから)

後ろを振り返って男がいないことを確認してから

(たちどまってきゅうけいすることにした。)

立ち止まって休憩することにした。

(しばらくいきをついてからさいしゅっぱつしようとすると)

しばらく息をついてから再出発しようとすると

(ぜんぽうすうじゅうめーとるさきにひとがいた。)

前方数十メートル先に人がいた。

(あのおとこだった。)

あの男だった。

(おとこはほそうされたほどうではなく)

男は舗装された歩道ではなく

(けものみちをとおってnこをさきまわりしていたようだった。)

獣道を通ってN子を先回りしていたようだった。

(nこはひっしにきたみちをひきかえしてにげ)

N子は必死に来た道を引き返して逃げ

(そのひはばいとさきちかくのまんきつでいちやをすごした。)

その日はバイト先近くの満喫で一夜を過ごした。

(あのおとこはいわゆるうしのこくまいりをやっており)

あの男は所謂『丑の刻参り』をやっており

など

(nこはそれをもくげきしてしまったらしい。)

N子はそれを目撃してしまったらしい。

(うしのこくまいりはたにんにみられるとじぶんにのろいがかえってくるらしく)

丑の刻参りは他人に見られると自分に呪いが返ってくるらしく

(もしみられたばあいは、みたものをころすしかないそうだ。)

もし見られた場合は、見たものを殺すしかないそうだ。

(じぶんのかおがおとこにおぼえられていることをおそれたnこは)

自分の顔が男に覚えられていることを恐れたN子は

(まんきつきんぺんのびよういんがひらいてすぐにかけこみ)

満喫近辺の美容院が開いてすぐに駆け込み

(へあーすたいるとめいくをしてもらった。)

ヘアースタイルとメイクをしてもらった。

(ふくもできるだけまぎゃくのいんしょうになるものをこうにゅうし、じてんしゃはすてた。)

服も出来るだけ真逆の印象になるものを購入し、自転車は捨てた。

(それからというものnこはおとこがじぶんをころしにくることをおそれて)

それからというものN子は男が自分を殺しにくることを恐れて

(とうじのnことはまぎゃくのすがたをしつづけているというのだ。)

当時の『N子』とは真逆の姿をし続けていると言うのだ。

(そのはなしをおおまじめにするnこを、さけのはいっていたわたしはわらいとばした。)

その話を大真面目にするN子を、酒の入っていた私は笑い飛ばした。

(nこはわたしのかおをみつめて、もうしわけなさそうにことばをつづけた。)

N子は私の顔を見つめて、申し訳なさそうに言葉をつづけた。

(あのおとこはいまでもあのまちにいて、わたしのことをさがしている。)

「あの男は今でもあの町に居て、私のことを探している。

(rさんはきをつけたほうがいい。とうじのわたしとすこしにているから。)

Rさんは気を付けた方がいい。当時の私と少し似ているから。」

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